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たからものnote

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#子どもに教えられたこと

息子の声の演技に泣いたよ 幸せをありがとう

息子が劇でとある役を演じた。 当日のカメラ撮影は禁止。 わたしは弱視で視力が0.01~0.02ほどしかないので、カメラを使って拡大しないと離れているとよく見えない。 じゃあ特別にお願いしたら?と思う人もいるかもしれないけど、わたしはたくさんいる他の保護者に誤解を与え、不信感を抱く人がいたとしたら、その人が当日楽しめなかったら嫌だなと思って、相談して一番前で見ることを決めた。後日DVDももらえるし、当日はわたしの見える範囲で息子をしっかり見ようと心に決めた。 でも、わた

子どもの『間』に、ひそむもの

ずっと子どもが苦手だった。 3人兄妹の末っ子で自分より小さい子と接する機会が少なかったし、性格的にも面倒見のいいほうではなかったからだと思い込んできたけど、きっとどちらも根本的な理由ではなかったような気がする。 子どもをただ眺めているだけだったら、ああ可愛いねえ、元気だねえ、と心がほくほくするのだけど、いざ対面して話をすると、なんだかいつもドギマギしていた。 何が苦手だったのかというと、あの『間』だ。 「すきなもの、なあに?」 なにか話しかけると、子どもはピタリと固

息子と自画像

今、大学生の息子が、小学5年生ごろの話。 「今日、図工の時間に自画像、描いた。楽しかった~」と満面の笑みで私に話したことがあった。 おお、それは良かったと思い、「じゃ今度、参観日に学校行ったとき、自画像見るわ」と返事しておいた。 そして、参観日当日。私は、教室の後ろからそっと入り、壁に貼られたクラスの作品を見た。 「クラリネットを吹く私」「コーヒーを飲んで一息」など、さすが5年生ともなれば、皆とても自然な表情で、自分というものを描いている。色彩も構図も本当に素晴らしい