見出し画像

バスケットボールが(もっと)メジャーになるために必要なもの

競技人口は多いが、まだまだマイナーなバスケットボール

実は、世界で最も競技人口が多いのはバスケットボールらしい。

確かに、多くの学校には男女バスケ部があるし、体育でもバスケをやるところは多いし、これまで一回もバスケットボールを触ったことがない、という人はあまりいないんじゃないかと思う。

2016年にBリーグが発足して以降は特に、プロ野球、サッカー、その次はバスケだ!と息巻いているバスケファンも多いはず。確かに、プロリーグができて、これまでよりも試合が盛り上がり、経済効果も生み出し、子どもたちが将来の夢に「Bリーガー(プロバスケットボール選手)」と書けるようになった、(NBAに比べれば)より現実的な目標を持てるようになったことは、今後大きなインパクトをもたらすと思う。

とは言え、野球やサッカーに比べればまだまだだな…というのが正直なところ。「バスケ観戦が趣味です」と周りに話しても「Bリーグ?何それ?プロリーグなんてあったんだ~」という反応が返ってくることも少なくない。

私がnoteを始めたのも、「バスケットボールがもっともっと日本でメジャーになって欲しい」「バスケットボールの面白さをもっともっと多くの人に知って欲しい」そんな思いがあったから。(もちろん、その中でも宇都宮ブレックスを応援する人が増えたらより嬉しい)

前置きが少し長くなってしまったが、バスケットボールがもっとメジャーになるために、バスケットボールがもっと色んな人の「日常」になるように、必要だと思うことについて書いてみる。

1.SNSでもっと発信する

Bリーグはマーケティングの成功事例としても度々取り上げられているけど、他のスポーツに比べてかなりSNSに力を入れていると思う。

こちらの記事ではBリーグのマーケティング戦略について詳しく解説されているが、若者と女性にターゲットを絞り、ライトファンが足を運びたくなる仕掛けを重視している、とのこと。

確かに、Bリーグ本体も各チームもSNSにはかなり力を入れていると思うし、毎年バレンタインに行われる「モテ男」企画なんかはまさに、女性にターゲットを絞って行われていると言える。バスケに興味がなくてもイケメンには興味がある女性は大勢いる。「バスケ?何それ美味しいの?」な女性が興味を持つきっかけとしてはピッタリだと思う。

各チームの広報担当者さん、SNS担当者さんはとっても頑張ってくれていると思うのだけど、SNSの更新ってとっても地道で大変な仕事なんだけど、是非とも、もっと頑張ってほしい(笑)

特にやって欲しいのは、ライトファン向けの企画。バスケのルール解説のような真面目な企画から、選手の日常の様子とか、ゆるーいものまで、"コート外"での選手が見える企画が良いんじゃないかなと思う。

そういう企画がうまいなと思うのは、川崎ブレイブサンダース。

「プロバスケ選手がゲーセンのシュートゲームに挑戦したら」とか「アスリートの身体づくりのための食事に密着」とか、バスケ選手という軸からは外れずに、でもバスケに詳しくない人でも楽しめる動画がたくさん上がっている。

こちらの「プロバスケ選手はどれくらい後ろからシュートが決まるのか」という動画に至っては、何と112万回再生(2020/9/21現在)。ガチの神回なのでぜひ(声を出して笑える場所で)見てほしい。

試合中のカッコいいプレー集も良いけど、バスケのルールがまだイマイチ分からないライトファンにとっては、こういう企画の方が楽しめるのではないだろうか。


2.解説、実況でもっと盛り上げる

これ、個人的に一番重要だと思っている。

NHKの大河ドラマには必ずナレーションがついていて、毎回「前回までのおさらい」と「今回の見どころ」を冒頭に紹介してくれる。そのおかげで、前回見逃した人も何とか話についていけるようになるし、そうそう、この人がキーパーソンなんだよな、と注目すべきポイントを押さえることができる。

スポーツにおける解説と実況も同じだと思っていて、「いま試合はどういう状況なのか」「誰の、どんなプレーに注目したらいいのか」という、試合の見方を教えてくれる重要な存在。


バスケットボールは、ボールが行ったり来たりするのを追いかけて、点が入った、入らなかった、で一喜一憂するだけでも、ある程度は楽しめる。

でも、今この選手がシュートを打たなかったのは時間を使うためなんだ、とか、相手に時間を使わせるために前からディフェンス仕掛けてるんだ、とか、その時々の試合の局面が分かるようになるともっと楽しめる。

あるいは、審判の笛で試合が止まった時に、「なぜ止まったのか?何が反則だったのか?」が分からないままだとモヤモヤするけど、実況が「~選手が●●というファールを取られました。これは…という理由で反則となります」などと教えてくれると、なるほど、とスッキリした気持ちで試合を見られるようになる。

さらにマニアックな実況になると、「この選手とあの選手は~大学時代の先輩後輩ですね」「~高校時代にウィンターカップで優勝しています」みたいな情報を色々挟んでくる。単にコート上で戦っているだけじゃない、選手の人となりや人間関係みたいなものが見えてきて、より選手ひとりひとりに興味が湧いてくる。

最後のはプラスアルファの情報としてあったら嬉しいけど、実況の方にはルールの解説、そして解説の方には試合の状況、プレーの説明をしっかりお願いしたい。残念ながら、選手の名前すらまともに覚えていない、そんな実況の方がいらっしゃるのも事実なので…。

その点で言うと、宇都宮ブレックスには篠田和之さん(宇都宮市出身 アナウンサー)と網野友雄さん(宇都宮ブレックス アンバサダー)という最強タッグがいるから安心♪この二人が実況・解説の試合は本当に安心して見ていられる。


3.アリーナをもっと楽しめる場所にする

これも1.のSNSと同様、各チームかなり力を入れてやっていると思う。Bリーグの方針の一つに「エンターテイメント」があるように、単にバスケットボールを見るだけじゃない、スポーツ観戦という「体験」を楽しむ、グッズやアリーナグルメ、ハーフタイムショーなど、試合以外にも楽しめる要素をつくるというのはとても大事なこと。

初めてブレックスアリーナ宇都宮(通称ブレアリ)に行ったときは驚いた。まず、コートの近さ、選手の近さ。そして近いからこそ感じる、選手の迫力(当たり前だけど、みんなおっきい…!)。

そして、ブレアリで一番すごいなと思うのは、選手紹介時の演出。もう、めちゃくちゃカッコよくて、ライブのような音量とライトと映像の凄さに圧倒されて、行く度になぜか泣きそうになる。

これはチャンピオンシップバージョンなのでいつも以上にスゴイけど、普段の試合でも十分ド迫力なので、ぜひ一度ブレアリに足を運んでみてほしい。


試合は会場で直接見るのが一番だとは思うけど、なかなか行きづらい社会情勢になってしまったので、SNS、ライブ配信を通して、バスケをもっともっと盛り上げていけたらいいなと思う。

私も、ささやかながらその一助になれたらいいなぁ、と思いつつ、引き続きこのnoteやTwitterで発信していきたい。

▼ブレックスのことばっかり呟いてるアカウントです。
 良かったらフォローお願いします♪



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?