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東国三社巡り

8月の終りに、先輩たちと東国三社巡りへ行ってきた。

香取神宮、息栖神社、鹿島神宮を参拝し、道の駅に寄って帰る旅。先輩の運転に心から感謝しながら、ビル群から稲穂が揺れる田んぼへ変わる景色をのんびり眺めていた。

「東国三社巡り」は、江戸時代に「お伊勢参りの禊ぎの三社参り」と呼ばれるほど篤い信仰を集めた旅でした。関東以北の人は伊勢に参宮したのち、「下三宮巡り」と称してこの三社を参拝したのです。

息栖神社「ご由緒」より
ご由緒 | 息栖神社 (ikisujinja.com)
香取神宮(の狛犬)

ゆるくカーブしながら続く参道は、
背の高い樹が並んでいて涼しく、落ち着いた空間だった。


息栖神社

招霊の木や凪の木があり、こじんまりしていて静かだった。
遠くに見える水の上にある鳥居が綺麗だった。


鹿島神宮

涼しく透明で柔らかい空気が満ちていた。
御手洗池の澄んでいる水に陽が射していて美しかった。

東国三社守りというお守りがあったので、そちらを選んで今も身につけている。息栖神社では、持ち帰ってよい「招霊の木の葉」を1ついただいてお土産にした。

また、少し前から始めていた御朱印集めを今回も楽しんだ。最後に参拝をした鹿島神宮で御朱印をお願いしたあと、「3社お参りをしていますので」とステッカーをもらった。おそらく売っているものではないだろうし、思いがけないプレゼントをもらって嬉しかった。


一山いけす

銚子の海をながめながら、美味しい海鮮を味わった。
先輩が伊勢海老のお味噌汁をごちそうしてくれた(人生初の伊勢海老)。


帰り道に寄った小さな道の駅で、地元の方と一緒に買い物をした。
家族へキンメダイとアジの一夜干しを買い、自分には大きな幸水をお土産にした(梨はとっても香りが高く、甘くて美味しかった)。


忙しく騒がしい日々も、かけがえのないもので愛おしい。けれど、人の熱気から切り離されて、清らかな空気の中でのんびりすることも幸せだった。

車のない時代、道路が整備されていない時代に、人々はどんな想いで歩を進めたのだろうかと夏の空を見上げる。

どうやって生きていくのか、正解がない時代になってしまった。ステレオタイプがない不安、それでも正解を求めてしまう寂しさ。

私も、まだ先が長いであろう人生に対して、不安にならずに「足るを知った」と思えるだろうか。自分の足で進んで行けばきっと大丈夫だろう。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。
またどうぞ、よろしくね。

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