『赤』という小説
こんばんは、蒼乃真澄です。
最近、また暑くなってしまいました。もうええわ、って気持ちですね。だからといって寒いのはもっと嫌いなので、一年中『秋』を望みます。
さて先日の話ですが、人生で初めて小説を有料投稿しました。タイトルは『赤』と極めてシンプルなものです。
簡単なあらすじを書くと、主人公の宇治沢は小さい頃から赤色が嫌いで、トマトや消防車、赤信号などを忌み、どうにかして、宇治沢が好きな色である青色に変えようとします。しかし大人になるにつれて彼の奇行とも取れる行動はエスカレートしていき、やがて・・・。みたいなお話です。だいたい原稿用紙五十枚分で、個人的にはエンターテインメントよりは純文学よりかなと思っています。
この作品を書こうと思ったきっかけはありませんが、「対比」をテーマにして何かしら書きたいといった思いはありました。この作品は『あたらよ文学賞』という公募に応募したのですが、そのときのお題が「青」でした。ここで「青」について書く、例えば青空をテーマにするとか、海をテーマにすることも考えましたが、それではありきたりだなと感じ、
「そうだ、対比をテーマにして書けばいいのか」
と思いついた結果、『赤』という小説を執筆することになりました。
主人公は赤色に対して強烈な違和感、あるいは恐怖心を抱き、青色に対して異常なほどの救いを求めていきます。絶望を消すために希望で塗りつぶしていく人生は、幸せなのか不幸なのか、正直作者である私もよくわかりません。常に天敵が存在する世界で生きていくことは想像以上に息苦しく、それでも自分を安心させるものがあるということは、生きている上でこの上ない喜び。彼の人生は極端であり、「普通」が存在しません。天国か地獄か、みたいな領域で生死を彷徨う人生を「赤」と「青」という対になる色で表現してみました。
今のところ、一人の方が買ってくださり、高評価をいただくことができました。これは創作する人間にとって励みであり、ありがたいことです。おかげで、蒼乃真澄はまた新しい一歩を踏み出すことができました。これからも執筆活動をしていき、ゆくゆくは文筆家として生きていければと考えています。
死ぬまで書ければハッピー。
それでは、また。