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【マッチプレビュー】明治安田生命J1リーグ第4節 セレッソ大阪vsサガン鳥栖

お世話になっております。Masyuです。
ルヴァンカップで待望の今シーズン初勝利を手にした我らがセレッソ大阪はホームでサガン鳥栖を迎え、リーグ初勝利に挑みます。

■サガン鳥栖の戦い方

順位:10位
直近3戦の成績:
J1第2節 vsガンバ大阪(A) △1-1
J1第3節 vs名古屋グランパス(H) ○1-0
LC GS第1節 vs北海道コンサドーレ札幌(H) △0-0

ここまでリーグ戦1勝1敗1分けという成績のサガン鳥栖。監督も川井健太の続投ということで大きく戦術的に変わっているところはないように写ります。

◆特徴のあるビルドアップ

ビルドアップ最初からWBをかなり高い位置に配置することに特徴があります。

図はイメージです

このようにする意図としてはWBに入る長沼・岩崎(交代で入るであろう樺山も含めて)のスピード・突破力を活かすという他に

・相手最終ラインを簡単に引き上げさせないこと(裏抜け狙い)
・ロングボールへのセカンドボールの回収率を向上させること
・ロングボールが相手に渡った際のプレッシャーを早めること
・中央の4枚(ボランチ×2、シャドー×2)の使えるスペースを創出すること

などといった意図があるように思われます。
そのため、ボールの前進にはシャドーが下がってくる場面も多く、特に前節FWに入った富樫も降りてそのサポートに当たる場面も多かったです。

そのため、前進にはSB裏へのロングボールを出していくことも目立ち、それが可能な人材も揃っています(GKのパクイルギュ、CBには本来CMの福田が入り、J2屈指のプレーメイカーである河原も加入し欠かせない存在となっています。)

一方で選手間の距離が広く、シャドーを含めたショートパスでの前進については改善の余地があり、ボールを奪ったあとのプレーで迷いが見られた(ミスが多かった)湘南戦ではそこから多くのピンチを迎えました。
このようにサイドへのロングボールトランジションへの対応の2点が勝負の分かれ目になりそうです。

■予想スタメン

◆セレッソ大阪

直近のリーグ戦浦和戦から2枚の変更を予想します。
毎熊→松田、クルークス→毎熊。正直当たらないと思いますが笑
こう予想するのは毎熊のナナメのランニングが武器になりそうだと思うためです。
後述しますが、セレッソの狙い目はWBの裏。CBを引き出すことです。
その役割はクルークスよりも上下動を激しく行える毎熊の方が上手に行えるでしょうし、ダイナミックにゴール前にプッシュしていく動きを期待したいからです。

松田陸はゲームコントロールはもちろんですが、サイドの1対1です。期待しか無い。男・松田陸!!!

◆サガン鳥栖

契約形態により出場ができない西川に代わって、ここまで全試合に出場している菊池が先発すると予想。
第2節から右CBに入っている福田は本来中盤の選手ですが、かなり器用にこなしているように見えます。

余談ですが、開幕3試合を全試合スタメン出ている西川潤。かなり走れるようになって、パワーも付いてきている印象はありますが、パスミスや狙い目にされる場面も多く、正直まだまだこれからだな感はあります。
ただ昨シーズンと比べて開幕から信頼を得られているのはかなり大きいです。去年は初スタメンのガンバ戦でゴールを決めるもその後がセレッソ戦だったため出れずにそこから勢いを失ってしまったので、今年は頑張ってほしいです。ガンバレ!

■勝負の分かれ目

◆「追い越せ追い越せ」のプレー

サガン鳥栖の3バックは守備時に5バックの形を取るのではなく、両WBは積極的に前進しプレスに参加します。
そのため、セレッソの狙い目はWBの裏。そこにボールを供給し、CBを釣り出すことにあります。
セレッソとしてはそこにリスクをかけて、空いたスペースを有効活用できれば大きなチャンスを作れるはずです。

知恵の輪を解くようにひとつひとつ狙いを持ってチャレンジできるか。毎試合課題のようになっている気がしますが、2年目の今年こそ成長が見たいところです。

◆左サイドの距離感

ここまで4試合を消化して、「毎熊・クルークスの右サイドの距離感が気になる」と思っている方も多いと思いますが、個人的には左サイドの方が気になるかなと思っています。
右サイドについては「クルークスにスペースを与える」という感じで、割と遠目の距離を取っている感じがしますが、左サイドは「密集を作りすぎてしまっている」印象を受けます。
極端に現れたのが浦和戦のこのシーン(動画内13秒〜)。

①サイドの山中にボールが入る
中に入っていた為田がサイドに広がる
②ボールを受けた上門は外へのドリブルを選択
ボールを出した山中も前進する。浦和の選手もついてくる。
ボールが出なかったため為田は停止する。
③サイドの数メートルの中でセレッソの選手と浦和の選手の3対3が発生
その後山中がドリブルを仕掛けるもスローインに

あくまでもこれはとても極端なシーンで、浦和の選手の立ち位置、またはボランチの位置ということも重要ですが、それぞれの選択肢を潰さない位置取りをできるかが重要です。

チームとして「どう動いてどこにスペースを作るのか」までは共有されていないと感じますが…。
批判というわけではなく、改善できれば大きくチームとして飛躍する部分になると思うので今後に期待ですね。

…今後に期待?
明日見せてくれ!!

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