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2/16-2/22の「ごちそうさまでした」

2/16日曜 葬祭のときは毎日食べるアレが欲しくなる


前日の土曜日深夜。入院していた夫の父が亡くなったと連絡を受けました。落ち着かない夜を過ごして、ばたばたと用意をして、のぞみに乗って新横浜から新大阪へ。

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崎陽軒の焼売弁当。容器が木で出来ているので、焼売だけでなく、ごはんも美味しいです。

新大阪駅で御堂筋線に乗り換えて30分。さらにタクシーで15分。ようやっと葬儀会館に着きました。親族控室に入ると、お棺のなかに小さくなったお義父さんが。とってもきれいなお顔でした。

初めてお会いしたのは、結婚のごあいさつに行った時。
「いやもう、こいつ(夫のこと)は一生独身やと思ってましたんやけどな(夫、当時53歳)。やっぱりな。親っちゅうのは、子どもがずっとひとりかと思うと心配ですねん。結婚してもろて、よかったですわ。」と、バツイチ子持ちの嫁(私)を、めちゃめちゃ歓迎してくれました。

そんなこと思い出すと、お会いしたのは5回ほどやねんけど、泣けてしまいました。

しばらくして、「お兄ちゃん!!」とお義父さんの妹さんたちが来られ、ハンカチで涙をおさえておられました。が、その数分後には

「しげちゃん(夫)、あんた、結婚したんやて?よかったなあ」
(結婚式も披露宴もせえへんかったけど、親戚に報告くらいしとこうや、夫!)

「ほんでお嫁さん、あんたお名前は?」
(いきなり「あんた」と言われても、全然大丈夫な大阪人の嫁)

「お子さんいてんの?」
(前の夫との間に子どもおります、男の子ですと答えるのも、慣れたもの)

と、涙の後は「おめでとう」と笑顔が交わされる、不思議な「親族控室」となっておりました。


「お兄ちゃん、喪主やから。よろしくね」

と、妹弟夫婦、お義母さんに言われ、「え、おかあちゃん喪主ちゃうんか」というも無視された夫。それから2日間、夫と私は「喪主様」「喪主様の奥様(ダブル様付け」と会館の人に呼ばれるのでした。

お通夜の後は、通夜振る舞い。慣れない喪主、「乾杯」と言いそうになっておりました。美味しいお寿司と久しぶりの家族が集まり、賑やかないい夜でした。

夫は家族とお義父さんと最後の夜を過ごすことになり、私はひとりで予約しておいたホテルへ移動。ホテル近くにコンビニがあったので、甘いもんとこちらを買うて、ホテルの部屋へ。ポットにお湯を沸かして、お風呂にお湯を溜めながらこちらをいただきました。


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ミニどん兵衛。関東ではなかなか手に入らない、関西版どん兵衛。

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そうです。WestのWマーク入り。お汁が関西風なのです。これが、美味い。久しぶりにひとりで味わいました。

この日の食事は、お弁当とお寿司。あったかい汁ものが欲しくなり、どん兵衛買うたのでした。お腹もあったまり、お風呂に入ってベッドへ。長い長い翌日に備えたのでした。

2/17月曜日 豚まんだけではもったいない!551蓬莱@新大阪駅


翌朝、ホテルをチェックアウトして、会館へ。親族控室は、家族団らん感満載で、みなさんテレビ見ながらお茶を飲む。その横で、夫がパソコン開いて仕事しておりました(おつかれ!)。

お昼から告別式。その後は斎場へ。お義父さんとほんとに最後のお別れとなりました。火葬炉に入るお義父さんを見送る夫家族。後ろから見ていて、

家族やなあ。私には見えへん絆で、しっかりと繋がってる家族やなあ。

と思っていたのでした。

その後は、精進落としのお膳をいただき、御骨拾いを終えて、会館へ。初七日の法要済ませて、解散となりました。

長い2日間を終えた「喪主様」と「喪主様の奥様」。御堂筋線で新大阪駅に着くと、まずは晩ごはん。「なんでもええでー」と夫に言うてもらい、看板の前で店選び。

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アルデ新大阪。

イタリア語っぽいが「あるで」は大阪弁。

悩んだ結果、こちらへ。

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551蓬莱アルデ新大阪店。

お弁当と持ち帰りコーナーが人気のよう。この日も列が出来ていましたが、イートインスペースは空きがあり、夫と席につきました。悩んだ結果、こちらを注文。

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肉団子。

やわらかい肉団子と甘酢あん。めっちゃ久しぶりの蓬莱の肉団子。美味しい!

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夫の注文、エビチリ。結構辛め。とろみ多め。

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普段なら焼きそばを頼みますが、あったかい汁物欲しかったので五目麺注文。

「あったかい汁物んは、ええなあ」と夫が丼を返してくれませんでした。

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コーヒー飲もか、言うたけど、辻利の抹茶ソフトパフェ。おごってもろた。

お寿司やお膳。美味しかったんですが。うちの父親の時も思ったけど、お通夜に告別式と連日仕出しのごはん続くと、あったかい、おいしい汁もの欲しくなりますね。お味噌だけでも、持ってきたらよかったなあ。と、新横浜までののぞみで思ってました。長い長い、2日間終了。

2月18日火曜日 ポークチャップとお味噌汁 

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頑張ってはよ起きて、勝野真美先生の筆文字講座行きました。

文字はいっつもお手本見てその通り書こうとしてましたが、この日は筆の動くまんま書いてみました。

久しぶりに作った晩ごはん。

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美味しい鹿児島豚買うてたので、ポークチャップにしました。柔らかく美味しかった。

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冷蔵庫に残ってた豆腐とお揚げで味噌汁。

お寿司に天ぷらもええねんけど、家のごはんがええなぁ。

喪主様、ほっと一息ついたようでした。


2/19水曜日 ほろ苦い春の味。蕗の薹の天ぷら

前日いただいた蕗の薹。この日まで服喪休暇やった夫が、天ぷらにしてくれました。ほろ苦い春の味。

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オオゼキで買うた「ろく助塩」がめちゃめちゃ合いました。

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私が作ったのは、ポテトサラダ、冷蔵庫にあった青菜いろいろ炒め、野菜いろいろ味噌汁。鯖の照り焼きはOisixのミールキットに入ってたもの。残りは翌朝お弁当のおかずになりました。


2/20木曜日 晩ごはん<初!着もの&ラクサ


この日は駅前の東急さんで買うてきたこちらがおかず。

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カツオのたたきとしめ鯖。味噌汁は前夜の残り。刺身が食べられない息子には

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明太バターコロッケと餃子。この日は、晩ごはんより、こちらが昼間の予定が優先され、かつ、帰りが遅くなったからでした。昼間の予定とは

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こちらの締め方も教えてもらい、

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手伝ってもらいながら、

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できました!

晩ごはんより大事な昼間の予定。それは、着物の着方教えてもらいに、茅ケ崎へ行ってたこと。

教えてくれた友人は、いつもおしゃれに着物を着こなしていて、「息子の卒業式と入学式に、着物きてみたいなあ」という私の無謀な望みを叶えてくれたのでした。

着付け出来ない、やったことない、出来ると思えない。

そんな私が当日ひとりで着れるように、いろいろ細工してくれて、便利グッズも貸してくれたのでした。私はブラックデニムの着物、買うただけ。ほんまに感謝です。

そんな友人とランチにいただいたのがこちら。

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茅ヶ崎の有名店いただきます食堂さんのラクサ。パクチー増し。

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ライスにフライドオニオンかけて、ラクサのスープに入れて食べる。ラーメンライスですね。これも美味しかった!

そう。晩ごはんより、着付けとラクサが優先された、木曜日でした。

2/21金曜日 ひとまず「合格おめでとう」ごはん

息子の大学入試祭りもいよいよ終盤。この日は第二志望大学の合格発表でした。お昼前に、翌日の第一志望大学入試に向けて予備校で勉強してた息子から連絡ありました。

受かったよ。

おお!!おめでとう!

お祝いや!

息子の大好きなハンバーグ。
ちょっと豪華に、タネにクリームチーズ入れて、
赤ワイン、ケチャップ、ソースで最後軽く煮込みました。

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残ってたポテトサラダとブロッコリーも。

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味噌汁も息子の好きな豆腐、ワカメ、おネギ。

第二志望とはいえ、行きたいと思って受験した大学と学部。
合格できて、うれしくてちょっとほっとしていた息子でした。

第一志望も合格するといいね。

2/22土曜日 塩豚でポトフと、「液状化」ニョッキのリカバリースープ

冷蔵庫でずっとお休みしていた塩豚。
こちらと、キャベツ、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、セロリと野菜たっぷり使って、ポトフを作りました。

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ごはんより、ニョッキの方が合うかもしれん。そうや、冷凍ニョッキあったしな!と、ごはん炊かずに、ニョッキを茹でたのですが。

気づけば茹ですぎて、ニョッキ液状化。

捨てるのはもっていなくて、なんとかならんかなあと考えて。

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牛乳入れて、コンソメ入れて、塩胡椒。ポタージュスープにしました。

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なんとかカタチを残したニョッキは、カルディで買うたトマトソースをかけて。キャロットラペは、昨日届いた和歌山産清見オレンジ使いました。

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おまけ 食べたものより、心に残った食事とは?

こうしていろいろてんこ盛りやった1週間も終わり。いろいろ美味しいものつくって食べた日々でしたが、実はいちばん心に残ったのは、写真はないけど、夫家族と一緒に食べた通夜振る舞いのお寿司、斎場でいただいた精進落としのお膳でした。

それは、食べたもの、だけでなく、その時間と空間が味わい深いものだったからでしょう。

・普段は静かなお義母さんが楽しそうに話してくれた夫の子どもの頃のこと。

・妹さんから聞いた「子どもの頃お兄ちゃんにされた、とんでもないイケズ」話。

・末っ子の弟さんが話してくれた「姉ちゃんのとんでもないいたずら」話

・夫が全く覚えていない、家族旅行の話。

あの日食べたお寿司とお膳は、私にとって忘れられない食事となりました。亡くなったお義父さんも、お元気だった頃のように、静かに、ちょっと嬉しそうに、テーブルにおられたのかもしれません。




美味しいはしあわせ「うまうまごはん研究家」わたなべますみです。毎日食べても食べ飽きないおばんざい、おかんのごはん、季節の野菜をつかったごはん、そしてスパイスを使ったカレーやインド料理を日々作りつつ、さらなるうまうまを目指しております。