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今週読んだ本「続・森崎書店の日々」「反応しない練習」

とにかく本が好きで読むのがとても速いため、基本買わずにすべて図書館で本を3〜4冊ずつ借りては読んでいる私の読書記録。(いいよと聞いたらその場ですぐにオンライン予約)

良い2冊が読めました。前回読んだ「森崎書店の日々」の続編が出ているのを知って予約したら即借りられて、そしてこれまた本当に良いお話で最高でした。あとは、ブッダの考え方をベースにした心のあり方のお話です。

39. 続・森崎書店の日々

手元に置きたい度:★★★★☆

和田さんと穏やかなお付き合いをしながら仕事の休みの日には、神保町の叔父さんの古書店に行き、そして店番をしている桃子さんは近くの小料理屋でもバイトをし始めたので、そこに寄って飲みながら人生相談をしたり。

そんな穏やかな日々の中だけど、主人公の貴子は和田さんとの間に何か壁があることに不安を感じていて。
そしてトモちゃんもお話をしていく中で、実は過去の経験から人に対して壁を作っているのだと言う事に気づき。
本当に見えていることを真っ直ぐ捉える主人公だからこそ、純粋に眼の前のことに悩んで、そしてそこに対して気づきを得て成長していく様子が見ていて、本当に素直ないい子だなあと感じる。

そして一度も店を休んだことのない叔父さんに、桃子さんと二人での温泉旅行をプレゼントし、そこから叔父さんの様子がおかしくなってしまうのだが。

途中で桃子さんと二人で話す、小さい頃の叔父さんと貴子のエピソードがなんというオチのない、1つの夏の思い出の話なんだけど、なんだかすごく心に残るいいお話で、桃子さんもそう感じているシーンがものすごくほのぼのして良かった。
そしてそれを貴子はちゃんと叔父さんに小さい頃すごく叔父さんのことが大好きだった、とエピソードとして語るところも、とてもいいな、と思った。

最後はまた、号泣せざるを得ないラストとなり、私はちょうど電車の中で読んでいて、もう周りの目を気にせず泣いてしまおうかと思ったけど、あまりに胸に来すぎて、おじさんが咆哮しながら泣き叫んでいたように、私もすごい嗚咽泣きをしてしまいそうだったので、ぐっとこらえて、ぐうううううと読み進めた。

悲しいんだけど、全員がまた一歩成長して、自分に対しての理解を深めて、そして出てくる登場人物が全員素直で優しいので、やっぱり読後感がすごくほのぼのとしていて暖かい気持ちになって、ああいいなあと心から思える。
このお話は本当に好きだなあ。
古書店と喫茶店でずーっと過ごしていたいなあ。

40. 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

手元に置きたい度:★★★☆☆

さらさらーっと読めてしまえたのだけど、後で振り返って何度かポイントを確認した。
ブッダの教えをベースとして、「正しく考えることで、あらゆる悩みは解消する」ということを教えてくれる本。

心の無駄な反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法とは、「1)心の反応を見ること」「2)合理的に考えること」ということで、これについて一つ一つ内容を解説してくれている。

私の心に残ったこととしては、以下
妄想と感覚の違いを意識して、妄想に囚われる習慣から抜け出そう、というもの

・心の状態を言葉で確認してラベリングする
体の動作として客観的にラベリングすることでそこに対して余計な感情や反応を発生させないというもの。
「私はつかれている」「私は皿洗いをしている」といったように、ただ行動をラベリングして客観視する

・カラダの感覚を意識する
これは瞑想とか座禅でもよく言われるやつで、世界の外側ではなくて自分の体の感覚に意識を集中することで雑念を取り払うというもの。
「肺が膨らんでいる」「鼻から空気が吸い込まれている」と自分の体に意識を向かせる。
これはサウナに行ったときや瞑想しているときなどにやっている。
慣れが必要だけど、本当に集中できると、「自分が今ここにいる」という状態になれる。(妄想の世界から抜け出せる)
(関係ないけど、こないだ公園で瞑想していたら鳩に襲われたんだけどなんでだろうか)

あとは、どんなときも自分を否定しない、自分の心を取り戻すためのエクササイズ。

・一歩、一歩と外を歩く
歩きながら、肉体がキャッチする感覚にひたすら目を向ける(目・耳・鼻・口・肌)
妄想しながらや、歩きスマホしながらとかではなく、とにかく体の感覚に意識を集中させる

・私は私を肯定する、という
私はよくあるアファメーションはどうにも苦手でしっくりこなくてやった試しがないんだけれども、この本では、あまりに今の自分とかけ離れたポジティブな言葉を自分に投げかけても、心が嘘だと感じて効き目がない、と言ってるのが、「お」と思った。
幸せです!ついてる!とか、なんか言えば言うほどしんどくなるなと思ってたけど、まさにそれだわと。
なので判断を停止するただシンプルな言葉でよいと。ただ「私は私を肯定する」と念じるだけでいいです、と言ってて、なんだかしっくりときた。

結局悩みって自分の頭の中で描いている色々な妄想にすぎないことが多くて、それを客観的に観察して合理的に解決しましょうよ、という、理にかなったお話だった。
ただ、それでも、心がどうにもこうにもならなくなってしまって、どわーーーーてなってしまうことが私はよくあって、もうサウナして瞑想して散歩して、あとはよく寝るしかないなあと思った。
(解決には向かってないけど)

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