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エッセイ エッセイの応募

吾輩は今年の3月の終わり、1つのエッセイを東京の雑誌編集社に送った。その雑誌が企画していたエッセイ大賞に応募するためである。

昨日、ちょうどその選考状況を伝える便箋が届き、吾輩は胸をドキドキさせながら開けると、そこには「三次選考通過」と書かれてあった。

誠にありがたいことである。
しかし、不思議なのは、このエッセイ大賞を決める選考がこれから先、何回行われるのか、分からないことである。三次選考を通過しても、それは10次選考のうちの3つ目を通ったに過ぎないかもしれないからだ。東京で何が起きているのか、田舎者の吾輩には想像が及ばない。

しかも、昨年度までの選考を見てみると三次選考を通過している作品は比較的多いのである。つまり、三次選考を通ってからが正念場ということなのだろうか。

吾輩は腕まくりをして、本腰を入れようとした。しかし、意味が無いことにすぐ気づく。なぜなら、すでにエッセイは提出しているからだ。きっと今頃、血も涙も無い東京でオジさん達が「ノリスケさんの作品はつまらんですなぁ」と早々に切り捨てているかもしれん。はたまたひょっとしたら、有楽町の居酒屋とかで「今回ノリスケさんという方の作品には驚きましたなぁ。あの人に何か原稿依頼したらオモシロイんじゃないですかね」などと言って、吾輩をネタに論議に花を咲かせているかもしれん。

腕まくりを元に戻して、吾輩は最終選考の9月下旬まで待つとしよう。その前に落選連絡が来たら、かなり悲しいが、その時はいつものように虎になるだけだ。

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