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詩02|赤信号の渡り方

何もできない
私はその前に立ち尽くした
目の前の道
通る車はほんとうにあるのか
確かめるための目は、それに奪われて何も見えず
私は無為に時を過ごした

それがなければ、どうしたいのか
退屈したカッコウが私に聞く
もちろん渡っていくでしょう
私は答えた
それなら早く渡っていくといい
カッコウは言うけれど

目をつぶれば渡れるでしょうか
 それではまっすぐ歩けない
宙を跳べば渡れるでしょうか
 それでは息切れしてしまう
回り道するのはどうでしょう
 それでは迷ってしまうかも

目をそらさずに地に足つけて
それを越える力がきっとある

周りを見渡し、地を蹴って
私の意思を示したとき
私の道でカッコウが鳴いた

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