恋愛詩:ゴジラと赤っ恥
桃白紫の中に
赤色を見つけた彼女は
蜜を吸わせてくれたけれど
体調不良の僕にはちょっと
草花の匂いがきつかった
でも今日だけは部屋で寝て
過ごすわけにはいかないのだ
ツツジの生垣を通り抜けて
商業施設の最上階へ上がった
ところまでは覚えてる…
ゴジラが火を吹く度に
手品の様に次々と花が咲き
手に取ると温かい…
そこで目が覚めた
ここは映画館
初デートで眠ってしまった
僕の手に彼女の手が
重なっている
僕の顔は恥と照れと喜びで
きっと真っ赤になって
いるのだろう
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