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人に寄り添い変化と成長を見届け隊〜妄想力と杉原千畝の存在でできている〜

今回は、ライタースクール同期のかなやんにインタビューを行いました。幼少期の原体験、描いているキャリア像のお話を伺いました。

かなやん
東京都在住で海外旅行好きな20代。学生時代にボストンへ留学経験あり。保険代理店人事として、1000人との面接経験を持つ。現在は人材業界にて活躍中で、ライター×キャリアコーチングを目指し、SNSで毎日読書記録を発信中。2023年4月よりライタースクールPoolo JOBに参加。

キーワードは「妄想力」、「変化と成長」、「杉原千畝さん」

1.妄想力

私はばちばち作家タイプ


 Note記事を執筆中のかなやんに、書くにあたって取り組む思いを聞いてみました。軸として「読んでくれた人がnoteを読んで楽しかった」「普段は知れない知識を得られた」「読む時間が無駄ではなかった」と感じてほしいと考えを明かしてくれました。

 かなやん自身が届けたい思いが、ライタースクールに入ったきっかけに繋がっていました。記事執筆には、求められる内容を要約しわかりやすく解説する「ライタータイプ」、等身大の感想や気持ちを発信していく「作家タイプ」の2種類があります。かなやんは「ばちばち作家タイプ」と笑っていました。自分が取り組んでいることは言語化できます。ただ、経験していないことや仮想の物語を作り出し想像することは苦手なため、作家タイプの文章の方が好きで書きやすいです。かなやんの内面に秘めた、その時の思いが赤裸々に伝わってくる文章に感じられます。

人となりを知れる物語が好き

愛読書たち

 父親の影響で身近に本がある環境で育ち、幼い頃から、小説だけでなく偉人の漫画を読んできました。偉大な実績を残した人が、「なぜこういう性格になったのか」「どんな人生を歩み、事を成し遂げる人になったのか」背景を学べることが好きで、私にとって楽しいです。

 例えば小説を読んで、主人公が罪を犯したのは暗い過去があったから。といった主人公の性格形成を裏読みして体系立てて把握するようにしています。昔から、人となりを知れる物語が好きで、気持ちや経験に焦点をあてた記事を書くようになりました。

妄想力を培ったのは”推し”へのときめき

推しは尊い


 普段から街を歩く際も、「この人はどんなことを考えているんだろう?」と妄想しています。例えば、「自分が好きな芸能人の推しと、もし飲み友達になったらどういう話をするのか?」「飲みの席で隣になったら何を話したいか?」と空想しています。これ、めっちゃ楽しいです!

 すると、推しに対して持っている印象やどんなことを聞いてみたいかが、妄想の中で明確化されます。その人のことを知っていきたい欲求が強く、妄想しながら検索することで満たしています。本当に推しができてからの私の幸せオーラはすごいと思います。「毎日楽しそうだね!」と言われます。ときめくことは大事です。

 推しの存在は、気分の上がり下がりによって変わっていきます。楽しい気持ちが強いときは明るいキャラクターを好きになり、落ち込んでいるときは暗めの歌詞を聞きます。気分によって、ハマる人が少しずつ変わっています。

共通項の発見が嬉しく楽しい


 私のパーソナリティ的に、自分と近い経験や感情を持っている人に共感しやすいです。共通点がある人との話の方が弾みやすく、相手の経験を模擬体験しやすくなります。仕事が忙しかった話を聞くと、「私もこういう辛さあったな」とか「土日にやる気がなかった」といった細やかな心情までイメージできます。

 会う人会う人と会話の中で共通点が見つかると、もっと仲良くなりたいと親近感を抱きます。幼少期に育ってきた環境や兄弟のことで共通点があると、新しい発見があり嬉しいです。話し相手のことをもっと知っていきたいとなる瞬間です。この性格になったのは、人事の経験が大きかったです。

2.変化と成長

延べ1000人と面接してきた人事時代


 前職では、新卒採用の担当をしていました。面接では、今までの経験からどうしてそういう風に思ったの?なんでその行動に至ったの?と、就活生の背景にある思いを深堀りしていきます。最初のキャリアは大事なものだからこそ、ミスマッチが起きないよう就活生1人1人のことをヒアリングします。お互いにとって良くない選択とならないよう気にかけていました。

 一見、キラキラした会社の顔となる人事のお仕事。ただ、働いてる時間はほぼずっと面接だったと振り返ります。実業務では9-18時で次から次へと面接を行い、さらに内定式や合同説明会のイベント準備、インターン生の受け入れまで担いました。年間の半分はがっつり面接のため、月間120名、営業日数を20日間として6か月で720名計算になるとか...。

 平日は働きづめ、土日に翌週を生きるための睡眠をとにかく確保し、また1週間にのぞむ生活。ひたすら仕事と家の往復で、成長実感はほぼゼロだったと振り返っていました。

プラス方向への変化、成長に寄り添う


 就職活動当時の希望は営業職。活動軸は、人の成長するところに自分が関わっていき、変化していく様子を直接見られる立場と考えていました。自己分析を深堀りしたところ、自分が関わることで、マイナスな今の状況をゼロやプラスに転換できるお仕事の方がいいと気付きました。

 そこで保険業界を選び、営業職を希望しました。マイナスからゼロ、ゼロからプラス、どちらでもその人の役に立ち、人生にいい影響を与える関わり方をしていきたいです。偉人の漫画を読んでそういう人になりたいと素直に思えました。ある1人の存在により考えが育まれ、私のキャリア観を作っていきました。

3.杉原千畝さんの伝記が原点

杉原千畝さんの存在がキャリアを描く

1番好きで影響を受けた本は、杉原さんの伝記

杉原さんは、第二次世界大戦中、日本領事館領事代理として赴任。ナチス・ドイツによって迫害されていたユダヤ人たちにビザを発給した。約6,000人のユダヤ人難民を救ったといわれる。発給したビザは「命のビザ」とよばれ、ビザで救われた人は子孫も合わせて現在25万人以上に及ぶ。

 小学生で伝記を読んで、当時コピー機がない中、杉原さんが自分の手でビザを発給していた様子を知りました。ユダヤ人が迫害から逃れることができて命が助かったという杉原さんの功績を学び、自分が助けられる術を持っているなら相手が誰であろうと助けようと思いました。自分が人の人生に対していいことに貢献し、還元できたらと考えるようになりました。

 迷ったらこの本に立ち返り、力になりたいと思い出させてくれます。ベッドに伝記を飾っており、小さい時に読ませてくれた両親、そして本の内容を覚えている自分にも感謝です。杉原さんのことを語っている姿は一段声色が高く、軽やかに話されていました。

あなたのキャリアを作ります~キャリア相談は私に~


 私は、人の成長を直接見届けたいという思いが強くありました。人事からより保険に近い部署への異動辞令により、その思いを叶えられないことから転職しました。人生の大きな部分を占めている「キャリア」は、悩んでいる人が多いものです。

 新卒の子のファーストキャリアにより広い選択肢を与えたいと思い、人事領域に近い採用イベントの運営会社への入社を決めました。副業としてキャリアコーチングを行なっていたいと考えています。キャリア領域は、発信しないと気付いてもらえないもの。そこで私は、転職に踏み切れなかったり、転職をする以前にこれからのキャリアを悩んだりしている方と、一緒にキャリアを作っていきたいです。「キャリアに悩んだ時にちょっと相談したいな」となったらかなやんと、名前が挙がる存在でありたいです。

私のキャリアを描いています~人の成長に関わりたい~


 人の成長に関わるキャリアコーチングを、仕事の軸に据えていきます。キャリアコーチングを通じて、「今の悩みや不安を取り除ける人でありたい」が私のテーマです。

 副業の幅を広げるためにライタースクールに入り、並行してコーチングスクール「キャリドラ」にも通っています。キャリドラは、「幅広い選択肢から一緒に人生を考えていくこと」を強みとしています。キャリア相談を受けることも1個の仕事になると感じており、業務委託でコーチングを任せてもらうことが直近の目標になります。

 人事の仕事では、最終的なゴールが入社してもらうことであり、就活生にとって会社が合うか判断していました。人事経験を通じて、コーチングの土台部分ができていて学びやすいものの、異なる部分もあります。私がやりたいコーチングは、無限にある選択肢を考えていくこと。どうキャリアを築いていくか、提供できる引き出しを増やしていきます。

4.今後のビジョン

キャリアコーチングを職業に

キャリア×コーチング

 今後10年のうちにキャリアコーチングを職業として、最低でも月5万円は稼げる状態を目指します。そこでSNS発信はカギとなります。みんなの目に留まる発信をしていき、お客さんをとっていくことが必要です。委託契約をする場合にも、プラスアルファで自分はこういう人ですよと発信していた方が、信頼となり集客にも繋がりやすいです。”発信力”と”キャリアコーチング”を掛け合わせて、本業を作れたらと将来設計しています。

 ゆくゆくは、紙でしか見ていない海外の場所へ自分の目で見に行きたいです。中学2年生でアメリカに短期留学して、バックグラウンドが異なる海外の友達に直接触れました。そこで、キャリアの不安は誰もが持っていて、迷う所に大差はないと思いました。以降、海外旅行が好きになりました。杉原千畝さんの思いを胸に、日本人だけでなく世界中のキャリアに困っている人の相談に乗り、私が貢献したいです。

成長こそ人生


 成長していないと生きている意味がありません。予定がない日はなにも動けなかったと感じて、気持ちが落ちるものです。他に何か出来ないか、常に探しています。筋トレのように、追い込まれている感覚や自分が変わっていく姿が好きです。自分も少し変われたと感じられる日々を過ごしたいです。

 学びに必要な時間を予定に入れつつ、自分の時間も確保しています。コミュニティに入っている方が継続しやすく、自分の活動を知ってくれていると、「最近本読んでいるよね!」と声をかけられます。周りから認めてもらっている感覚があります。

 語彙力が足りないと感じて1日1冊読書を始めたところ、自分の中の知識が増えていく感覚がありました。インプット量を増やすと成長に繋がり、自己肯定感が高まりました。知りたい欲をエネルギーに、負荷をかけていきます。

理想は石原さとみさん


 1番の理想である石原さとみさんのフォトブックを読んで、「10代の時から活動を開始したものの、20代でお仕事がなくなり落ち込んだ時期が来た。そこから自分を見つめ直して、楽しくいろんなことができる30代になれた。」という話を聞いて私もそうなりたいと感じました。私はメイクの仕方なども真似して形から入るタイプで、石原さんの気持ちを作っていました。

 最終目標は、「30歳の時に認知を広げつつ、キャリアコーチング力を身に付けて両軸で活動していること」。そのために、20代の時間をむしゃらに生きていきます。30歳で”できる自分”でありたいと描きつつ、どんな自分になっているか楽しみです。

編集後記


 かなやんとのインタビューで、人の考えや行動に手を差し伸べたいという姿勢が印象的でした。何度も「人の思いに寄り添い、一緒にキャリアを作っていく」という言葉があり、他人の人生の転機も自分事のように捉える素敵な人柄を感じ取れました。

 面接官として数多く話した経験を持つかなやんらしく、1つ1つの質問に丁寧に答えていただきました。今後どんなキャリアを歩んでいくのか、かなやんを“推し”ていきたいですね。

Twitter:https://twitter.com/kanayan_tabi

Note:https://note.com/kana0611

お話・写真:かなやん
取材・編集:まっさん

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