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今週読んだ本「不安は9割捨てました」「蜜蜂と遠雷」「正欲」「年金7万円で楽しく暮らす」

とにかく本が好きで読むのがとても速いため、基本買わずにすべて図書館で本を3〜4冊ずつ借りては読んでいる私の読書記録。(いいよと聞いたらその場ですぐにオンライン予約)

久々にたくさん本が借りられて、本が豊富でわふわふ嬉しい週でした!そして小説系が多めだったので、サクサクと読んでしまいました。
やっぱり小説は面白いなあ。

隠居生活10年目 不安は9割捨てました

手元に置きたい度:★★☆☆☆

大学にいかず、会社でも勤めず、20代から”隠居生活”に入った作者の「どう不安と向き合ってきたか」というお話だった。
なかなか刺さるな、という言葉はあったけど、私が読みたかったのは「台湾のビザどうしてるの?」「たまに仕事してるのは何してるの?」とかだったということが読んでて途中で気づいてしまい、「今台湾で隠居しています」という本を改めて借り直した。(これはまた借りられたらぜひ感想を書き留めておきたい)

本の内容としては、「いかに不安になっていったのか」「不安な世界から離れてみたら」「自分の世界をカスタマイズしてみてもう1度世界と関わる」「結局不安て何だったのか」というような流れだった。
私はそこまで小さい頃に作者ほど、親からの「こうであるべき論」みたいな影響は強くはなかったけど、やっぱり昭和の家庭だし、このいつまでもなかなか根本変わらない「ちゃんと大学いって会社入って結婚して子供うんで、もう一人うんで、なんならもう一人うんで、家事も育児もしながらちゃんと働いて当たり前だろ」日本風潮はあるなと思うので、共感するところは色々あった(私は結構逸脱してしまってるけど)

あと刺さった言葉は「好きなように生きると好きなことをして生きてくは違う」「好きなことが特になくても、これだけはしないで生きてくでも自分らしく生きてくということなんじゃないか」
作者はとにかくキラキラ系啓発本を苦手としており、私も現在に置いては全くその通りで触れたくない時期(ハマるときはハマると思うので別にそういった本が悪いわけじゃない)なので、自分の夢!とかこれで社会に貢献するのだ!みたいのなくて、早く人生終わりたいなあとか思っちゃってる方なので、「やりたくないことをできるだけやらない」を大事に日々を過ごしていこう、とつくづく思った。
あともう1個は「水が合わない場所ってあってそこにいると確実に弱ってくので合わない場所から出る」ということ。これはまさにで、日本にいるとみるみる身体も心も弱っていく。本当に合わないんだと思う。中国行きたい。
できるだけ早く行かないと、ただただ、終焉へと向かっていくばかりな気がしてる。(エンディングノートも買ったしエンディングに向けて整えていく気マンマン)

蜜蜂と遠雷

手元に置きたい度:★★☆☆☆

会社の方とおすすめの本の話になって、読んでみた本。
そして今知ったけど、直木賞受賞&本屋大賞受賞だったんだ。
小説がっつり読むのが久々だったので、とにかく楽しかった。
話としても、ただただ「爽やか」「気持ち良い」「ハラハラしない」「ポジティブに溢れてる」という読んでいてただただ気持ち良くて、ざざざっと3時間くらいで読めてしまった。
どこかで読んだことがあるような話の要素が色々混ざっている感じで、ピアノとかバイオリンとかバレエとかスケートとかの青春系漫画をたくさん読んでいるんだけど、それらをわーっと集めて合わせて、ほどよき感じにしたような印象だった。
読後感もとにかく爽やか。はーいいもん見たわーという感じ。
恩田さんのお話って結構そういうものが多いイメージ。
優しくて温かいので、今の私にはとても読みやすい。

正欲

手元に置きたい度:★★☆☆☆

こちらも会社の方におすすめされて読んだ小説。
映画化された本だったようだ。
この作者の方の文体ってちょっと独特で、私は小説を読むとその世界に没頭しきってしまうので、読んでる間しばらく思考がこの人の語り口になってしまった。

みんな、死なないために生きている、的なワードで始まり、終始それについて語っているので、そのあたりが今の私には共感できるところだった。
ただ、欲望についての世間とのギャップとかそういうところに対して私は何も悩んでいないので、具体でいうと違うんだけど、なんというか「世間の当たり前とのズレ」「世間からのこうあれという押し付け」とかそういったところは、「不安は9割捨てました」の本と同様に、「とてもわかるなあ」と思った。
こういう同調圧力の強さって、自分の捉え方とか周りの環境次第みたいなところもあるけど、特に日本文化はそうなのかもしれないなと思った。
私の周りの人たちは「気にしなきゃいいじゃん」と片付ける人が多いので、やってけてるんだなーと思う。
私も一般的にみたら人のことは気にしないし、自分が1番大事だし、超自己中ではあるけれど、やっぱり中国と比べてしまうと息苦しい。
まあ、それも一概に言える話ではないんだろうけど。
でもこの物語に出てくる人たちは、なんだかとっても愛おしく感じてしまって、ぎゅっとしてあげたくなるし、逃げよう、逃げていいんだよ。て言いたくなってしまう。

60代一人暮らし  年金7万円で楽しく幸せに暮らす

手元に置きたい度:★☆☆☆☆

最近老後のことばかり考えてしまうので、タイトルでつい借りてしまった本。
内容としては、・・・うーん、すごい色々つっこみどころがあるというか、まだ無駄があるよ、て言いたくなるというか、「参考になります!」的なところは特にないんだけど、まあ、とりあえずどうとでも生きてはいけるんだなーということは感じた。
あと本人が幸せだと言ってるのでそれが何よりでいいことだなと思った。

唯一、ほうほうと思ったのは、離婚のときは「年金分割」手続きをお忘れなく!ということ。誰も教えてくれなくて自分で申請しないといけないもので、私は上海行っている時代は日本での収入0で納めていないか、もしくは、第3号被保険者時代があるので、きちんと気にしておかなければいけないところなので、調べておいたほうがよさそうだなと思った。

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