見出し画像

第36回おうちでレガシー カバレージ Round3  今岡(URデルバー) VS スン(URデルバー)

おうちでレガシーのような草の根の大会では、「各々がやりたいようにやる」と言う傾向が強く、その結果、同じデッキ同士でミラーマッチが発生することは稀である。

だが、今回のフィーチャーマッチは違う。全勝をかけた最終ラウンドのテーブルに着いた「今岡」と「スン」、その両名が持ち込んだデッキは、現レガシー環境最強と言っていい「URデルバー」である。

昨今、様々なイベントで見かけることの多いこのミラーマッチ、今回のおうちでレガシーの全勝決定戦、果たしてどちらが制することになるのだろうか。

■Game 1

先手はスン。1ターン目、スンは《霧深い雨林》から《島》をサーチし、《秘密を掘り下げる者》を展開。対する今岡も《島》をセットし《秘密を掘り下げる者》を展開してターンをスンへ返す。

2ターン目、スンのアップキープ時に《秘密を掘り下げる者》は変身せず、そのままコンバットし、今岡のライフは19点になる。その後、《Volcanic Island》を展開し、一気に《秘密を掘り下げる者》を2体展開しターンエンド。今岡はターンをもらうと、《山》をセットし《稲妻の連鎖》で相手の《秘密を掘り下げる者》を1体処理し、さらに《思案》を唱え、次の変身に備えてターンを渡す。

3ターン目、スンのライブラリートップは《思案》。先に変身したのはスンの《秘密を掘り下げる者》だった。スンはまず《昆虫の逸脱者》2体でコンバット。ライフを13点まで大きく削る。その後、スンは《思案》をプレイ。シャッフルしてドローし、《山》をセット。更に《思案》を唱えてライブラリートップを並べ替えてドローしターン終了。

今岡のターン。こちらもアップキープに《渦まく知識》がめくれ、《秘密を掘り下げる者》が《昆虫の逸脱者》へと変身するが、スンがこれに対応。《稲妻》で《昆虫の逸脱者》を処理しにかかる。対応して今岡は《渦まく知識》を撃つが、明確な回答が得られず、《昆虫の逸脱者》が処理されてしまう。

今岡はメインフェイズで《沸騰する小湖》をセット。即時に起動し《Volcanic Island》をサーチすると、再度《秘密を掘り下げる者》を展開しターンを返す。

4ターン目、スンは2体の《昆虫の逸脱者》でコンバット。今岡のライフを6点まで追い込む。その後、《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開し、さらに《表現の反復》をプレイ。追放した《沸騰する小湖》をセットしてターン終了。

今岡のターン、アップキープで《秘密を掘り下げる者》の誘発にスタックして《渦まく知識》でライブラリートップを操作。その後めくれたカードは《渦まく知識》。《秘密を掘り下げる者》を《昆虫の逸脱者》へ変身させる。そして《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開するが、スンはこれに対し《意志の力》を追放し《意志の力》で対処。今岡は対応して《渦まく知識》で打ち消しを探しに行くが、対応が見つからず打ち消される。その後、《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をサーチし、スンの《ドラゴンの怒りの媒介者》を《稲妻》で処理してターン終了。

5ターン目、スンはまず2体の《昆虫の逸脱者》でコンバット。今岡のライフは2点に。そのままターンを今岡へ渡す。いよいよもって《稲妻》1発で死ぬライフまで追い込まれた今岡。普通だったら心が折れてしかるべき展開である。

しかし、ここから彼は脅威の粘りを見せる。今岡はターンをもらうと、まず《思案》をプレイ。ライブラリートップを並べ替えてドローすると、2マナ払って《濁浪の執政》をプレイ。墓地から追放したカードは《渦まく知識》2枚、《思案》2枚、そして《稲妻》。最大サイズの8/8の状態で召喚し、スンの前に大きく立ちふさがる。

6ターン目、スンは《溢れかえる岸辺》をセットするにとどまりターン終了。今岡のターン、まず《濁浪の執政》でスンのライフを9点まで減らすと、《稲妻》でスンの《昆虫の逸脱者》を処理。大きく盤面を傾けた後、《霧深い雨林》をセットしてターン終了。

7ターン目、スンは《沸騰する小湖》をセット。《渦まく知識》をプレイし、《溢れかえる岸辺》から《Volcanic Island》をサーチ。更に《思案》を唱え、《紅蓮破》で《濁浪の執政》を処理。更に《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をサーチし、2マナと墓地の《紅蓮破》《稲妻》《意志の力》と《思案》2枚を追放し《濁浪の執政》を8/8で展開。盤面を自分の方へ引き戻す。

しかし、これに対し今岡は《些細な盗み》で《濁浪の執政》をバウンス。今一度盤面をフラットな状態へ戻す。今岡はスンのエンドステップで《霧深い雨林》から《蒸気孔》をサーチ。ターンをもらうとまず《厚かましい借り手》を展開。その後、2マナと《稲妻》《渦まく知識》《稲妻の連鎖》《霧深い雨林》《秘密を掘り下げる者》を追放して《濁浪の執政》を6/6で展開しターン終了。

8ターン目、スンは先ほど手札に戻された《濁浪の執政》を、墓地の《渦まく知識》《表現の反復》《思案》《溢れかえる岸辺》《沸騰する小湖》を追放して6/6で再展開しターン終了。今岡はターンをもらうと、《濁浪の執政》でコンバット。スンのライフは7。《稲妻》のことを考えると到底通すことはできず、自身の《濁浪の執政》と相打ちしていく。

9ターン目、スンは流石に全ての行動を捌かれてしまったのか勢いを失ってしまい、《汚染された三角州》をセットするにとどまる。今岡は盤面に唯一残った《厚かましい借り手》でスンのライフを4点に追い込む。

10ターン目、スンは《ミシュラのガラクタ》を展開し、次のアップキープのドローにかける。今岡はターンをもらうと、先ほどと同様に《厚かましい借り手》でスンのライフを1点に追い込む。

11ターン目、スンはドローすると手札を公開した。公開された手札に今岡の《厚かましい借り手》をさばききるカードは存在しなかった。1ゲーム目は、ライフ1点で細い勝ち筋を手繰り寄せ、走り切った今岡が勝利した。

▲手に汗握る1ゲーム目。是非アーカイブを見ていただきたい。

■Game 2

先手はスン。1ターン目、スンは《島》をセットし《秘密を掘り下げる者》を展開。今岡は《溢れかえる岸辺》から《Volcanic Island》をサーチし《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開。互いに1マナクロックを展開するという順調な滑り出しである。

2ターン目、アップキープに《秘密を掘り下げる者》は変身せず、そのままメインフェイズへ。スンは《思案》を唱えてライブラリートップを並べ替えドロー。《山》をセットし今岡の《ドラゴンの怒りの媒介者》へ《稲妻》を撃ち込み処理。その後、《秘密を掘り下げる者》でコンバットし、今岡のライフを18点にしてターン終了。

今岡のターン、《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をサーチすると、《秘密を掘り下げる者》を再度展開。更にスンの《秘密を掘り下げる者》に対して《紅蓮破》を撃ち込んでいく。スンは対応して《島》を戻し《目くらまし》を撃つが、これに対して今岡も《Volcanic Island》を戻して《目くらまし》で対応。テンポロスを最低限に抑えつつ、スンのクロックを対処していく。

3ターン目、スンは《島》をセットすると、ライフを2点払い《外科的摘出》をプレイ。今岡の墓地にある《紅蓮破》を対象とし、ライブラリーから脅威となる《紅蓮破》をすべて追放した上で今岡の手札を確認する。手札は《渦まく知識》《Volcanic Island》《沸騰する小湖》の3枚。確認後、スンはターンを今岡へ渡す。

今岡のターン、まず《秘密を掘り下げる者》でコンバット。スンのライフを17点へ。更に《Volcanic Island》をセットし、2体目の《秘密を掘り下げる者》を展開しターンエンド。

4ターン目、スンは《霧深い雨林》をセットし、《紅蓮破》を《秘密を掘り下げる者》へ撃ち込みターン終了。今岡はターンをもらうと、《秘密を掘り下げる者》でスンのライフを16点まで削る。その後、《渦まく知識》を唱え、《沸騰する小湖》と《ミシュラのガラクタ》を展開してターンをスンへ返す。

5ターン目、スンは《Volcanic Island》をセットし、《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開してターンエンド。今岡はエンドステップに《沸騰する小湖》から《蒸気孔》をサーチしタップインすると、《ミシュラのガラクタ》を起動し、改めてターンをもらう。が、アップキープで《秘密を掘り下げる者》は依然変身せず、《霧深い雨林》をセットしてターンを返す。

エンドステップにスンは《霧深い雨林》から《Volcanic Island》をサーチしターンをもらう。6ターン目、先ほどのフェッチにより《ドラゴンの怒りの媒介者》が昂揚を達成しており、コンバットで今岡のライフを13点に削る。その後、《霧深い雨林》をセットしてターン終了。

今岡のターン、今岡はまずコンバットでスンのライフを14点にし、《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開し、《不毛の大地》でスンの《Volcanic Island》を破壊する。が、これに対応しスンは《稲妻》を今岡の《ドラゴンの怒りの媒介者》へ。的確にクロックを処理していく。そのままターンがスンへ移る。

6ターン目、スンはコンバットで今岡のライフは10点に削りターン終了。今岡は《秘密を掘り下げる者》の能力でアップキープにライブラリートップを確認し、依然変身しないハゲを尻目に《霧深い雨林》から《Volcanic Island》をサーチしてドローカードを切り替えていく。その後ドローし、まずはスンのライフを《秘密を掘り下げる者》で13点に削る。

その後、盤面に繰り出したカードは《狂乱の呪詛》。呪文が飛び交うURデルバーのミラーマッチではかなり重要となるキーカードが盤面に送り込まれる。だが、スンはこれに対応し《紅蓮破》で《秘密を掘り下げる者》を処理。盤面をこちらに有利な状況にしながらターンを受け取る。

7ターン目、スンは今岡へコンバット。今岡のライフは6点に。ターンが今岡へ移る。今岡は《不毛の大地》でスンの《Volcanic Island》を割るが、いまだスンの勢いを止めるには至らない。

8ターン目、スンは今岡へコンバットし、ライフを3点まで追い込む。更に《沸騰する小湖》を置いてターンを今岡へ渡す。今岡はターンをもらい、《思案》を唱える。その後、《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開し、ひとまずのブロッカーを用意するに至る。

9ターン目、スンは《思案》をプレイ。サイコロの出目は2。スンのライフが11点になる。

スンはその後、お返しと言わんばかりに《思案》から引いてきた《稲妻》で今岡の身を焼いた。

今岡1ースン1

▲《狂乱の呪詛》の弱点は、盤面自体を傾けることができないということ。
こういうことはよくありえるのだ。

■Game 3

最終ゲームは今岡の先手でスタート。1ターン目、今岡は《Volcanic Island》から《思案》をプレイしてゴー。対するスンは《沸騰する小湖》から《島》をサーチすると《秘密を掘り下げる者》を展開していく。

2ターン目、今岡は《Volcanic Island》をセットして《秘密を掘り下げる者》を展開し、さらに《稲妻の連鎖》でスンの《秘密を掘り下げる者》を処理していく。スンのターン、《Volcanic Island》をセットして《ドラゴンの怒りの媒介者》を展開。今岡に追いついていく。

3ターン目、アップキープに公開されたカードは《稲妻》。そのままドローして《ドラゴンの怒りの媒介者》へ撃ち込み処理していく。その後、コンバットでスンのライフを16点まで削り、《不毛の大地》でスンの《Volcanic Island》を処理して展開力を大幅に下げていく。スンはターンをもらうも、先ほどの《不毛の大地》が効いてしまったのか行動がとれずターン終了。

4ターン目、今岡はコンバットでスンのライフを13点まで削り、《沸騰する小湖》をセットし即時起動。墓地をすべて追放し《濁浪の執政》を6/6で展開する。スンはターンをもらうも、ドローゴーするにとどまってしまう。

5ターン目、今岡は一気にスンを攻め立て、ライフを4点まで削りこむ。スンはターンをもらってドローするも、この状況は覆すことができなかった。

今岡2ースン1

▲URデルバーのミラーマッチは先手がかなり有利。
なので、「どうやって先手を維持するか?」が重要となる。らしい。

■対戦動画

■デッキリスト

この記事が参加している募集

よかったらサポートして頂けると幸いです。MTGアリーナの活動などに充てたいと思います。