自宅にあるWindowsやmacOSをiPadからChromeリモートデスクトップで操作する
最近は外出時にiPad Proだけを持ち出すようになりました。それだけiPadの性能が上がったこと、そして便利なソフトウェアが登場したことが背景にあります。
それでも自宅にあるWindowsやmacOSを操作したいことがあるため、Chromeリモートデスクトップを使った方法について紹介します。
iPadだけで仕事ができるか
先日、以下の記事で私の作業環境を公開しました。
この記事で紹介したように、自宅では大画面のモニターと、Mac Mini、Windowsデスクトップなどを使用しています。これまでは外出時にMacBookを持ち出していたのですが、最近はiPadだけで済ますことが増えました。
最近のiPadは性能も向上していますし、キーボードやマウスを外付けするとパソコンのように使えます。Webブラウザで多くの作業ができますし、WordやExcelなどもiPadアプリが存在します。ちょっとしたプログラムであれば、テキストエディタとしてLiquidLogicを使って開発できますし、SSHでリモートに接続することもできます。
モバイルモニターなどを接続して、2画面で使うこともでき、ほとんどの仕事をiPadだけでできるようになったと言えるでしょう。それでも、時々iPadOSの範囲を超えて、WindowsやmacOSを操作したくなることがあります。
たとえば、以前の記事で書いた、Eagleで管理しているファイルを見るときなどです。
そんなときに便利なのがChromeリモートデスクトップです。
Chromeリモートデスクトップのインストール
まずはデスクトップPC側にChromeリモートデスクトップをインストールしておきます。
これはWindowsでもmacOSでも同じで、ChromeをインストールしてGoogleのアカウントでログインしておきます。
その後、Chromeリモートデスクトップのサイトにアクセスします。
このサイトからダウンロードしてインストールすると、さまざまな権限を求められますが、これらを許可しておきます。
iPadから接続する
iPadでもこのChromeリモートデスクトップのサイトにアクセスし、同じGoogleアカウントでログインすると、接続できるパソコンが表示されます。
接続先を選ぶだけで接続でき、その画面が表示され、操作できるようになります。
これで使うことはできるのですが、iPadの画面をタッチして操作するだけでなく、キーボードやマウスを使って快適に操作することを考えます。
まず、私の環境として、iPadにはApple Magic KeyboardとApple Magic Mouseを接続しています(以前の記事を参照)。
一般的な文字についてはキーボードで問題なく入力できますし、マウスも問題なく操作できます。
ただし、日本語入力のIMEの切り替えや、Spotlightなどについては単純に操作できませんので、少し工夫が必要です。
日本語入力のIMEの切り替え
まずは日本語入力のIMEの切り替えです。Windowsの場合は、「Alt+半角/全角」というキーを押して切り替えている人が多いでしょう。
Apple Magic Keyboardにはこのようなキーはありませんが、Windowsを操作するときは、「Option+@」で切り替えできます。
macOSの場合は、「かな」キーでIMEオン、「英数」キーでIMEオフという使い方が便利です。しかし、Chromeリモートデスクトップではこれも使えません。
しかし、macOSの標準では「Control+Space」というキーでオンとオフを切り替えられます。これは、macOSの「システム設定」→「キーボード」→「キーボードショートカット」→「入力ソース」にある「前の入力ソースを選択」で変更することもできます。
Spotlightの操作
macOSではSpotlightという機能があり、「Command+Space」でさまざまな操作を実行できます。これを起動したいものですが、iPadにも同じくSpotlightの機能があり、「Command+Space」を押すとiPad側のSpotlightが動作します。
これを変えるには、mac側を変える必要があります。これもmacOSの「システム設定」→「キーボード」→「キーボードショートカット」を使って、「Spotlight」から「Spotlight検索を表示」のショートカットキーを変える方法があります。
私の場合は、Raycastというランチャーツールを使っています。これは標準で「Option+Space」で起動するため、これはこのままにしておくと、iPadからもRaycastを使えます。
まとめ
上記のように、Chromeリモートデスクトップで接続すれば、自宅にWindowsやmacOSのコンピュータを設置して、iPadだけで仕事をすることが現実的になったと感じます。
ネットワークが繋がることが重要ですが、便利な世の中ですね。
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