5分で読める、平成生まれのハゲを救う⁇最新の植毛技術‼︎【中国リサーチメモ】

1.中国AIスタートアップ、勝ち組2社以外は「死あるのみ」

ソフトバンク・チャイナ・ベンチャー・キャピタルは顔認識技術スタートアップの商湯科技(SenseTime)に10億ドル(約1100億円)を出資。商湯科技の評価額は60億ドル(約6600億円)となった。また、人工知能(AI)分野のもう一社のユニコーン企業、曠視科技は6月時点で、評価額が20億ドル(約2200億円)となっている。

4月のCラウンドではアリババからも出資を受けた。

AI技術はいまだ、その活用法も成熟したビジネスモデルも形成されていない。億欧シンクタンクが発表した「2018中国AIビジネス実用化研究報告」によると、中国のAI企業の90%以上が赤字で、大半が年商2億元を下回っている。


2.薄毛に悩む20代の間で植毛ブーム。中国で「毛髪移植」の検索急増

1990年代生まれの第一弾が早くもハゲ始め、早くも植毛し始めた。この現象の影で急速に発展する業界がある。毛髪移植市場だ。Market Research Futureが発表した「世界毛髪移植マーケットレポート」によると、毛髪移植市場は、今後5年間で年平均24%成長し、2023年には世界で238.8億ドルに達すると予想されている。

・中国人男性の脱毛症発病率は 21%に達している。

・2015-2017年に「毛髪移植」に関する検索回数は114%増加した。

・2017年には中国毛髪移植業界の市場規模は97億元に達した。

・今後数年内の関連市場の潜在規模は500-1000億元とされる。

2005年に設立された碧蓮盛(ビーリェンシェン)は、中国の毛髪移植業界のパイオニアである。チェーン店方式で国内主要都市に23の直営クリニックを運営。これまでに数万件の毛髪移植手術を行い、年商は数億元とされる。

従業員数 約1000人

現在、毛髪移植業界のマーケティング手法は限られており、経費の約70%がリスティング広告に投入されているという。

多くの企業がリスティング広告や、地下鉄広告に集中する中、碧蓮盛は豊富なコンテンツをマーケティングの重点と位置付けている。劉争CEOは、「消費者はますます合理的になってきており、広告を見た後で、資料を集めて意思決定する。そこで、碧蓮盛は、コンテンツを充実させることにより、消費者を教育し、販売実績へ転化させ、ひいてはマーケティングコストを抑制したい」

人件費はこの業界の2大コストのうちの一つである。毛髪移植手術は通常、1名のドクターと数名の看護師が5−8時間かけて行う。セールスに対応する人数が必要なので、施術チームの育成は事業の拡大と発展に不可欠となる。

現在は、客単価が1-3万元以上で、25-28歳男性がメインだが、生え際修正手術を受ける女性客も増えているといった、支払能力が高い一級都市と二級都市が多いようだ。さらに今年中に30店舗へ拡大し、3-5年内に50店舗を目指している。

毛髪移植業界は、客単価は高くても、リピーターが少ないことは否めない。そこで、今後、碧蓮盛は、髪質向上、髪質修復、関連医薬品といった、「毛髪」関連の製品やサービスにも着手する計画だ。












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