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束の間の休息『幻影の風花』



誰もいない公園の
喫煙所から見える夜空は
満点の星たちと一緒に
大きな満月が鎮座している

少しずつ白髪が増えて
歳を取ってしまったこの頃
僕は残念な過去を憂うけど
時間は前にしか進まない

缶珈琲は甘すぎる
人生はもっと苦くていいんだ
退屈より痺れる現実を
追い求めて道の上に立つ

小説を描き続けていたら
いつの間にか堕ちていた
だけどそれが僕の人生で
今更後戻りする気もない

少しずつ身体が硬くなって
歳を取ってしまったこの頃
僕は悲哀な未来を描くけど
別に死ぬつもりもない

束の間の休息
煙草の灰が溜まる
缶珈琲は空っぽ
僕は満ち足りる

缶珈琲は甘すぎる
人生はもっと苦くていいんだ
後悔より情熱を
捧げるために生きるだけ

束の間の休息は終わる

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