一宮真純にとっての将棋V名人戦

明日、11月9日に一宮真純の将棋V名人戦最終局、弥院快志さんとの対局があります。

11月8日現在の星取り状況は以下の通りです。

猪組は無敗が消え、3-1が昇級ラインとなりました。順位上有利な日比谷響さん、アクセラさんが2敗以上と現在トップ3-1のそるこりさんを上回れないため昇級の目はありません。

一宮と弥院さんの対局で勝った方が3-1になりますが、弥院さんはそるこりさんとの直接対局で敗れているため、弥院さんが勝利してもそるこりさんを順位では上回れません。

逆に一宮はそるこりさんに勝利しているため、弥院さんに勝利できれば昇級という一番になります。つまり昇級争いはそるこりさんと一宮に絞られました。

第4期将棋V名人戦への参加について

第4期将棋V名人戦の募集が始まったのが今年の8月頭。そこからすでに3ヶ月が経過しました。将棋V名人戦によって一宮の配信人生は大きく動いたと思います。

デビュー前、配信で将棋を指すという発想がそもそもなかった一宮が、将棋V界と出会い、将棋Vさんと出会い、そして将棋Vリスナーさんと出会うことができた。本当にたくさんの素敵な出会いを与えてくれました。

この大会に参加しなければ一宮の配信人生は全然違うものだったでしょう。おそらく今よりももっと零細配信者として細々と配信してたと思います。ですが、将棋V界のおかげで今はいろんな方にご視聴いただくことができています。本当に感謝しかないです。

一宮の配信者としての夢は以下の記事で少し語っています。

本当にありがたいことに、今その夢は、すでに叶っています。ひとえに先人の将棋Vさんや将棋Vリスナーさんが種をまき、水を与え、大事に大事にはぐくまれた将棋V界のおかげです。

最終局、どんな結果になろうとも一生懸命指したいと思います。

第5期への参加について

さて。ここまでは前置きに近く、ここからが本題。第5期V名人戦について、一宮は参加を迷っているというお話をさせてください。

といっても聞き手や中継などには携わりたいですし、一宮ができることは何でもお手伝いしたいという思いです。前述の通り、将棋V名人戦、将棋V界には恩しかないのでその恩返しに少しでもなるなら協力させていただきた所存です。

参加を迷っている。その言葉の真意は選手としての参加をです。

大きな理由の一つは日程的な問題。次の開催時期がいつになるかはまだわかりませんが、一宮は剣客業務の担当区域の変更が予定されています。担当区域が変更になると引っ越しやら業務の引き継ぎやら相当に忙しくなります。それがいつになるかはまだ未定なのですが仮に将棋V名人戦とかぶるとさすがに出場できない(というか配信活動自体少しお休みになる)のでそのリスクによるところが大きな理由です。

そしてもう一つは一宮の配信者としての悩みです。

将棋V名人戦によって一宮は、自身のチャンネルで将棋配信をやらせていただく頻度が大きく増えました。

将棋配信は楽しいです。多くの方にお越しいただき、チャットをしてもらい、コミュニケーションをとりながら将棋ができる。もちろん局面に没頭しているときはチャットが読めなかったりもしますが、一宮の配信の理想である「チャット欄とのコミュニケーション」が十分にできる配信だと思います。

一宮の将棋はご承知の通り、そんなには強くありません。もちろん初段近くの棋力は有しているので将棋を普段から指していない方よりは強いと思います。が、将棋が好きで将棋配信を見に来られる多数の方よりは弱いです。そんな一宮の将棋配信に需要があるのだろうか。実はあまり自信がありません。

ただ、チャット欄とのコミュニケーションにおいては対局中だろうがなんだろうが積極的に行っているつもりです。それこそが一宮の配信の根幹だと思っていますし、そんなに強くない一宮の将棋配信を見に来ていただけている理由だと思っているからです。というか何よりコミュニケーションをとるのが楽しいから一宮は配信しているので。

ただ、将棋V名人戦の本番はチャットが読めません。一宮は視聴者さんとのコミュニケーションをするために配信者になったのにそのチャットが読めなくなるのは結構つらいです。

そして前述の通り、一宮は自分の将棋自体には自信がありません。もっと良い将棋が指せれば。自分の将棋に自信が持てれば。見ていて面白いと思ってもらえる将棋ならば。あるいは出場にためらいはないです。ただ、こと将棋に限っていえば自信は本当にないです。

そんな一宮がチャットが読めない将棋V名人戦に出場して、見てくださっている方は楽しいと思っていただけるのか。

これが出場を迷っている理由の一つです。

あとは将棋V名人戦って結構、メンタルを揺さぶられるんですよね。対局1週間前ぐらいになると対局のことを考えると少し気持ちが落ち着かなくなりますし、負けたらめちゃくちゃ悔しくて、勝っても良い将棋じゃなければやっぱり悔しい。

こんなに感情を揺さぶられる経験はないです。貴重だし得難い経験ですが、少しだけ弱音を吐きたくなる時もあります。端的に言えば逃げ出したくなります。

誤解のないようにいえば、もちろん一宮は将棋が好きです。好きじゃないと配信でやらなければ配信外でもやりません。V名人戦も複窓ではありますが気になる対局だと推しの配信をミュートにしてまで見ていますし、Twitterで一番実況している将棋Vリスナーの一人だと思います。

ただ将棋V名人戦は特殊です。好きでやっているはずの将棋なのに逃げ出したくなる。こんな感情になるなんて参加前は想像していませんでした。

※念のため。一宮はメンタルの回復速度が異常なので、対局前や終局直後はかなり余裕がないのですが、対局翌日はケロッとしてるのでこれを読んでも重く受け止めないでください笑

もちろん、将棋V名人戦に出場すると本気で将棋に向き合うことになるので、副次的な効果として将棋の棋力向上に繋がっているというメリットはあるのですが。ただそれは一宮の完全に趣味の話ではあるので、それも視聴者さんにはメリットがないかもなと思ってみたり。。。

なんてことを考えている今日この頃です。

以上が、出場を迷っている理由です。長くてとりとめのない文章になってしまいました。この感情が誤解なく皆様に伝わればいいのですが。。。

この辺り、お酒を飲みながら将棋Vさんとかと本音トークをしてみたいですね!

重ねて。将棋V界・将棋Vさん・将棋Vリスナーさんには感謝しかないですし、本当に大好きな世界なので今後も積極的にかかわらせていただきたい所存ではあります!

おわりに

来期のことを考える前に、まずは目前に迫っている明日の対局ですね。自分のベストが出せるよう全力を尽くします。

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