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ファンタジー詩:太っちょサンタクロース

この村にも近代化の波が押し寄せて
都市部に遅れてコミュニティも
崩壊し人と人との付き合いは
薄れてしまったがしかし
所得は増え村民皆立派な
煙突付きの家を構えていた

何故かこの村はサンタクロースも
遅くにやって来るが今年は特に
太り過ぎた彼は最後の配達先になる
この村の煙突に挟まり疲れもあって
抜けられず贈り物も下に落ちて
台無しになりそのまま夜を跨いだ

翌朝村中大騒ぎ
皆で協力し合い煤にまみれて
探索発見救助活動に明け暮れて
日は暮れたけれどサンタを囲んだ
村民会館での大聖夜となり
プレゼントのことは皆すっかり
忘れて幸福に過ごしたそうな

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