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2023年12月|3000円ワインまとめ

あけましておめでとうございます🎍

だいたい、年末年始はどこかに旅立っている我が家。今年はおひさしぶりにどこにも行かず、自宅でのんびり過ごしました。金欠のため。(理由よ)

▶ 2023年の年越し

▶ 2022年の初詣

おかげさまで、夜通し桃鉄やったり、ひたすら断捨離したり、おせちと日本酒を楽しんだり、日帰り温泉にいったり、友達の家でだらだら飲み続けたあげく生まれて始めて記憶を飛ばしたり……と、ザ・いかにも!なニッポンのお正月を過ごすことができました。オトナの階段ものぼった。

思い返せば前回の「おうち年越し」は2021年。あのときはコロナ禍による不可抗力によって、実家にも帰れず旅にも出られない、たいへん窮屈なお正月でした。ホントにつらくて、毎日泣いてた。

なにがこんなにつらいんだろう…とずっと思っていたんですが、「出ない」選択肢をじぶんで選ぶことと、「出るな」と言われて出ないことは、やっぱり違うんですよね。

どんなにおうちが大好きでも、ゲームや漫画を愛していても、誰かに「出るな」と言われてそこに居たいわけじゃない。あたしはあたしのタイミングで、好きなときに居て、好きなときに漫画を読んで、好きなときに旅に出たいんです。

じぶんで選択をすることが、わたしの幸福の条件。自由と平和は、だから、そのための前提だと思っています。

今年もみなさんがたくさんの、「じぶんで選択」することができる、幸福な1年になりますように。

また、一緒に乾杯しましょう!🥂


福袋の、おたのしみ。

ドメーヌ・デ・キャトルセゾン/ブルゴーニュ・ルージュ エピヌイユ2020[¥3500くらい]

ワインセラーウメムラさんの福袋から。ウメムラ福袋は「ちょっと希望が言える(ただし、叶えられないこともある)」というちょいおもしろ福袋。伝えたニーズにちょっとだけ寄ってくれるのが嬉しくて、年に1回くらい利用してます。

ワイン福袋、楽しい。自分じゃ買わないワインと出会えるのもいいし「ま、福袋でもらったしな」とさくっと飲めるのもいい。以前は高ワインをねらっていましたが、「(そうやすやすとは)飲めない」ワインがたまりがちなことを反省して、最近はこういう手が出しやすそうなランクの福袋を入手しています。

さて今回はうちの夫が、「フランスが多めに入ってるといいな」という希望をお伝えしたらしい。希望……っていうか、それは……「きもち」だ…!

というわけで入っていましたよブルゴーニュ!
色はやや紫がかっておりまだまだフレッシュ。香りは華やかでチャーミング。ちゃんと「ブルゴーニュ」してます。飲んでみると果実味もしっかりしてて、これは結構ちゃんと美味しい。余韻にほんのり牛蒡のような香りが漂うのがおもしろくて、この季節のセブンイレブンの風物詩、あつあつおでんにもよくマッチしました。

3000円出してもAOC広域になっちゃうこの時代にうれしい、ブルゴーニュとの出会いでした🍷

果実味推しの、なめらか赤。

レセルバ・デ・ラ・ティエラ/サティス・デイ 2016[¥3000くらい]

スペイン好きなんですよ。特に赤。酸味、果実味、しっかり系の赤が好きなこども舌のわたしにとって、スペインの赤にありがちな「しっかりジューシー」系は大好物。さらにもともと重赤好きだった名残もあり、タンニン樽香ばっちばちも行けるわたし。さらっと長熟してたりするのもよきですし、なんせおフランスなんかと比べると、若干お安く買えるのもありがたい。

でもこれが、なかなか自分では買わないんですよね…美味しいことはわかってるのに、つい「3000円台のブルゴーニュ」とかに冒険したくなっちゃう。わかっちゃいるけど、博打を打ちたくなる。それが、ワイン好きの性というものです。知らんけど。

というわけでこちらもウメムラ福袋から、出会うと嬉しいスペイン。1日ゴリッと働いたのでお肉だ!となった夜、抜栓の儀をむかえました。

開けたてから香り立つ果物感。南国の黒い果実を丸かじりしたような、芳醇でとろみのある香り。一方で酸もタンニンも柔らかく、案外なめらかな舌触りです。樽香もききすぎてないので、意外となんのお料理にもあう。シラーらしいほんのりとしたスパイシーさが、お肉にはいいアクセントになりました🍖ワインをそう飲み慣れてない方にも、お勧めしやすいんじゃないかなあ?とは、我が家の統一見解でございます。

余談ですが、この日はわたしがワイナリーで働きはじめて、いちばんたくさんのお客さまにお越しいただきました。バッチバチに働いてヘトヘトだったけど、帰り際にお客さまたちから「一緒に乾杯しよう!」とお誘いいただき、一気に元気に🔥わたしはほんと、ワインに支えられてるし、ワインで繋がる「ひと」に支えられてる、とじんわりした夜。

誰よりもワインが必要なのは、きっと、わたし自身なんだよな。

3000円台のしっかりボルドーブラン、『格付けセカンド』が耳心地いい。

シャトー・ラトゥール・マルティヤック/ラクロワ・マルティヤック・ペサック レオニャン ブラン 2018[¥3300]

ボルドーブランって、高いお金を払って飲むことが少ないんです。絶対に安定的に美味しいことはわかってるけど、驚くほど美味しいワインに出会える確率はそう高くない…という印象。博打的要素が少ない結果、「どうせ高いの飲むなら赤ワイン」という思考回路になってしまい、なかなか3000円台のボルドーブランには手が出ません。

そんな折、近所のヤマヤで発見した「2本4000円」コーナー。なになに?と近寄ってみたら、格付けのセカンドやサードが転がってるじゃないですか…!というわけで、こんなタイミングでもなければ出会えないと、連れ帰ったのがこちらのワインでした。

グラ―ヴ格付け『シャトー・ラトゥール・マルティヤック』の、セカンド的位置づけのボルドーブラン。ちなみに、ラトゥールと入っておりますが、「あの」ラトゥールとはまったく別物。というか、「その」ラトゥールとの名義争いに負け、”マルティヤック”が冠につくようになったとのこと。ワインあるある。

グラスに注ぐと、かすかに黄金色がかっているように見えます。多少は熟成が進んでいるのかな?香りはりんごが支配的で、あとはアプリコットや白いお花。トロピカル、とまではいかなくとも、なんだか肉厚な果物の香りが漂います。

飲んでみると、結構しっかり!いかにもソーヴィニヨンブラン入ってます、といった柑橘系のグリーンのトーンも。果実味…というより、もっと「液体自体の厚み」みたいな感じがします。温度があがってくると、ほんのり顔を出してくる樽香がなかなか奥ゆかしくていい。余韻も結構長いんですが、ワインとしての格というよりも、ソーヴィニヨンブランとしての余韻というか、酸が名残惜しそうに尾を引いている、そんな印象があるワインでした。

うむうむ、美味いじゃないか!ボルドー・ブランの可能性が、ほんのり向こうに見えた気がします。買ってよかったワインです。

軽やか&チャーミングな、業スー・カベフラがイイ。

エアリー・バンク/カベルネ・フラン 2021[¥3,850]

先日のオーストラリア・ピノが美味しかったので、おなじワイナリーを、買ってきましたよ、業スーで!(倒置法)

こちらもオーストラリア、ヤラ・ヴァレーのカベルネ・フラン。夫は「ヤラ・ヴァレーのテロワールがわかってきた気がする✨」などと宣っておりましたが、現地に行ったらドヤりたいのはワイン好きあるある…!(くやしい)

さてこちらのワインですが、外観はやや明るい赤。最近ハマってる「軽めの赤、ピノ以外」の感じがなんだかイイ感じ。

香りをとるといちばんに、いわゆるピラジン香、お野菜系の香りを感じます。でも、飲んでみるとしっかりとした果実味がじゅわじゅわ広がって行くんですよ。ほんのりスパイシーな黒こしょうや、森の下草の香り。あれ?これ、どこかで…えっと…南アのサンソー…?みたいな雰囲気も感じられました。

さらに飲み進めて温度があがってくると、より果実味はチャーミングに。こうなってくると、今度は、あれ?日本のベーリーA…?みたいな雰囲気も。

おおー、イイ。これ、美味しい。ほんのり野性味のある軽やかジューシー赤、どうやら今年はこれが好きになったみたいです。たぶん完全に、あれだ。南アサンソーのせいだ…🍓笑

というわけで、好きなひとに似てるひとを好きになる、みたいなことが、ワインでも起こりがちなますたや。いやまあ、でもほら、ワインは何人だって同時に愛することができますから…!平和な世界✌

キュートなほの甘クリスマス♥南アの泡で、今年締め!

ヴィリエラ/パール・オブ・ネクター NV[¥3,100(アフリカー価格:¥2519)]

こちらは南アの大人気生産者、ヴィリエラが新作として出したMCCスパークリング🥂クリスマスの夜に、主役のワインとして登場してもらいました。

セミ・ドライということで、ほんのり甘いくちあたり。我が家はあまり甘口ワインを飲まないのですが、こちらはほんのりとした甘みと、キュッとレモンを絞ったような爽やかさがちょうどいい♡

あまいものって、まちがいなく美味いのよ…

これ、人気出るんじゃないかなあ🫶だって、ボトルもキュートでくちあたりも柔らかく、食事にもいけて親しみやすい。ビギナーから愛好家まで、幅広くカバーしてくれそう!

「これだけでごくごく飲める美味しいワイン」。
三夜続いただいすきなクリスマスの締めを、ありがとうございました🎅🎄

さて、ここまでが2023年に飲んだ3000円ワインたちでした。みんな美味しくて愛おしかった!

引き続き2024年も美味しく楽しく飲んでいきますので、みなさんどうぞよろしくお願いします🥂

今年は、ワイン業界人も2年めに入ります。まだまだひよっことはいえ、2周めは1周めとは違う景色が見えるはず。

迷ったときには「楽しい」ほうを選び続けることを抱負にして、1年後にはまた見たことがない景色を見ていますように!

よろしくな、バッカス🙏(気軽)

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワイン好きが高じて、2023年3月から都内のワイナリーで働きはじめました。
2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得/2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得し、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中。

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