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マッサンのブロール構築記 ㉕眷者の神童、キナン

1.はじめに

連載を重ねていくと、達成していくものがある。

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苦手だったコントロールの記事を書いてみたりだとか、相棒を組み込んだデッキだとか、バニラを統率者にしたりだとか、記事は25本しか書いていないが、筆者なりに幅広くいろんなことに挑戦してきたつもりだ。

だが、実は今までやってなかったことがある。これを見てほしい。

・赤緑:《怪獣王、ゴジラ》
・緑白:《寛大なる者、アジャニ》
・白青:《大判事、ドビン》
・青黒:《静める者、エトラータ》
・黒赤:《災いの歌姫、ジュディス》
・緑黒:《ギトラグの怪物》
・黒白:《テイサ・カルロフ》
・白赤:《無傷のハクトス》
・赤青:《常智のリエール》
・青緑:《???》

もうお分かりだろう。そう、2色組み合わせのデッキで、青緑の組み合わせは記事で取り上げたことがないのだ。

なぜ取り上げてこなかったのか、これにはちゃんとした訳がある。何、そんなに大した理由じゃない。

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今のスタンダード、青緑のカードがあまりにも強力なのである。

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スタンダードで暴れ散らかしてお縄になった《王冠泥棒、オーコ》を始め、延命、ドロー、土地加速と1枚でなんでもできるオバケタイタンこと《自然の怒りのタイタン、ウーロ》など、カードパワーが頭1つどころか3つ抜けている印象である。

では、ブロールではどうなのだろうか?結論から言うと「十分強い」のである。

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あまり構築では見かけないかもしれないが、《ビヒモスを招く者、キオーラ》など、ブロールにおいては強力な統率者に恵まれている色であるのだ。なんなら、上記で紹介したクレイジークリーチャーもほぼ全部採用できる。ほぼ、という枕詞がついたのは、スタンダードどころかブロールでもお縄になった輩がいるからである。

そしてそれは、新セットのイコリアでも変わらない。

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《眷者の神童、キナン》

あまりスタンダード構築では見かけないカードかもしれないため、ピンとこない人が多いだろう。しかし、初手に常駐しており、かつ死のうが追放されようが何をされようが追加マナを払えば帰ってくるブロールでは事情が違ってくる。これについては後々解説しよう。

以前、とある記事で「強すぎるカードを紹介するのにしり込みしていたが、愛があればちゃんと記事を書ける」と書いたことがあった、が、こいつらに関しては別物である。あまりにも強力すぎる故、どのような構築も許容される。それゆえに今まで記事を書くのを控えていたのだ。

しかしである。あまりに強力故、どういうデッキを組んだらいいかわからない人が多いなら、それはそれで記事を書いた方がいいのではないのか?

今回は、こんな環境の問題児であるキナンをどのように使えばいいかを記事にし、この連載で2色の記事をコンプリートしたという実績を手に入れよう。

2.こいつは何ができるのか

さてこのキナン、一体なにがどうヤバいのか。詳しい能力を見てみよう。

《眷者の神童、キナン》
GU
伝説のクリーチャー ― - 人間・ドルイド
2 / 2
あなたがマナを引き出す目的で土地でないパーマネントを1つタップするたび、そのパーマネントが生み出したマナのタイプのうち望むタイプ1つのマナ1点を加える。
5GU:あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚見る。あなたはその中から人間でないクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。

まず、注目するべきはそのマナコストである。2マナと非常に軽い。これが大問題なのだ。ブロールでは、統率者に指定したカードは死のうが何をしようが統率領域に戻すことが出来、再度唱えなおすことが出来る。

もちろん唱えなおしの際にペナルティがかかるが、それは追加で2マナがかかるというものだ。マナクリーチャーや土地を伸ばして大量のマナを確保できる青緑からしたら、ぶっちゃけ8マナくらいは余裕で出せる。つまり、何度対処しようが4回くらいなら平気で出てくるのだ。

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しかし、マナコストだけなら以前紹介した《ヘンジの槌、ファレン卿》も2マナである。あちらは統率者含めそこまで狂ったデッキではなかった。ここまで2マナ2マナ言うからにはその能力もおかしいのだろう。

お察しの通りこのキナン、2マナにしては能力もあまりにえげつないのである。

まず、土地以外のマナが出せるパーマネントから出てくるマナが1増える。端的に言えば、マナクリーチャーとマナアーティファクトから出せるマナが増える。たかが1マナ、されど1マナである。適当なマナクリーチャーを経由してキナンをキャスト→返しでいきなり高マナ域にアクセスという訳の分からない動きも可能である。

もちろん、マナだけあればゲームに勝てるほどMTGは甘くない。だが、キナンの能力の下の方を見てみよう。7マナ払ってデッキを5枚めくり、クリーチャーをなんでも出していいと書いてある。

つまり、何が言いたいかというと、マナを増やして手札の劇物を叩きつけてもOK。手札がないならキナンの能力を起動してライブラリーからバケモンを探してたたきつけてもOK。自前で能力が完結しているなんでもありのぶっ飛びクリーチャーなのだ。

恐らく、本連載が始まってこれほどカードパワーが高い統率者はいなかっただろう。次でどういうデッキを組むかを考えていくが…まとまるのかコレ…?

3.こいつでどうやって勝つのか

ひとまずキナンが何が出来るかをまとめると、以下のようになる。

・マナクリーチャー/マナアーティファクトから出せるマナが増える
・7マナ払えばライブラリーからクリーチャーを叩きつけられる

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単純に考えれば、「マナクリーチャーを大量に搭載し」、かつ、「デカブツをある程度採用する」という風にすればいいだろう。そして、恐ろしいことにそれでおおむね問題ない。要は、「序盤にマナをドバーっと出して、後半デカブツを叩きつける」戦術をとってあげればOKだ。

もともと、マナを大量に出し、デカブツをボンガボンガ投げつけて相手を吹き飛ばす戦略は「ランプ」と呼ばれ、緑を使うデッキの得意分野ではある。が、このランプデッキ、普通に組んでもデッキのドローソースが限られているため、マナクリーチャーや土地を序盤に並べたが、勝負を決めるデカブツが引けず死亡、というケースが多々ある。

しかし、それは緑単色の場合の話。今回青も混ざっているのでカードのドローは問題ない。何なら今回はマナさえあればキナンの能力を起動して、ライブラリーから直接危険物をねじ込める。

…あまりにキナンが強力すぎてこれ以上書くことがない。本当にどうやってまとめればいいんですかね?

4.どうやってデッキを組むか

それでは、もうまとめる意味合いがあるかどうかがかなり怪しいが、どういうデッキを組んでいけばいいか考えていこう。

1.採用するマナクリーチャー

さて、現スタンダードで使えるマナクリーチャーは相場が2マナである。筆者にとってマナクリーチャーといえば1マナという印象があるのでちと寂しいが、代わりに色々な恩恵を受けられるマナクリーチャーが多い。順にみていこう。

せっかくなので、構築ではあまり見かけない彼らにスポットライトを当てていこう。

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《イリーシアの女像樹》
1G
クリーチャー ― - 植物
1 / 1
T:好きな色1色のマナ1点を加える。あなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしているなら、代わりに好きな色1色のマナ2点を加える。

あまり構築では見かけないかもしれないが、ブロールだと貴重なマナ加速要員である。こちらのマナが増える条件は「パワーが4以上のクリーチャーを持っている」ことだ。前回の筋トレ記事でも書いたが、現環境の緑のクリーチャーは質が高いので簡単に達成できるだろう。

なお、コモンにもかかわらず、すべての色のマナを出すことが出来ることも知っておこう。

他には2マナで出せるマナクリーチャーだと、こういうのはどうだろう。

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《マラリーフのピクシー》
GU
クリーチャー ― - フェアリー
2 / 2
飛行
Tap:GかUを加える。

キャスト時に青と緑を要求するため、上に比べると運用が難しいかもしれないが、ブロールは基本的に同じカードが使えない。従って似たようなカードはできるだけ投入した方がいいだろう。

飛行を持っており、2マナで2/2という恵まれたサイズを持っているので一応相手の飛行持ちを止められることもあるかもしれない。

また、正確にはマナクリーチャーではないのだが、実質マナクリーチャーのようにふるまえるプレインズウォーカーがいる。冒頭で紹介した彼女である。

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《ビヒモスを招く者、キオーラ》
2(G/U)
伝説のプレインズウォーカー ― - キオーラ
初期忠誠度:7
パワーが4以上のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
-1:パーマネント1つを対象とし、それをアンタップする。

忠誠度を減らしてパーマネントをアンタップできる能力を持つ。土地をアンタップしたり、使い終わったマナクリーチャーをアンタップしたり、その用途は多岐にわたる。普通に使えば増えるマナは1つだが、上の《枝葉族のドルイド》のようなマナが2個出せるマナクリーチャーをアンタップすれば4マナひねり出せる。強い。

さらに、パワーが4以上のクリーチャーが出ればカードを引けると書いてある。これがエライ強力で、キオーラを出してしまえば、手札を切らすことなくデカブツをたたきつけ続けることが可能である。強い。

2.たたきつけていくデカブツ達

さて、ここからは実際にマナを稼いでたたきつけていきたいクリーチャー達…なのだが、生半可なデカブツはもう過去に何体も紹介している。同じクリーチャーを紹介されても「もう見た」という答えが返ってくるに違いない。
そこで今回は、こういうマナが大量に出るデッキだからこそ運用できるクリーチャーを軸に紹介していこう。

まずは、注ぎ込むマナがあればあるほどお得になる、マナ域にXマナを含む彼らを紹介しよう。トップバッターはこれまた、スタンダードで青緑が最強と言われる理由となるカードである。

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《ハイドロイド混成体》
XGU
クリーチャー ― - クラゲ・ハイドラ・ビースト
0 / 0
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたはXの半分の点数のライフを得て、カードをXの半分の枚数引く。それぞれの端数は切り捨てる。
飛行、トランプル
ハイドロイド混成体は、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。

よくいる「Xマナ注ぎ込んだ分だけサイズが大きくなる」クリーチャーなのだが、こいつはなんと注ぎ込んだマナに応じてカードがドローでき、ライフも回復できる。

後半マナが大量にあっても手札がないというのが、こういうランプデッキの弱点なのだが、そんなときに使うと、あっという間に手札がガッツリ増えた上で巨体をたたきつけることが出来る。本体も飛行とトランプルを持っているため、十分戦力としてカウントできる。

お次はあまり構築では見かけないこいつを紹介しよう。

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《大食のハイドラ》
XGG
クリーチャー ― - ハイドラ
0 / 1
トランプル
大食のハイドラは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
大食のハイドラが戦場に出たとき、以下から1つを選ぶ。
• 大食のハイドラの上に置かれている+1/+1カウンターの数を2倍にする。
• あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。大食のハイドラはそれと格闘を行う。

これまた注ぎ込んだマナに応じてサイズが大きくなるクリーチャーだが、なんとこちらは能力を二つ選べられる。まず注目する点は、相手クリーチャーと格闘を行えるという点である。序盤の嫌なシステムクリーチャーや後半にぽっと出てきた相手の邪魔なクリーチャーをこれ一枚でパクっと食べられる。

そして、格闘するクリーチャーがいなくてもOKだ。このハイドラ、なんと格闘をしなかった場合は自分に乗っているカウンターの数を倍にできる。一気に巨大な生き物を設置し、相手を圧迫していくこともできるのだ。

なお注意事項だが、マナを支払わずこれらのクリーチャーを戦場に出した際、Xの値は0として扱われる。何が言いたいかというと、キナンの能力を起動してこいつらを盤面に直接たたきつけた場合、カウンターが一つも乗らないのだ。《ハイドロイド混成体》に至ってはもとのサイズが0/0なので出た瞬間蒸発する。

次に、支払うマナは多いがそれだけ恩恵が大きいクリーチャーを紹介しよう。まずは「基本セット2020」でお目見えしたこいつだ。

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《凶暴な見張り、ガーゴス》
3GGG
伝説のクリーチャー ― - ハイドラ
8 / 7
警戒
あなたがハイドラ・呪文を唱えるためのコストは4少なくなる。
あなたがコントロールしているクリーチャー1体が呪文の対象になるたび、あなたがコントロールしていないクリーチャー最大1体を対象とする。凶暴な見張り、ガーゴスはそれと格闘を行う。

8/7というサイズも魅力的だが、自分がコントロールしているクリーチャーが何らかの呪文の対象になるたび、相手クリーチャーと格闘を行える。8/7のサイズを持っているので大概のクリーチャーは食べてしまえるだろう。なお、「呪文の対象」であって、起動型能力や誘発型能力、土地の能力には反応しないことに注意しよう。

ちなみに、こいつがいるとハイドラを唱えるコストが4少なくなるので、上の《ハイドライド混成体》や《大食のハイドラ》を運用しやすくなる。無理に狙わなくてもいいとは思うが、知っておくといざというとき便利である。

続いて紹介するのは、こういうマナを大量に出すデッキなら是非入れてみたいコイツである。

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《ニクス咲きの古きもの》
4GGG
クリーチャー・エンチャント ― - エレメンタル
5 / 5
トランプル
あなたがマナを引き出す目的でパーマネントをタップするなら、それは代わりにその3倍のマナを生み出す。

7マナ5/5とちとしょっぱいサイズだが、出せるマナが3倍になるとかいうぶっ飛んだ能力を持っている。こいつがいれば土地から出るマナは基本的に3マナ。条件を満たした《枝葉族のドルイド》からは脅威の6マナが出るようになる。こいつさえ出してしまえばあとは有り余るマナでキナンの能力をボンガボンガ起動してれば勝てる。

(補遺)《ニクス咲きの古きもの》のマナ計算について

…さて、このクリーチャー、何も考えずに運用すると楽しいのだが、実はルールが途方もなく複雑である。具体的には、「キナンが一緒にいる場合、出せるマナはいくらですか?」という計算が超絶めんどくさい。

あまりに複雑なのと、ブロールの記事でルール解説が必要かどうかという点で書こうかどうか悩んだが、「キナンが隣にいるのにマナクリーチャーが6マナ出さない、訴訟」という謎のクレームが来た場合に備え、ここに書くことにした。正直リリースノートを読んでもらった方が早いかもしれないので興味がなかったら読み飛ばしてくれ。

結論から先に書くと、出せるマナの計算式は多分これであってると思います。(ブロール基準)

(最終マナ出力)=(パーマネントをタップして生み出されるマナ)× 3 + (誘発型マナ能力により追加で加えられるマナ)

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一個ずつ見てみよう。まず「パーマネントをタップして生み出されるマナ」とは、読んで字のごとく、「パーマネントタップをコストに含む起動型能力および起動型マナ能力により算出されるマナ量」のことだ、上の《イシーリアの女像樹》の場合、自分が選択した色のマナがまずマナプールに加えられる。《ニクス咲きの古きもの》が3倍にできるのはこのマナである。

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で、この後に「誘発型マナ能力により追加で加えられるマナ」が足される。例えば、《眷者の神童、キナン》が隣にいれば、《イシーリアの女像樹》がマナを出した際に効果が誘発し、出るマナは追加で1増える。

以上のことを踏まえると、《眷者の神童、キナン》と《ニクス咲きの古きもの》が同時にいる場合に、《イシーリアの女像樹》を起動した際に得られる最終マナ出力量は以下のように計算できる。

・パワーが4以上のクリーチャーがいない場合。
(パーマネントをタップして生み出されるマナ = 1) × 3 + (誘発型マナ能力により追加で加えられるマナ = 1) = 4マナ

・パワーが4以上のクリーチャーがいる場合。
(パーマネントをタップして生み出されるマナ = 2) × 3 + (誘発型マナ能力により追加で加えられるマナ = 1) = 7マナ

ね?簡単でしょう?

また、マナプールに加えられる色だが、これも上の式にあてはめて考えてやればいい。例えば、《イシーリアの女像樹》で出るマナを青、《眷者の神童、キナン》で追加で出るマナを緑と指定した場合、3倍になるのは青マナの方である。

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ちなみに、この「誘発型マナ能力により追加で加えられるマナ」だが、キナン以外にも色々想定される場面がある。
例えば上のクレイジーマナエルフこと《世界を揺るがす者、ニッサ》だが、こいつがいる場合に森から増えるマナも「誘発型マナ能力により追加で加えられるマナ」である。ニッサを出して森をタップしてもいきなり6マナ出るわけではない。注意しよう。

なお、《ニクス咲きの古きもの》が2体以上いる場合はどうすればいいですか?という質問だが、基本的にブロールは同じクリーチャーが1体しか運用できないため解説しない。は?コピーで増やせる?知るか!

以上、解説終わり!本編に戻るぞ!

4.サンプルデッキ

さて、こちらが現ブロールのファイナルアンサー、キナン率いるバイオ蛮族デッキだ。サンプルデッキを一応用意したが、上でも述べたようにこのデッキ、あまりに構築の幅が広い。ご自身のデッキ制作の一助として用いてもらえれば幸いだ。

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(↑画像をクリックするとMTGGoldfishに飛びます)

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当然の権利のように、環境で使える強力カードは片っ端から採用した。キナンで叩きつけてもよし、マナを伸ばして手札から叩きつけてもよし、正直何をしたって強い。環境随一の強力なカードを腹いっぱい味わうにはぴったりのデッキだろう。今回はそんな中でも、カードを引ける能力を持つものを大量に搭載してある。せっかくなので腹いっぱいドローして気持ちよくなってもらいたい。

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イコリアからの新商品、《原初の共感》だが、思った以上にかなり強力である。自軍の強化、およびドローの加速がたった3マナでできるのはかなりえらい。後半になれば質の高いクリーチャーが出てくるので、おのずと手札が足りないタイミングでのドローが可能になるだろう。

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もう一つの新商品、《巨智、ケルーガ》。出た際に3マナ以上のパーマネント1つに対して1枚ドローが出来る能力を持っており、高マナ域を多用するこのデッキにはうってつけだろう。本人も5マナ5/4と質は高い。

ちなみにこのカバ、最近話題の新能力「相棒」を持っているが、その相棒条件が「初期デッキに含まれるパーマネントのマナコストが3以上」となっており、仮に相棒に設定した場合、マナクリーチャーが全然採用できなくなる。そのままデッキに突っ込んだ方がいいだろう。

6.おわりに

さて、今回紹介したキナンだが、ブロールで使っても十分強いことはよくわかっただろう。

実はこのキナン、本家統率者戦でも大概な性能を持っているらしいのだ。詳しくは説明しないが、そもそもこのキナンの固有色である緑と青が統率者戦においてかなり強力な色の組み合わせらしく、また、とあるカードを組み合わせればいきなり無限マナに持っていけることなど、かなり強烈な性能を持っているらしい。

飽くなきカードパワーを追求する読者諸兄は、このデッキを足掛かりとし、様々なクレイジーカードが使用可能な統率者戦に触れてみてはいかがだろうか。一部カードが妙に高いが、なあに心配ない、どんなに高額だろうがカードはそれぞれ1枚だけしか使えない。4枚買わなくていいのである。是非、画面の前の皆様の参入をお待ちしている。

なお、かくいう筆者は上記の言葉に踊らされ、800シンガポールドル突っ込んでデッキを組んだことを自戒の意を込めてここに記しておく。

安くデッキを組む記事がどこかにあるそうなので、色々探してみてはいかがだろうか。

よかったらサポートして頂けると幸いです。MTGアリーナの活動などに充てたいと思います。