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アオマスの小説

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どんな一面にも些細な物語が存在する。それを上手に掬って、鮮明に描いていく。文士を目指す蒼日向真澄によって紡がれる短編集です。
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#文学

短編小説 『沙代莉のラジオ』 9

「皆さんこんばんは! 今日も横浜の海風を浴びて元気に生きています、沙代莉です!  このラ…

蒼乃真澄
1年前
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短編小説 『沙代莉のラジオ』 7

『楽しみにしてくださっている方々ごめんなさい! ちょっと体調が悪くて今週はお休みします。…

蒼乃真澄
1年前
9

短編小説 『沙代莉のラジオ』 8

 安藤光と小林沙代莉は、高校時代に運命的な出会いをした三ヶ月後に付き合い始めた。僕が知る…

蒼乃真澄
1年前
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短編小説 『沙代莉のラジオ』 5

「今日はちょっとだけウキウキした話、しちゃおうかな。  横浜に住んでいると、何か考え事を…

蒼乃真澄
1年前
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短編小説 『沙代莉のラジオ』 6

「金曜日の夜になると、ラジオを聞く前から君の少しだけ鼻にかかった声を思い出すようになった…

蒼乃真澄
1年前
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短編小説 『沙代莉のラジオ』 4

 昼間からコンビニの端っこで缶ビールを飲んでいたおじさんが二人、道路の向かいにあるパチン…

蒼乃真澄
1年前
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短編小説 『沙代莉のラジオ』 3

「いやあ、最近はだんだん暑くなってきましたね。こんなときは、キンキンに冷たいビールが飲みたくなりますね。  お酒で言うと、実は最近友達と初めてバーへ行ったんですよ。とは言っても全然知識がないから、いったいどうやって注文したらいいのか、そもそも何を注文したらいいのかわからなくて。とりあえずお任せくださいってマスターに言ったら、ダンディな顔したマスターに、ちょっとニヤッとされちゃったんです。でも、マスターが作ってくれたオレンジ味のカクテルは飲みやすくて、お酒に慣れていない私にと

短編小説 『沙代莉のラジオ』 1

「皆さんこんばんは、今日も横浜の海風を浴びて元気に生きています、サヨリです。  このラジ…

蒼乃真澄
1年前
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短編小説 『沙代莉のラジオ』 2

   僕が住む埼玉県は、よく「海無し県」なんて呼び名で貶されている。もしくは「ダサイタマ…

蒼乃真澄
1年前
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