[3000円ワイン]千葉県ワイン、まとめ。〈マスカットベーリーA/日本〉
先日、「ますたやロンリー・フライデー・ナイト」(通称:ロンフラ)を開催いたしました🌙
▶ 「開催した」というよりは、「開催せざるを得なかった」がより正確な表現。(お付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました!)
そもそもこの”ロンフラ”の趣旨は、「ますたやが独り(寂しく)ワインを飲んでるので、誰か付き合ってください」というもの。
そう。つまり、なにはともあれ、おともしてくれるワインを選定する必要があったのです。
今回お声かけしたみなさんは、「ナチュラルワイン」界隈のみなさん。であれば、ナチュラル系のワインを選ぶのが筋かしら……などと思いながら立ち寄った、千葉エキナカのIMADEYAさん。
そこで目が合ったのが今回の3000円ワイン、千葉県のワイナリー『Sawa Wines』さんのワインだったのでした。
千葉県について
わたしは千葉県に住んでいます。
千葉県といえば、ちーばくんにふなっしー、特産品のピーナツにスイカ、成田山新勝寺やマザー牧場があるかと思えば、千葉ロッテ(野球)・千葉ジェッツ(バスケ)・柏レイソル(サッカー)と、プロスポーツだって充実。さらには房総の海、雄大なのこぎり山と、自然と都会の距離がちかい、表情豊かな「おもしろ半島」千葉県。
そんな千葉県には現在、4つのワイナリーがあります。そしてそのうちの3つは、ここ数年で立ち上げられた新進気鋭のほやほやワイナリーなんです。
今回いただいたSawaWinesさんは、わたしにとっては3つめの「千葉県ワイン」でした。
そこで、千葉県民生活も9年目に突入し、ますますふなっしー化していると噂のますたやが(※存在がうるさいという意味で。いい意味で。)千葉県にある4つのワイナリーをご紹介しつつ、3000円ワインをいただこうと思います!
FUNBASHI COQ WINERY(フナバシコックワイナリー)
まずひとつめは、2021年に設立された COQ WINERY(コックワイナリー) さんです。
こちらは、もともと船橋で「COQ DINER」というワインバルを運営されている、ソムリエの小久保さんが立ち上げられた都市型ワイナリー。
千葉県のなかでも有数の人口を抱える「船橋市」のど真ん中で、買いブドウをもちいたワイン醸造がおこなわれています。
ちなみに小久保さんは、数々のワインラバーを沼に落としたあの『ワイン1年生』を書かれたソムリエさん。
まさに『ワイン1年生』からワインの世界に足を踏み入れたわたしにとって、COQWINERYは聖地みたいなものなんですよ…!
毎週日曜日にはワイナリー見学会もおこなわれており(要予約)、もちろんわたしもうかがってきました。
▶ COQDINERさんへの訪問記はこちら。
「行こう!」と思ったときにひょいっと行ける距離にあるなんて、聖地が向こうからやってきた感ハンパない。おかしい。聖地って、向こうから来るものなんだっけ?みずから苦労して巡るものなんじゃなかったっけ?
そんな親切な聖地COQ WINERYさんのワインは、これまでに2種類をいただきました。
いずれも無濾過、ほとんど手作業で造られた「クラフトワイン」。日本の食事に合うように、と造られているそうですよ、神(小久保さん)によると!
ちなみに小久保さんは、Podcastの番組もお持ちです。ワイン、はじめの一歩!のみなさんに、特にオススメ。聖地まで巡礼できない方は、こちらを福音としてお聞きください👂
▶ 「庶民のワイン研究所」とのコラボ回もあります
その後リリースされたデラウェアも好評とのことで、またひょいっと聖地まで足を伸ばそうと思います!(聖地、ライト…!)
多古ワイン 船越ワイナリー
続いては、千葉県の「多古(たこ)町」にあります船越ワイナリーさん、通称「多古ワイン」さんです。
多古町は、成田空港の「裏側」(東)に位置している町です。先述の船橋市の雑然とした賑わいとはうって変わって、田園が連なるのどかな風景が広がっています。
多古ワインさんは、毎月(9、10月をのぞく)20日~26日の「販売DAYs」に、現地のワイナリーにてワインを販売されています。
実際に販売DAYsにうかがったお友達によると、「できたばっかりで、ぴっかぴかだったよ!」とのことでした。小学3年生の感想かよ!いいな~、ぴっかぴか。わたしも見に行きたーーい!
・・・と、指をくわえて見ていたら、なんと千葉駅で開催されている「ちばのいち」に出展されるそうじゃないですか!多古ワインさん、まさかの会いに来てくれるタイプのアイドル…!
会いに来てくれるタイプのアイドル多古ワインさんからは、2種類のワインをいただきました。
ちなみに多古ワインさんは、新宿伊勢丹でおこなわれた「世界を旅するワイン展」にも出展されており、そこでももう1本購入させていただいています。ただいま、我が家のセラーでお眠り中。
多古ワインさんの販売ブースににうかがうと、いつもにこにこ笑顔で暖かく出迎えていただいて、心があたたかくなります。地域に根差したファミリー感に癒される、優しいワイナリーさん🥰
次は現地で、ぜひお会いしたいです!
▶多古さんInstagramの中の方は、実はお酒が飲めないのだそう。でも、世界を旅するワイン展ではじめてグラスワインが飲めたとのことで、もしやこれから一緒にワインを楽しめるのでは…?!と、別の角度からもわくわく中。
齋藤ぶどう園
千葉県最古のワイナリーであり、90年もの間千葉で唯一のワイナリーであり続けた、齋藤ぶどう園さん。きゅ、90年の孤独…!
齋藤ぶどう園さんは、ご家族で運営されている小さなワイナリーさんで、ほとんど市場でお見かけすることがありません。基本は地元で消費されているよう。おなじ千葉県に住んでいても、見かけないです。
インターネットで検索すると、IMADEYAさんに紹介ページはあるので、タイミングが合えば販売されていることもある、のかもしれません。でも、そもそも生産量もすくないですし、一瞬なんだろうなぁ。
毎年秋に直売&見学会もあったそうなのですが、昨今の状況をかんがみて中止中とのこと。また再開したあかつきには、みんなでわいわい飲めるといいですね…!
Sawa Wines
そして、今回飲んだ3000円ワインを造られているワイナリーはこちら、八街(やちまた)市にありますSawaWinesさんです!
八街は、とにもかくにも「落花生(ピーナツ)」の一大産地。車で八街を通り抜けると、本当に両側にピーナツ畑が広がっています。
年間を通して比較的降水量がすくなく乾いたこの土地では、1年を通して強い風が吹きます。
その風が乾いた畑の土を巻き上げる「やちぼこり」は、春の風物詩。ときによっては目も開けていられないほどで、道路が砂まみれになる様子がときどきニュースに取り上げられます。
そんな八街市ですが、実は千葉県の「ワイン特区」に認定されているんですよね。へ~!
まさか千葉県にワイン特区があるとは、さすが大都会に近い一大農業産地千葉…!
SawaWinesさんはそんな八街市で、祖父の畑を買い戻し、2010年からブドウ栽培を開始。途中委託醸造もはさみながら、2021年にようやく自社畑葡萄による醸造とワイナリーの設立にいたったそうです。
・・・なんて、文章にするとたった3行ですが、これで10年過ぎちゃってるんですよ。ブドウ栽培、ほんとにご苦労と一途な想いのすごみがすごい…!
現在は土日のみ「ワイナリーショップ」を開かれているそうで、こちらにもぜひうかがってみたいです🥂八街に勤めてる友達に連れてってもらおうかなぁ…(地元感)
と、いうことで、いただいた3000円ワインはこちら。
マスカットベーリーA ロゼスパークリング [¥3300(IMADEYA価格)]
<ワインdata>
国:日本 種類:泡(ロゼ) 品種:マスカット・ベーリーA ヴィンテージ:2021 生産者:Sawa Wines インポーター:―
<バランス>
酸味★★☆☆☆ 糖度:★★★☆☆ 香り:★★★★☆
か、・・・・・かわいい~~~~ッ!!!💓
わたしがIMADEYAさんでひとめ惚れした理由がこの、リスです…!
わたし、動物のイラストやグッズはリアルであればあるほど心惹かれるという性癖を持っているのですが、Sawaさんのエチケットに描かれたこのリスは、ちょうどいいリアル感で大変に好み。えーんふっさふさ……!😭💓
ベースの素朴な水色と、ワインの美しいロゼ色もあいまって、たくさんのワインのなかでも目を惹いた1本でした。
しかも、手に取ってみたらアルコール度9%。こりゃオンラインで飲むにはちょうどいいな、って思いました。
普段は2人で1本を飲むので、つまり飲酒量はボトルの半量。ところが、わたしひとりで飲んでると、ついついごくごく飲んじゃう癖があるんですよね。それがオンラインワイン会だと、なおさら。
とはいえ1本飲みきると、それなりに二日酔いの心配は出て来ます。万が一1本飲み切った場合でも、翌日の自分を救済できる可能性を少しでもあげよう、という魂胆でした。
香りはベーリーAらしい、チャーミングないちごキャンディ香です。口当たりはひかえめでドライですが、口内にふわっと広がるジューシーな果実味と、爽やかな酸がいい感じ!
全体的に「キレイでカワイイ」雰囲気があって、素朴だけれどクリアな印象。味の複雑さというよりも、シュワッと喉に流れる冷たい刺激も込みで楽しみたいワインでした。
なんとなく夏祭りの夜を思い出したのは、わたあめみたいな甘やかさを感じたからかもしれません。
それとも、みんなでわいわい盛り上がる賑やかな雰囲気が、なんだか郷愁を誘ったのか――
今回の「ロンフラ」に参加してくださったとおるさんが、ご自身が飲まれたワインについて『みなさんのお話に聴き入ってしまい、あまり覚えていませんが』とコメントされていました。
わたし、それってとっても、「ワインらしいな~!」って思ったんですよね。
ひとくちごとに丁寧に味わい、奥行きを感じて、ゆっくり、じっくり向き合うようなワインの飲み方は、もちろん大好きです。
ワインはそういうことを受け止めてくれる、本当に豊かな世界を持っていると思っていますし、なんせ「そういうこと」がやりたくて、ワインを飲んでいる節さえあります。
でも。かたや仲間たちとワイワイ飲むワインも、わたし、大好きなんですよね。
最初こそ、「あ、酸味がいいね~!」「結構タンニンがしっかりしてる」なんて言ってたのが、途中からもうワインの味なんかそっちのけになってて、誰かの話に聞き入ったり、「あるあるー!」ってうなずいたり、あとから考えればホントくだらない話題で爆笑したり、そんな空気を満たしているワインの存在が、大好きなんです。
「そっか、ワインいたわ」みたいな。
「そういや美味いワイン飲んでたんだった!」みたいな。
そういう、「ワインを忘れちゃう」時間があるときって、きっと楽しい時間だったんだろうな、って思います。
そういうわけでこのワインも、半分から先はただただ『いやぁ~綺麗で美味しい液体だな~』と思って飲んでました。(言い訳)
いやでもほんと、片手でどぼどぼ注いでごくごく飲んで、わあわあ笑って乾杯して、ワインを忘れちゃうほどの楽しい夜に、ぴったりの1本でしたよ!
そんな千葉県ワインをどこかでお見かけの際には、どうぞよろしくお願いいたします🥂千葉ワインのこれからが、わたしもとっても楽しみです!🍷
それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました!あしたから8月、はりきって夏ワイン、満喫しましょ~!
3000円ワインをこよなく愛する3000円ワインの民、ますたやがお届けしました(^○^)🥂✨
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!
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