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国境を2回越えて未知の大陸を踏んだ日 ジブラルタル→カサブランカまで移動

※追記 旅行記総集編はこちら

前日までのジブラルタル編はこちら

今回の旅でいちばん困難な一日だと覚悟していた長距離の移動日。ジブラルタルからモロッコのカサブランカまで陸路海路で移動した。

地図右上ジブラルタルから左下カサブランカまで、陸路海路で約400km移動

ジブラルタル出国

ジブラルタルの宿を出発。まだ暗い中、滑走路を渡ってスペインのラ・リネアに戻ってきた。

ザ・ロックを見上げながら真っ暗な滑走路を歩く。不思議な感覚。

ジブラルタル入国時にも思ったのですが、スペイン側のジブラルタル国境の街ラ・リネアはバスターミナルも結構くたびれていて、ジブラルタルとの差は激しい。昔の香港と深センもこんな感じだったのかな?文化圏も植民地規模もいろいろ違うけれど。
高速バスに乗ってモロッコ行きフェリーの出発するタリファという街を目指す。
周囲は造船所や製紙工場などがある工業地帯。瀬戸内海沿いと似ている。

タリファからタンジェへ船で渡る

タリファのバスターミナルで降り、フェリーターミナルへ徒歩移動。結構遠い。
タリファはいかにもスペインな文化を感じる田舎街だった。さらばスペイン。

タリファ。門をくぐって旧市街地を抜ける

タリファのフェリーターミナルに到着、モロッコのタンジェへ向かう船のチケットを手配、出国審査を経て乗り込む。

モロッコ行きフェリー

フェリーの乗船時間は1時間足らずだが、船内でモロッコの入国審査をしなければならず、そのために大行列していて、全く座ることができなかった…。

船内で入国審査に大行列

モロッコ・タンジェに上陸

約1時間でタンジェに入港。人生で初めてアフリカ大陸を踏んだ。

タンジェの街並み

持っているユーロをモロッコディルハムに換金。さて、市内を移動して鉄道駅に向かわなくてはならない。
旅の荷物全てを持った状態で、言葉もわからない未知の大陸の都市を移動する。なんとかバス停にたどり着くも違う方向へ向かってしまう。
今度こそ正しい方向へ行きそうなバス停でバスを待っていたが…そこにバンが止まって、乗らないか?と声をかけられて、バスを待っていた人たちがそれに乗っていく。ちょっと怪しげとは思ったが、鉄道駅まで行きたい、運賃は?と訊くと5ディルハム(約75円、普通のバスは4ディルハム)とのことで乗車、それ以上請求されることもなく無事駅まで辿り着いた。

タンジェ→カサブランカまで高速鉄道

タンジェから最終目的地のカサブランカまでは高速鉄道で向かう。
これは2018年に開業したアフリカ唯一の高速鉄道。カサブランカまで約300kmを2時間で走破する。

アル・ブラク号
(アル・ブラクは預言者ムハンマドの馬の名前)

運賃は日本円で3000円以下だが、二等車の座席はかなり狭かった。ヨーロッパ式の4人がけ座席でテーブルがあり、窓際の人が通路に出るのに、通路側の人も一度通路に出てもらわなくてはならない。
また、二階建て車両で天井が低く、なかなか圧迫感がある。

一階端の席だった

カフェテリアカーがあり、飲み物や軽食を買うことができた。

カフェテリア。日本の新幹線にも昔はあった

カサブランカ着

定刻通りにカサブランカ・ヴォヤージャー駅に到着した。

カサブランカ駅舎

市内電車に乗り継ぎ、カサブランカの宿に到着した。今回の旅程で一番困難な部分をクリアできてホッとした!

ヨーロッパとは明らかに違う街並みにびっくりしながら日没まで散策したりした。
カサブランカの街並みについては明日また書きます。

シーシャを吸ってこの日は締めた。「カサブランカ シーシャ」で検索すると、カサブランカという名前のシーシャ屋が日本にいくつもあることだけがわかった。

アラブ人にかっこいい煙の吐き方を指導される

今日はカサブランカ市内観光、明後日のフライトで帰国します。

※追記 続きはこちら


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