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中二病の慢性化あるいは高齢化

「中二病」という言葉が生まれてから、ずいぶん経っています。
場合によっては、わざと中二病っぽいことを言ってネタになるぐらいです†††
しかし昨今、「この人…ネタじゃなく本気だ…しかもいい大人だ…」と感じる方をたびたび見かけるので、記事にしてみようと思いました。

【中二病の定義】

" 中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。 転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。"
wikipedia より

定義としてはこんな感じです。
わかりやすい例としては、全然飲めないのに「コーヒーはブラックしか飲めないんだよね†」とか言っちゃう感じです。
いわゆる「邪気眼」が有名ですが、それは中二病の一部に過ぎません。

ネタとしては大好物です。

中学 2 年生や思春期というと、社会的にも能力的にもまだまだ子供ではあります。
それでも芽生えてきた自我によって、「ナニモノかになりたい!」と望むのでしょう。

中二病の定義としてはこんなところでしょうか。

【 Y くん〜不治の中二病〜】

以前、職場の後輩である Y くんのエピソードをご紹介しました。


彼は、中二病を拗らせに拗らせた結果、治らなくなってしまいました。
上記の記事でご紹介したエピソードでもまあまあ意味不明なんですが、他にもたくさんあります。
軽く 2 つだけご紹介しましょう。

① 自嘲的な笑み
彼は、自嘲的な笑みを浮かべるときに「…フッ」と笑います。
「…フッ」と口で言うのです。
口で「…フッ」と言うのです。

② 「失うことが怖いんだ…」
これは後輩から相談された内容なので、私は直接見ていません。
バカバカしいので端折りますが、なんでも彼は以前交際していた彼女さんを事故で亡くしてしまったらしく、それ以来失うことが怖いそうです。
そう言って、彼女さんの写真を見せてもらったら、( 私は知らないんですが ) 有名セクシー女優さんだったそうです。
ちなみに相談内容は「こんなとき、どう反応したらいいんですか?」だったので、「指さして笑うとか?」と答えました。
私はゲラゲラ笑いました。

彼はこういった大ボラ吹き「キャラ付け」によって、ナニモノかになろうとしていたんでしょうね。
私はそれがわかっていたので、一切乗りませんでしたが。

確かに私もゲラゲラ笑いましたが、これはどちらかと言うと笑えないタイプの中二病です。

【慢性化あるいは高齢化】

「中二病」というぐらいだから、本来はせいぜい 10 代半ばのはずです。
これは逆に言えば「笑えるうちに卒業しとけ」という意味でもあります。
ところが、もっと上の世代の中二病患者も見かけます。
Y くんのように笑えないタイプの中二病です。
昔からそうだった可能性や、ネットで可視化された可能性もあります。

すでにあるモノを誇張することによって、個性ということにしたがってるというか……。
自称 HSP とかもそうですし、そもそも対象についての知識が一般人にも劣る保護活動家なんかもそうなんじゃないかとみています。
「あるがままの私を認めて!」なんかもそうかも知れません。

つまり、「中二病の慢性化あるいは高齢化」というのは、いい年こいて努力もせずに、現実の自分以上の賞賛を浴びようとすることです。

残念ながら、現実世界はそうもいきません。
ナニモノかになりたいなら、努力するしかありません。
努力してやっと " 出場権 " を得られるのです。

私の周りの方……わかりやすい例としては、メジャーデビューしたギタリストの友人はやはり陰ながら努力する方でした。
ナニモノかになっているし方は努力しているし、むしろ本人は努力しているとすら思っていなかったりします。

「ナニモノかになんかなりたくないから努力しない」というのもひとつの生き方なので否定はしません。
が、努力を放棄するなら、認められることも放棄して、ガタガタ文句言わないでいただきたい。
努力する側としては、いちいち構うのも面倒なんです。

ある意味では、「ナニモノかになりたい」と思うこと自体もある種の中二病かも知れませんが、上を目指す原動力になるなら素晴らしいことだと思います。


以上
本日はこの辺で。

ありがとうございました!

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