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安定したペースで執筆を続けるための工夫

この記事は「執筆ハック Advent Calendar 2021」に参加しています。

今年は3冊の本を書きました。去年は5冊書いて、1冊監修だったことを考えると、「書くペースが落ちた」と感じる人がいるかもしれません。
この記事ではそのあたりを書いてみようと思います。

今年書いた本

まずは今年書いた3冊の本を紹介します。

去年書いた本

比較するために、去年書いた本を見てみましょう。
去年の本は以下の記事にあります。

今年は書くペースが落ちたのか

見比べると、本の内容やレベル感、ページ数などは特に変わっていないことがわかります。分厚い本を書いていた訳でもありませんし、特別にレベルが上がった訳でもありません。

では、今年は書くペースが落ちたのか、というとそんなことはなく、「他の仕事があった」といえます。
エンジニアとして本を書くことが本業とは言えず、本業(システム開発など)は別にあります。また、著者としての本の数が出なかっただけで「執筆」と言えば他にもありました。

たとえば、著者名として私の名前は入っていないけれど、コラムとして一部を寄稿した本もありますし、執筆はしたけれど諸々の都合で今年発売が間に合わなかった本もあります。
そして、以下のように雑誌に寄稿したものもあります。

たぶん一年間で書いたトータルの文字数はあまり変わっていないと思います。

安定して書く工夫

では、どうやって書くようにしているのか、というと、ツールを使った工夫があります。
それは「書けるような体制を作ること」「書くための素材を用意しておくこと」、そして「インプットを増やすこと」です。

書けるような体制を作る

まずは体制づくりです。「書く」というと、紙に手で文字を書く方法であれば紙とペンさえあれば書けますが、現代では手書きは不便です。出版社などに渡すときもデジタルデータが基本なので、手書きで書いてもキーボードで入力し直す必要があります。

このため、私が手書きで紙に書くことはありません。iPadにApple Pencilでメモを書くことはありますが、それ以外はパソコンもしくはiPad、iPhoneで文章を作成します。

そして、どこでも書ける(書いている途中から再開できる)ことが大事です。このため、すべての端末でデータを同期しておきます。私の場合、3台のMacに加え、iPadかiPhoneを使っています。これらを同期しておくのです。

基本的に本などのそれなりのボリュームがあるものは「Pages」を使っています。これは、MacやiPad、iPhoneで自動的に同期でき、しかも見出しなどの書式が壊れないためです。

これにより、パソコンの前に向かっていないとき、たとえば移動中や布団の中でも執筆を進められます。

書くための素材を用意しておく

さて、書くための体制が整ったとしても、書くための素材がないと書き進められません。そこで、アイデアなどが思いついたときには、メモしておく必要があります。

ここでもデジタルツールが必要です。簡単に検索できること、そしてメモの内容を紐付けられることが求められるのです。
私の場合は、ScrapboxやObsidianを使っています。

こういったツールを使って、普段からアイデアが思いついたらメモを取っておくのです。上記のメモツールは記録した内容の検索が便利なだけでなく、メモとメモの間が繋がっていくことが特徴です。

ちょっとした思いつきなどを記録しておくと、それがある程度溜まって、そこから記事や原稿が生まれてくることは少なくありません。

インプットを増やす

書くことは一般的に「アウトプット」に該当しますが、アウトプットするためにはインプットも必要です。自分の中にないものは出しようがないので、情報収集などのインプットも続けています。

3年前のコラムにはなりますが、私が書いた記事も紹介しておきます。ここでもツールを使った情報収集の方法を紹介しています。

最後に

ちなみに、3年前にも似たような内容で記事を書きました。使っているツールも少しずつ変わっているな、と感じます。また3年後に書くと、大きく変わっているような気がします。

#アドベントカレンダー2021


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