kazutoshi MASUNARI

長野大学企業情報学部デザインコース教授、博士(芸術工学) パナソニックデザイン部門でプ…

kazutoshi MASUNARI

長野大学企業情報学部デザインコース教授、博士(芸術工学) パナソニックデザイン部門でプロダクトデザイン、インタフェースデザイン、デザインマネジメントを担当し、芝浦工業大学デザイン工学部でデザイン教育に従事した後現職。

最近の記事

「研究」とは

「物事を学問的に深く調べたり考えたりして、事実や理論を明らかにすること。また、その内容」(明鏡国語辞典) 公教育での「自由研究」が本来の研究の意味を変容させています。 「研究」は査読付き「論文」で成果となります。 プロシーディングでは研究発表したとは言えません。 査読付き論文のポイントは1.0点、発表は0.1点でカウントされます。 学会発表を何度しても論文に値することはありません。 私の博士課程指導教官は、査読付き論文4本を課してくれていたので、時間のない社会人学

    • 「学位」とは、なんだろう?

      Oxford Languages によると「ある一定の学術を修め、それについての価値ある独創的な論文を提出した者に与える称号。博士・修士・学士などがある」とありますが、 日本では、修士・学士は必ずしも論文提出を必要としません。博士のみを学位とみなす場合もあります。それだけ、博士の学位記は厳正のものです。 課程博士は査読論文2本以上、論文博士は4本以上が必要となります。 査読でボコボコにされて、「研究とは何か」を理解するのです。 私もそうでした。 ですから、博士の学位

      • 「カスタムというモノづくり」

        My ❤️ Jimny が納車されてから、 と言うか、その前から、 YouTubeで紹介される大小のカスタム事例を見ながら楽しんでいます。 パナソニックデザインを創設した真野善一は、「ユーザーはデザインで叶えられない生活を夢みる(要約)」と言っています。 私の場合は、キャンプ⛺️車中泊、遠出ドライブが体調からできない分、ジムニーで夢みている面があります。 製品は完成度も大切ですが、手を抜いた緩やかな未完成度も必要です。 それなら、最初からメーカーが付けておけばよい!

        • 「知る」と「分かる」

          大江健三郎さんは「知る」から「分かる」に進むと、自分で知識を使いこなせるようになる(今日の「天声人語」) 「知る」ことは難しい、知ったつもりになっていることもあります。 「知った」ことを「分かった」つもりになることもあります。 論文を書いている時、査読をしている時、「分かった」と言いながら、それはあなたが「知った」だけではないか、と判断せざるを得ないことがあります。 「知る」ことも難しいけれど、「分かる」ことはもっと難しい。 「分かった」は「理解した」に置き換えるこ

          「思います」「考えます」「感じます」

          学生のレポートを読んでいると、「思います」「考えます」「感じます」と言った表現が多用されています。 これでは、論理的な議論はできません。「私は、、、感じました」と言われれば、「なぜ?」と問うても「感じたから感じた」になってしまいます。 公教育における「感想文」の弊害です。評価は感じた内容が心温まる話かどうかで決まる場合が多く、論拠や論理について議論しようとすれば、「屁理屈ばかり言うな、、、」と、怒られた記憶があります。 酷いのは、大学でのレポートにおいても教授が「・・・

          「思います」「考えます」「感じます」

          就活面接の意味

          ニュースでも流れているように、コロナ禍で広がっていたオンライン面接も対面に戻りつつあります。 面接にはいろんな場面とレベルがあります。面接官も窓口人事、受け入れる部門責任者、担当役員、社長と企業の規模、職種によって異なります。 そのため、一概には言えない面もありますが、大切なことは相手に合わせないことです。相手のことを考えすぎて合わせようとしても不採用が続くと何をして良いのか分からなくてなります。 就活は評価を競う面もありますが、マッチングの面を企業も重視しています。そ

          就活面接の意味

          「クリティカルシンキング(批判的思考)」はデザイン思考の基底

          クリティカルシンキングは、論理的、構造的に思考するパターンのことを言います。そのためには常に客観的、分析的である必要があります。 日本人は、「批判=悪」のイメージを強く持っていて、批判することを良しとしない方が多くいます。 公教育における作文も、「頑張りました」「感激しました」「人のために、、、しました」などの内容を評価する面があるように思います。 その延長で研究に臨むと、既往の論文を肯定的に捉えて論を進めることになります。それでは勉強であっても研究になりません。 批

          「クリティカルシンキング(批判的思考)」はデザイン思考の基底

          「ガクチカ」は学びでしょう!

          ニュースで「ガクチカ」について、コロナ禍で学生が、 「アルバイトリーダーやれなかった」「サークルリーダーしなかった」 などと言っていると知り、「一番のガクチカは勉強」と嘆いたら、採用経験のある方からの内容が素晴らしいかったので紹介します。 同感です! 面談・面接でまず訊くのは、当然ながら学生時代に学んだことの集大成に当たる研究や制作です。自分自身の問題意識に根差したテーマで主体的に進めているか、与えられたテーマを教官の言いなりにこなしているだけか。 研究や制作が無い専攻なら

          「ガクチカ」は学びでしょう!

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          増成ゼミ「プロジェクト研究」from NAGANO『作品集』と『梗概集』完成

          増成ゼミ「プロジェクト研究」from NAGANO『作品集』と『梗概集』完成

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          増成ゼミLove NAGANO・一輪挿しのデザインで信州・長野・上田らしさを提案

          増成ゼミLove NAGANO・一輪挿しのデザインで信州・長野・上田らしさを提案

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          増成ゼミLove NAGANO・一輪挿しのデザインスケッチ

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          増成ゼミLove NAGANO・長野の魅力発信ポスター正面玄関に展示

          増成ゼミLove NAGANO・長野の魅力発信ポスター正面玄関に展示

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          増成ゼミLove NAGANO長野の魅力発信ポスターもうすぐ完成

          増成ゼミLove NAGANO長野の魅力発信ポスターもうすぐ完成

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          増成ゼミLove NAGANO長野の魅力発信ポスター用イラスト制作

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          増成ゼミ「課題発見ゼミナール」Love NAGANOマインドマップ

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          増成ゼミ「プロジェクト研究」from NAGANOアイデア検討「スケッチ10」

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