雨降る夜の甘い飴 『alternative world』
しとしとと降る雨 止むことはなく
僕と君二人で 部屋の片隅にいる
何をするわけじゃなく 無言で雨音聞いて
ゆっくりと過ごすんだ 甘い飴口に入れ
こんなとき「好き」と言えたらいいのに
でも僕はちょいと恥ずかしがり屋で
口の中の飴は甘酸っぱく
君はベッドに転がった
雨音がだんだんと 激しくなっていく
僕と君はまだ 激しさを知らない
罪深き欲望 そんなものとは無縁で
穏やかに過ごしたい 飴はまだ口の中
こんなとき 君を抱きしめてあげたい
でも僕にはそんなことはできない
口の中