シェア
佐々木 孝文
2016年11月23日 14:08
近代出版史の基礎文献のひとつ、『新潮社七十年』。 創業者・佐藤義亮のことも含めて、社史にしては中立的な筆致と思われる。しかし、新潮社からみて都合の良い悪い事情は記述を避けたり微妙に記述をずらしたりしている。 そういうことを踏まえてこの本を読むと、戦前の新潮社と鳥取県人脈の関わりの深さが、かなりはっきり見えてくる。 誤解を恐れずに言えば、出版社としての新潮社の基盤づくりには、かなりの部