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動画編集で考えてることとか書いてみる

ありがたいことに動画制作のご依頼を頂くことがあります。本当にうれしい。どしどし受付中ですので、動画をご用命の方はTwitter(現X)か、つなぐからぜひお気軽にご依頼ください。(宣伝)

さて、先日ご依頼いただいた動画が無事納品・公開と相成ったので、備忘録的に「何を考えて制作したか」を書いておこうと五か月ぶりにnoteにやってきました。
本件の動画はこちら。オリジナルTRPGシステムの紹介宣伝用ムービーです。

画像素材や挿入文などのご指定は頂きましたが、全体の構成はこちらの裁量に任せていただいたところが多いので、何を思ってそうしたのか?をメモしていきます。ぜひ動画を流しつつどうぞ。
※筆者の動画制作はほぼ独学のため、効率的かどうかは保証しかねます。こういう作り方の人もいるんだな~くらいに思ってください。


イントロ(0~3秒)

最初の文言はご指定いただいていたので、まずこれを読んでもらうことでグッと世界観に引き込みたいと思い、短時間の表示でも読みやすいよう一括表示ではなく順序表示にしました。
作品のテーマが「復讐」なので、背景も暗くドロドロした感じに。ただし掴みなので余計な情報を増やさず文字に集中してもらおうと、柄のある背景素材は不使用。
BGMを頭から入れてしまうと、文言を読み終える前にメロディの盛り上がりが来てしまうので、代わりに静かな効果音を入れました。

タイトル(3~13秒)

まず作品タイトルである「本懐を遂げよ!」を目立つように配置。
次に「本懐を遂げよ!」とは何なのか?という説明を表示。
この2点の情報は重要なので、表示を続けたまま、ご指定いただいた文言を下部に表示。

基本的にフォントは刻明朝を使用しましたが、下部に表示する文はしねきゃぷしょんを使用しました。クラシックな映画字幕っぽさを出したかったためです。これにより、どこか一歩引いた冷静な立場で話しかけてくるような感じが出た……んじゃないかな……(弱気)

しばらくゆったりとした画面が続いたところでガラッと印象を変えることで、映像作品にとって最重要課題である「序盤で飽きさせない」を乗り越えようとしています。

キャラクターと世界観(13~28秒)

ここはいわゆる「説明パート」なので、テキストの出し方・画面の切り替わり・背景などで飽きさせない動きを担保しつつ、画面デザインを共通の型にすることで、情報がなるべくするっと入ってくるようにしました。
表示テキストは、クライアント様から頂いた文章を元に、いくらかこちらで改変させていただいています。

背景色が赤のままだとパートの区切りが分かりにくいし、細かな文章を読み取るには不向きなので、赤と近めの色相でありつつ印象が変わる紫に設定。
ドラマティックに感情を揺さぶるのではなく、落ち着いて内容を受け止めてほしいパートなので。青とかだとちょっと印象が「変わりすぎる」かなと。

締め(29~34秒)

前パートで各キャラクターの顔を出したので、後ろ姿を見せて「あ、同一人物なんだな」と分かってもらいたいというのはありつつ、短尺なのでそこまでピンとこなくてもよくて。
一般的には「人の顔面」より「人の背中」の方が、バッと飛び込んでくる情報量が少ないので、ここは絵より文の方に目が行ってほしい、というやつです。

アップで一瞬出てくる顔は、タイトルパートで印象的に使ったキャラクターと同一かつ説明パートで出ていない人物なので、顔が分かりにくい使い方をしても「あっ!」となってもらいやすい……かなと……(弱気再び)
表紙のデザインが6人の後ろ姿+1人の正面姿だったので、この1人側の人が「本懐を遂げ」る人なんだろうなと解釈してそういう差し込み方をしました。飽きさせない動きの担保でもあります。人間っていうか人間の目?脳?ってマジですぐ飽きるものなので。

バン!と「本懐を遂げよ!」が出てくるのは、ご指定いただいた文言だったのと、やはり作品タイトルであり世界を貫くテーマであるため、ガッツリ印象付けたいなという感じ。
ここの前まではやや彩度低めの落ち着いた画面だったので、一気に彩度を上げた真っ赤な背景にして「復讐」が持つ殺伐としたイメージで。

クレジット(35秒~ラスト)

個人的に復讐ってなんとなく炎とセットの印象があったので、そういう雰囲気の背景にして、火の粉を立ち昇らせてみました。
クレジットは世界観を壊さない程度に可読性を重視しシンプルに。



いかがだったでしょうか?(まとめサイト感)
私の文体というか書き方の問題というかで、フワフワした感じにはなりましたが……ひとつひとつ色々考えて、最適な形はなんだろうと模索しながら作らせていただいております。

やっぱり動画制作が……好きだなあ……!!!!という気持ち。
ぜひ今後もたくさんご依頼受けられたらうれしいです。おしごとください。よろしくお願いします。
また何かあったらこういうの書きます。



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