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エッセイ 「坂の上の雲」を見る

中の人は昨日から以下のDVDを見ている。

「面白すぎる!なんちゅうことや!危険すぎる!」

映像に見入った中の人は椅子に座っていたため、尻を痛め、尻の毛を消失したとのこと。しかし尻の毛を犠牲にしてでも、このDVDは未来永劫支持され、見てしかるべき作品である。

この「坂の上の雲」をはじめ、多くの歴史小説を生み出した司馬遼太郎という人物の功績は称えられるべきであるが、ただ歴史認識という観点から言うと問題が無いとは言い切れない。

この本にあるように、司馬遼太郎の作品は「明るい明治と暗い昭和」といった描かれ方がされていることが否めない。その間の大正時代を取り扱い方も不明瞭で、暗い昭和の前兆の立ち位置が透けて見える。中の人も批判できるほど、司馬作品に触れていないので、下手なことは言えない。

しかしこの作品のDVDは素晴らしいの一言に尽きる。

第一部の日清戦争のあたりまで見終わったが、面白かった。秋山真之が豆をぽりぽりと食うのと同時に中の人もじゃがりこをぼりぼりと食べていたら、あっという間に終わっていた。
以下気づいた点である

・秋山が死人を目の当たりにして精神を病んでいくシーンは悲劇的な最終話の予兆としてすでに描かれていた

・香川照之の演技力が高すぎる。第一話で、自由民権運動をしている最中、叔父から来た手紙を読んで上京することが決まる場面。あの手紙をパラパラっと封筒から取り出すのが異様に上手い。勢いを感じさせる。そこまで重要ではないかもしれないが、兎に角香川の演技は最高であった。

早く全部見なければならないという

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