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土のソムリエ、と呼ばれる人がいる。

土のソムリエ、と呼ばれる人がいる。東京都中野区にある富澤建材さんの富澤さんだ。自然素材や伝統工法を愛し、全国各地の土を左官屋さんに教えてもらいながら仕入れてきた。ここに来れば京都の土も土佐漆喰もある。有明湾で作られている田嶋さんの貝灰もある。藁もすさも揃っている。こんな店は全国でも少ないだろう。今日はますいいのスタッフと一緒にお店を訪問したのだが、塗り見本やさまざまな素材を見てとても勉強になったと思う。

写真に写っているのは砂である。砂?そんなもの違いがあるのと思うだろうが、この愛知県の砂は綺麗な白色をしている。僕たちが公園の砂場で見る砂はいわゆる灰色、それとは全く違うのである。関東の砂はグレー、でも愛知のは白だったり黄色だったりちょっと違うのだ。土壁を塗るときには砂を混ぜる。その砂の色の違いは仕上がりの微妙な違いにもなる。だから砂もとても大切な要素なのである。

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