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フランスで手を切った時の話 後編

手術から1ヶ月が経過しました!
元通りというわけではありませんが、3週目からは左手でフライパンを持つこともできています。
残りの後編ですが、記憶もかなり薄れてきました。

一度書いたのに保存されていなかったらしく、再度書きました。
ひとまずは全体公開にしますが、折を見て公開設定を変えたいと思います。
自分の覚え書きにもしたく、とっても長くなっています。

【フランスで手を切った時の話】

要約すると、術後に容態が変化することがある。
なので、手術当日に処方箋の確認や手術内容はきちんと周りの人にシェアし、他の人にも何をどうしたのか理解してもらっておくことが重要だと感じた。私は、①麻酔の気持ち悪さ、②薬の合わなさ、③左腕の筋違う感じ、④ひどい虫刺され(多分病院でもらってしまったトコジラミ)、⑤風邪をひく(治るのに3週間)、⑥熱中症といったものに連続してぶち当たりました。
また知っておくと良いかもなと思ったのは、フランスはAssurance maladieで払い戻し対象になるお薬とそうでないお薬がある薬の償還率がそれぞれ違うのだそう。
(出典 https://www.ssp.co.jp/pharmacy/world/fr/)
実は今回、術後の薬で処方されたものが一部強すぎるものがあった。その薬は「償還率は0かもね」と薬剤師に言われた薬…。0な上に、体に合わなくて最悪だったが、だからこそ0なのかもと早めに理解できたかもしれない。。知っていたら。
反省点は最初に書いた通り、薬の影響と疲労、展示搬入が丸かぶりし、脳が働かないという一週間を過ごしてしまったため、手術内容を熟読して理解することができなかったこと。
そのため勝手に術後内容で筋を繋げた程度と思っていた。実際には「屈筋腱鞘炎を伴う腱鞘の破裂および橈骨指神経を損傷」するというものでだった。これが理解できていれば、もう少し慎重な行動が取れたと思う。(予定を入れない、オープニングパーティーでお酒を飲まない など)

またフランスは日本と違って、術後の丁寧な案内の紙などが配られない。
今回、色々繋げてくれたフランス医師に感謝していますが、自分でも日本語で検索して 日本ではどういう対処をしているのか、改めてちゃんと調べるべきと思う。(ex https://joa.or.jp/public/sick/condition/operation_on_hand.html)
手術前にフランス医師たちが私の牛肉アレルギーに驚いたように、各国でとある症状に関して認識が異なる。深刻に捉える必要はないけれども、緊急時は特に人の目も借りて、視点を広く設定した方が良いなと思いました。

それでは術後一日の流れ、、、
8月30日 
左手が麻酔でお亡くなりのためお風呂には入らず、
左手を重ねたバスタオルの上に乗せて、就寝…
のはずが、麻酔の副作用で気持ち悪くなり、2時頃に目覚める。
そのまま数回、マーライオン状態となる。
これが手術前に飲食厳禁の所以。

トイレに間に合わず、洗面台にvomi!(マーライオン)してしまう。
飲食は術後で病院でいただいたものと、iさんからいただいたお菓子のみなので、部屋に臭いは全く残らず、不幸中の幸い…

症状が落ち着き始めたのが明け方だったため、寝てしまった。
そう、この日の最大ミッションは「infirmière à domicile(訪問看護士)」を探せ👀🔍である。処方箋には二日に一度、手術後の絆創の交換を訪問看護士がすることになっているがために、絶対に31日交換するべく、この日中に見つけなければいけなかった。

10時 昨日、薬局でもらった名刺に連絡をする
→返事こない
14時 断られる
→ここに連絡しては?とmedicalib.frというサイトを紹介される
medicalib.frに連絡する
→返事こない
18時前 いないという連絡がくる
発狂しそうになる
急いで違うサイトを探す
libherosというサイトで連絡する
19時 訪問看護士の派遣決まる!
歓喜!

居住スペースの受付に、「今日から私の看護士が二日にいっぺんくるで!」というメールを送信日時指定で作っておく。

脳がグラグラしながら、前日の吐き気の余波で元気が出ない中、
作品制作のことと訪問看護士を見つけた自分、、偉いと言って(みたい)
10時から探し始めて、9時間もかかったのは心臓に辛い。。
看護士の申請のために、処方箋やどんな症状で何日なのかなどを全部送るのですが、確かに一見軽症風の患者を15日間も、2日にいっぺん面倒見に来るの割に合わないだろうなぁぁとは思いました…

自分で絆創だけなら交換できるだろ と思った方いるでしょう
しかし、最初に書いた通り、麻酔でふらふらだったりするのに、ちゃんとできますか?ということと、神経を切っていたためにやっぱり感覚もかなり違う部分があったり、薬も合わなかったりしたので、その相談をするのにも経過を見てくれる人がいるというのは安心でした。(この後、私はひどい風邪に罹りますが、来てくれた看護士はそんなに真面目に取り合ってくれなかったが…)

時間的余裕がないために、ここでフランスの外科手術体験記を終えます。
抜糸をするまでは、糸でツッパちゃっているのか左人差し指があまり動かせず、抜糸しても人差し指を思うように動かせず。
タイピングしていると疲れちゃってしんどい、、フライパンも持てないという日が続き、大変なこっちゃでした。
三週間あたりから、リハビリ的運動を取り入れたところ、筋肉の拘縮が取れて以前のような握り拳が握れるようになっています。
そのほかの怪我での経験値的にも、元通りに近い感覚は半年はかかるかもですが、体やその他のバランスをよく考える機会として捉えようと思います〜。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

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