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濃厚なミステリーだけど、もしかしたらラノベ好きな人もハマる可能性が高い、北欧ミステリー小説。


まるで永谷園さんが、ラー油やふりかけに付けそうなタイトルになってしまいました。

いったい何のことかと言いますと、スティーグ・ラーソン先生の作品、『ミレニアム』です。

映画化もされた有名な作品なので、ご存じの方はとても多いのではないでしょうか。


ミレニアムに関しては、濃厚な北欧ミステリーだという認識を多くの方がされていると思います。

実際にその通りなのですが、実は私、この作品、ラノベしか読んだことがないというような読者さんでも、楽しめるんじゃないかと思っていたりします。

何故なら、ミステリーファンからは怒られてしまうかもしれませんけど、ヒロインのリスベット・サランデルって、ラノベで人気が出る女性キャラ、そのまんまなんですもん!

数学の天才なのに、毒親やクズな大人達のせいで、才能を誰にも認めらず、むしろゴミのような扱いをされながら幼少期を過ごし、人生をボロボロにされてしまった美少女なのです。
しかも男とも女とも肉体関係を持ち、相手次第でドMにもドSにもなる。
そしてどんな暴力にも屈しない強さを持っている。

たとえばフェルマーの最終定理を頭の中だけで解いた直後に、頭蓋骨を破壊され、脳に深刻なダメージを負いながらも、なお、天才であり続け、変態男と戦うのを止めないなんていうシーンもありまして、私、読んでいた時に鳥肌が立ちっぱなしでした。

ホント彼女はヤバいです。

全体を通してのミステリーとしての完成度は、勿論、素晴らしい作品です。
だからミステリー好きなら当然読んでいるのでしょう。

ただ、私は、多くのラノベユーザーやキャラミス好きの人達にも、リスベット・サランデルというキャラクターを楽しむ目的で、是非読んで欲しいと思っています。

本当に魅力的な女性なんですから。



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