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関関同立の日本史【同志社大学】

今回は、関西私大最難関である同志社大学について見ていきます。
ここでいう最難関とは、問題が難しいというわけではありません。
※関西私大で、日本史の問題の最難関は立命館大学です。

同志社は、京阪神など国公立大学受験生が「滑り止め」として受ける傾向があります。しかし、問題レベル自体は標準的です(※難関私大としては)。
問い方も素直なものが多いため、取りこぼしせず確実に得点していく必要があるので、難問が多い立命館とは違ったプレッシャーがあると思います。得点調整のことも考えると、少なくとも8割は目指したいラインかなと思います。
よって同志社を合格するためには、圧倒的な基礎力が必要であると私は考えています。教科書頻度の低いマニアックな語句を覚えるなど、奇をてらう必要はなく、教科書や授業ノートの内容を覚えて問題演習に取り組めばいいと思います。

では、増田調べの資料を添付しておきます。

1.概要

ここ数年は、大問3題で150点満点で定着している。
おおむね大問Ⅰは原始~古代、大問Ⅱは中世~近世、大問Ⅲは近世~現代での出題がメインとなっています。
形式面は、記述式と記号式です。問題数と配点から、記述式は3点、記号は2点で計算すると150点になることが多いです。よって、漢字ミスをしないようにしましょう。
※日程によってはその計算で行くと、数点ズレますが誤差の範囲内ということで笑

2.分析

大学の特性上(文学部史学科ではなく文学部文化史学科、グローバルコミュニケーション学部などグローバル教育に力を入れているなど)かもしれませんが、文化史と外交史の出題が多いと感じます。

駿台日本史科の田中結也先生も「文化史の同志社」と言っておられますが、とくに文化史対策は必要だと感じます。同志社受験を考えている方は、以下の動画を参考にしてください(日本史を教えている先生方もぜひ生徒さんにすすめてください)。


3.対策など

先ほども述べた通り、標準レベルの問題が圧倒的に多いです。なかには難問も見られますが「合格点を確保する」ということには影響しません。また、同志社の過去問に数多くあたれば「あれ?これ前に出たぞ」というものが多いです。細かい用語に関しては、過去問で出会えればいいので、高校2年生や高校3年生の前半は、基礎を徹底的にやりこみましょう!

※過去問も東進の過去問データベースに登録すれば、高額な赤本を買うことなく入手することが出来ます。解説が無くて不安という人も普段日本史を教わってる人に質問に行きましょう。
※ちなみに増田は毎年、希望者には最大10年分過去問を用意しています。

また、新傾向というほどのものではないが、近年は日程によっては文章正誤判定問題が多く出ます。正誤判定問題を解くコツとしては、①内容と②時期の2つの側面から検証することです。よって語句をやみくもに覚えるだけでなく、時期や因果関係のなかで捉えていきましょう。
※2024年度も多く出た日もあれば、0問の日もあるなどバラつきがありました。

同志社を連続受験する場合、一度出たテーマは他に日程では出ないということを頭に入れておいてください。よって受験した翌日に備えることもできます。

4.最後に 同志社出身の筆者より

以上、同志社の日本史について述べさせてもらいました。実際に同志社大学の受験を経験し4年間同志社大学で過ごした立場として、ここで身も蓋もないことを言うかもしれませんが、同志社大学の入試は英語が重要になります。入試方式によって違いますが、ほとんどは英語200点、国語150点、日本史150点の500点満点での勝負になります。英語は長文で最後に正誤問題もあります。そもそも同志社を受験しようというレベルの人は、日本史では高得点を取ってきます。よって、配点が大きい英語の出来が合否を大きく左右します。

実際、私も高校生の時に一番勉強したのは日本史ではなく英語でした。日本史にかける時間を少しで減らしたい人はぜひ、この記事に目を通して勉強の役に立ててもらえたらと思います。

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