秋桜『幻影の風花』
もっと器用に生きなきゃなって
思う過去もあったけど
君がダメって言うから
僕は不器用のままでいる
秋の風に揺られるこの街に
僕と君は静かに佇む
お互いの鼓動が共鳴して
呼吸を合わせて
荒れ狂う世界にさえ
秋桜は咲いている
月の光に照らされながら
僕らと共に息をしている
下手くそな歩み方が嫌いで
上手に足を出そうとする
だけど君は首を振って
あなたは下手でいいと言う
もっと器用に 上手に生きたいけど
秋の夜が僕の気持ちを落ち着かせて
荒れ狂う世界にだって
秋桜は咲いている
月の光に照らされながら
僕らと共に息をしている
凄まじい未来にだって
秋桜は咲いている
君のそばで満ちながら
僕と一緒にダメな呼吸をする
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