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美しさを見せたいのかどうか

電車で、お化粧する女性についてお話しをしたい。
と言っても、行為への賛成反対についてではなく、
なんだか不思議だなあと思ってね。

資生堂のコーポレートメッセージが、
「一瞬も 一生も 美しく」であるように、
お化粧の目的は、美しくなること、
自分を美しくみせることですよね。

でも、電車でお化粧をする姿はユニークな顔...
と言いますか、おもしろい顔になっているのです。

ファンデーションを塗るとき、鼻の下が伸び、
アイラインを引くとき、口があんぐりして、
マスカラを塗るとき、目が半開きになっている。

それを知ってか、知らずか、お化粧がおわると、
手元の鏡に対して完璧なキメ顔を披露する。
そして、鏡をパッチーンと閉じて、
颯爽と電車を降りて行く。お見事。

不思議だと思いませんか?
自分を美しく見せたいのか、見せたくないのか。

これから会うだろうあるひとりにだけ、
美しく思われないのでしょうか。
または、本当は美しく見せることなんてどうでもよくて、
社会的に化粧をしなければならない状況なのでしょうか。
それとも、時間があまりにもなくて仕方なくでしょうか。

いずれにせよ、親しくもない女性の変顔が見られる
日本の電車っておもしろいじゃありませんか。
こういうソフトも、観光名所にできないかなあ。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
知らないすっぴんさんとのお付き合いでした。

MONKEY CLIMB | モンキークライム


1年半、世界76カ国の旅から帰ってきて、ウェブマガジン「The U」をはじめました。自由をつくるメディアです。インタヴューやコラムがあります。ぜひ、遊びにきてください。http://theu.jp