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【日記】 アフリカ説法を戒める

「アフリカ説法」というモノがある。
「そんなモノ知らんがな」と言われても致し方ない。たった今、命名したばかりなので。

アフリカ説法とは、「アフリカではもっと苦しんでいる人たちがいるから…」と言って、自身の置かれた境遇に苦しむ人たちに檄を飛ばす説法のことだ。

例えば、「嗚呼、資料作成が上手くいかないナァ」と言うと、
説法使いに「アフリカではもっと苦しんでいる人たちがいるから…」と返される感じである。

「アフリカの人たち」という想像を絶する生活を送っているとされる人たちと比較し、「オマエはまだまだ頑張れる」「弱音を吐くんじゃねぇ」と言うことで、無理やり再起を促そうとするのだ。

しかし、謎多き議論である。
そもそも、「アフリカの人」たちは何者でどういう生活をしているのだ? という根本的解決がなされていないではないか。しかも、同じ大陸でもユーラシアの人とは決して言わないであろう。

この世界はアフリカ説法なるものが平気でまかり通っているようでならない。苦労すれば、またさらに苦労している人たちと比べられる。

「イヤ、○○はもっと頑張っているぞぉ」「おまえは、そんなんでいいのか?」

ここではやかましいと一蹴するのが賢明である。

「同じ数直線でヒトの苦労を推し量るのはやめましょう」
筆者は誰となく呼びかける。
「疲れている時は精一杯疲れましょう」

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