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エッセイ Twitterのアカウントを分ける
大学に入学すると、私の周りでは、Twitterのアカウントを大学向けと高校までの人たち向けとに分ける傾向が見られました。
「はて、なぜそんなことをわざわざするのかね?」
と常々疑問に思っていたので、友人に聞いてみると、フォロワーを整理するためと言っていました。
私は整理するほどフォロワーがいなかったので、大学に入学してからもTwitterのアカウントはそれまでのモノを使っていました。しかしある日、公式のニュースアカウントや、書籍情報を伝える出版社のアカウントをまとめてフォローすれば、情報を効率的に得られると思ったので、もう一つアカウントを作ることに決めたのです。
ただタイムラインで情報チェックしてばかりでは面白くなかったので、適度に小ネタを呟いていると、周りの友人の一部がフォローしてくれました。
そうして、アカウントを2つ持つことになったのですが、今では後から作った情報収集用アカウントしか使っていません。
なぜかというと、今まで使っていた色んな付き合いのある人がフォローしてくれているアカウントから流れる情報はどこか「汚れている」と感じたからです。
例えば、就職活動について必要以上に愚痴やら文句やら垂らしている知り合いのアカウントを見るとゲンナリします。企業からすれば、どう考えてもそういった情報は「学生のホンネ」がわかる恰好のエサにほかならないのに、どうしてだらだらとそんなことを呟くことができるだろうか、辟易していたのです。
もう一つは、知り合いがイイねした呟きがタイムラインに表示されることです。
有益な情報もたまにありますが、大抵自分語りばかりで面白くも何ともなく、触れたくない価値観に遭遇したことでストレスがたまることが多々ありました。
特にキツいのが、コロナをはじめあらゆる社会問題に対して、自分の経験だけを参考資料にして意見を一般化させようとする呟きです。「俺や私の時は、、、」といったモノが挙げられます。
日常会話レベルの「理屈」をタイムラインに流されると大変気疲れしてしまうのです。
この2点で、私の不快指数は頂点に達したため、コロナによる自粛期間中は、後から作ったアカウントで公式情報ばかり眺めていました。
やはり、こちらの方はストレス無く、情報に触れることができて、楽しいですね。いちいち、Twitterを通して「顔色を伺う」ようなことをしないで済むようになりました。
最初はアカウントを分けるなんて意味が無いと思っていましたが、“整理“したくなる友人の気持ちが非常にわかるここ数ヶ月でした。
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