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Obsidianで長期間のタスクも管理する

以前、「Obsidianで人生を管理する」という記事を書きました。

その中で、タスク管理について、次の3つに分けて管理している、と書きました。

1. 通知が必要で、すぐに行動を起こすべきもの
2. 通知は必要だが、急いで行動する必要はないもの
3. 通知そのものが不要なもの

「Obsidianで人生を管理する」より

この中の「3」について、もう少し詳しく書いてみます。

長期間のプロジェクトはガントチャート

書籍の執筆のような仕事では、数ヶ月から年単位に渡ります。
この進捗状況を管理するには、ガントチャートを使います。
Obsidianではmermaidというツールが使えるようになっています。

このmermaidでは、Markdown形式でフローチャートや円グラフなどを描けますが、ガントチャートの機能もあります。
たとえば、Obsidianのノート内に次のように書いてみましょう。

```mermaid
gantt
	title 書籍執筆プロジェクト
	axisFormat %m/%d
	section 執筆
		第1章: 2022-06-01, 2022-06-15
		第2章: 2022-06-30
		第3章: 2022-07-15
		第4章: 2022-07-31
		第5章: 2022-08-15
		第6章: 2022-08-31
		第7章: 2022-09-15
	section 校正
		初校: 2022-09-20, 2022-10-03
		再校: 2022-10-13, 2022-10-21
		念校: 2022-11-18, 2022-11-20
	section 刊行
		刊行日: milestone, 2022-12-22, 0d
```

これを閲覧モードで表示すると、次のように表示されます。

このように、ガントチャートが表示されるだけでなく、赤線で現在の日付が表示され、日が経つごとに移動していきます。
これにより、現在何をしないといけないのかが明確になります。

複数のプロジェクトはガントチャートを埋め込む

ガントチャートで状況を管理できますが、複数のプロジェクトが同時に進行することもあります。
このとき、いくつかの方法があります。

  1. 1つのガントチャートに複数のプロジェクトを入れる

  2. 1つのノートに複数のガントチャートを入れる

  3. ノートごとにガントチャートを作成し、閲覧用のノートを作る

1つ目や2つ目の方法は、複数のプロジェクトが1つのノートに入れられており、Zettelkastenの考え方と異なります。
Zettelkastenでは「1つのカードに1つのアイデアだけを書き込むこと」が基本です。

つまり、1つのノートには1つのプロジェクトだけを書くべきです。そして、ノート間をリンクして管理するのです。
これを実現するには、3つ目の方法が便利です。

Obsidianでは、他のノート内に作成したブロックの一部を別のノートに埋め込めます。
これはmermaidで作成したガントチャートも同様です。
たとえば、次のようにmermaidのブロックの後に「^」に続けて名前を書きます。

```mermaid
gantt
	title 書籍執筆プロジェクト
	axisFormat %m/%d
	(略)
```
^schedule

そして、他のノートからこのノート名と、名前をつけたブロックを指定した埋め込みます。

![[書籍執筆プロジェクト#^schedule]]

このように、ノートの名前に続けて「#」と「^」に続けてブロック名を指定すれば、他のノートに作成したガントチャートを埋め込めるのです。

小さなタスクはチェックボックス

そして、小さなタスクはそれぞれのノート内でチェックボックスの形で記載しておきます。
これは以前の「Obsidianの活用法」でも書いた通りです。

チェックボックスを作成するには、次のように書きます。

- [ ] 作業内容

macではキーボードのショートカットがあり、「command + Enter」を押すことで簡単に入力できます。

そして、「ToDo」といった名前のノートで次のようなクエリを書くと、チェックボックスでチェックされていないものが表示されます。

```query
task-todo:""
```

ToDoのノートに、上記のガントチャートなども併せて埋め込んでおくと、このノートを見れば、自分が担当しているタスクが全部確認できます。

まとめ

「Obsidianで人生を管理する」にも書いたように、あくまでもこれは私の方法ですが、Obsidianには便利なプラグインがたくさんあります。
ぜひ使ってみてください。

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