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第27回おうちでレガシー カバレージ Round2 夜光(ジャンド) VS Kiyoaggro(URデルバー)

レガシーというフォーマットは、こだわりのフォーマットである。

黎明期から最新のカードまで幅広く使えるこのフォーマットは、蓄積されたカードプールが余りに広い。そのため、新しいカードでメタが変わりにくく、一つのデッキを磨き上げるプレイヤーが多い印象である。

今回のおうちでレガシーの2回戦フィーチャーに座った2人のプレイヤー、「夜光」と「Kiyoaggro」もそんなプレイヤーである。互いに「ジャンド」と「デルバー」というアーキタイプを磨き続けてきた職人が、ここで相対することとなった。

■Game 1

夜光側がワンマリガンし、先手をもらいゲームスタート。

1ターン目、夜光は《血染めのぬかるみ》をセットしてゴー。対するKiyoaggroは《Volcanic Island》から《秘密を掘り下げる者》を展開、夜光にターンを返す。

2ターン目、夜光は《Badlands》をセットし、《秘密を掘り下げる者》に対し《稲妻》。クロックを処理しつつターンをKiyoaggroへ。Kiyoaggroのターン、《Volcanic Island》から《ドラゴンの怒りの媒介者》をキャスト。更に《不毛の大地》をセット、即座に起動し夜光の《Badlands》を破壊し、ターンを返していく。

3ターン目、夜光は《沼》をセット。《血染めのぬかるみ》から《Bayou》をサーチし、2マナ払い《トーラックへの賛歌》をキャスト。Kiyoaggroが捨てさせられたのは《意志の力》《樹木茂る山麓》。Kiyoaggroのアドバンテージを徹底的にそいでいく動きだ。

しかし、Kiyoaggroも負けじと応戦していく。ターンをもらい、《汚染された三角州》から2枚目の《Volcanic Island》をサーチ、そして墓地の《秘密を掘り下げる者》《不毛の大地》《意志の力》《樹木茂る山麓》《汚染された三角州》を追放しつつ、2マナ支払い《濁浪の執政》を送り出す。2マナ4/4飛行、「あれ?小さくない?」と思った貴方はもう感覚がマヒしている。ジャンド側が採用してくるであろう《稲妻》《致命的な一押し》《突然の衰微》に引っかからない時点で十分脅威なのだ。そのまま《ドラゴンの怒りの媒介者》で殴りつけ、夜光のライフを18にしてゴー。

4ターン目、夜光のターン。ここは2マナ払い、《闇の腹心》をプレイ。《濁浪の執政》を処理するためのカードを探してきたい構えだ。対するKiyoaggro、まずは《渦まく知識》をキャスト。《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報はライブラリートップに保留を選択。3枚引いて2枚戻し、《沸騰する小湖》をセット。即時起動し3枚目の《Volcanic Island》をサーチ。

その後、《稲妻》を《闇の腹心》へキャスト。《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報は上へ。そのままがら空きになった夜光めがけて《濁浪の執政》《ドラゴンの怒りの媒介者》を走らせる。夜光のライフは13点に。Kiyoaggroは夜光へターンを返す。

5ターン目、夜光は再度2マナ払い《闇の腹心》を再展開しゴー。土地が引けず苦しい展開が続く。Kiyoaggroのターン、まず《渦まく知識》をキャスト。《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報は上指定。手札を整え、手持ちのクリーチャー全員でコンバット。夜光はブロックせずライフが8点に。その後、Kiyoaggroは《秘密を掘り下げる者》を展開してターンを夜光へ返す。

6ターン目、夜光はアップキープに《闇の腹心》でめくれた《Bayou》を手札に加え、ドロー。《Bayou》をセットし、《最後の希望、リリアナ》をキャストするも、これはKiyoaggroが《Volcanic Island》を戻しながら《目くらまし》を撃ち妨害、更に《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報でライブラリートップの《霧深い雨林》を墓地に落とす。夜光は《闇の腹心》でKiyoaggroへ攻撃、Kiyoaggroのライフを16点にしながらターンを渡す。

Kiyoaggroのターン。アップキープに《秘密を掘り下げる者》のチェックを行うが変身せず。その後全員で殴りつけて夜光のライフが2に。第2メインフェイズで《沸騰する小湖》をセットしてゴー。

7ターン目、夜光のアップキープ、こうなると《闇の腹心》でめくれるカードが怖いのだが…めくれたカードは《耐え抜くもの、母聖樹》。ひとまずライフロスの心配はなくなり、ドロー。そのまま少し考えるも、目の前のクロックは対処不能と判断。盤面をたたむこととなった。

夜光0ーKiyoaggro1

■Game 2

2ゲーム目も夜光の先手からスタート。1ターン目、夜光は《樹木茂る山麓》をセットしてゴー。対するKiyoaggroは《Volcanic Island》から《秘密を掘り下げる者》を展開してゴー。ここまでは奇しくも1ゲーム目と同じ流れである。が、夜光はエンドステップ、《樹木茂る山麓》から《Badlands》をサーチ、そして1マナ払い《稲妻》。相手の《秘密を掘り下げる者》を処理していく。

2ターン目、夜光は《Bayou》をセット。先ほどの動きで相手に《目くらまし》がないことは予想できるので、思い切ってフルタップ、盤面に《タルモゴイフ》を送り込む。が、これはKiyoaggroが《濁浪の執政》を切り《意志の力》を撃つことで対処。《タルモゴイフ》がこの時点で《稲妻》で処理できないクロックである以上、看過できなかったのだろうか。Kiyoaggroのターン。1マナ払い《ドラゴンの怒りの媒介者》をキャストしてゴー。

3ターン目、夜光は《新緑の地下墓地》をセットし、2マナ払って《ドラゴンの怒りの媒介者》へ《突然の衰微》を撃ちターン終了。徹底的にクロックを絞り上げていく。Kiyoaggroのターン、《渦まく知識》を撃ち手札を整えていこうとするが、夜光は対応し《新緑の地下墓地》から《Taiga》をサーチ、《赤霊破》を唱えて《渦まく知識》を打ち消していく。Kiyoaggroは2枚目の《Volcanic Island》をセットしてゴー。

4ターン目、夜光は《Bayou》から《思考囲い》。対応してKiyoaggroは《渦まく知識》。3枚引き2枚ライブラリートップに戻し、公開された手札は《溶融》《沸騰する小湖》《霧深い雨林》の3枚。夜光は《溶融》を捨てさせてターン終了。

Kiyoaggroのターン。もはや打つ手なしかと思われたこの状況、しかし、先のターンで《渦まく知識》で避難させたカードが火を噴くことになる。

ドローして《霧深い雨林》をセット、そして《Volcanic Island》2枚をタップし、ライブラリートップに避難させて置いた《濁浪の執政》をプレイ。墓地から追放されたカードは《溶融》《渦まく知識》《渦まく知識》《ドラゴンの怒りの媒介者》《意志の力》。先ほどとは打って変わって7/7フライヤーが盤面に降り立つこととなる。そのままターンを夜光へ返す。

5ターン目、一転して追い込まれた夜光。ここは《血染めのぬかるみ》をセットするにとどめてターンを渡す。Kiyoaggroのターン。《濁浪の執政》で夜光を殴りつけライフを9点まで詰めてターンを渡す。

Kiyoaggroのターンのエンドステップ、夜光は3マナ払い、《忍耐》をプレイ。Kiyoaggroの墓地をライブラリーボトムへ送る。そして6ターン目、夜光は《Taiga》《Badlands》から2マナ払い、《タルモゴイフ》をキャスト。反撃の機会をうかがいながらターンをKiyoaggroへ。

しかし、Kiyoaggroもここで動く。エンドステップ、2マナ払い、唱えるのは《些細な盗み》。《忍耐》をバウンスする。そしてKiyoaggroのターン。再度《濁浪の執政》で殴りつけ、夜光のライフが2に。そのまま《霧深い雨林》をセットしてゴー。

6ターン目、夜光は一切の行動を起こさずターンを返す。エンドステップにKiyoaggroは《霧深い雨林》から《Volcanic Island》をサーチ。3マナ払い、先ほど唱えた《些細な盗み》の本体、《厚かましい借り手》を唱える。

そしてKiyoaggroのターン。《沸騰する小湖》をセットし即時起動。探してくるのは《山》。さらに《霧深い雨林》も起動し、4枚目の《Volcanic Island》をサーチ。そして5マナ払い、墓地の《沸騰する小湖》《霧深い雨林》を追放しながら2体目の《濁浪の執政》を展開。一気に盤面の圧を高めていく。

戦闘フェイズ、Kiyoaggroは7/7の《濁浪の執政》と《厚かましい借り手》でコンバット。ここで夜光が動く。まず《Taiga》から《稲妻》を唱え、《厚かましい借り手》を処理。その後、《血染めのぬかるみ》から《Bayou》をサーチし、先ほど手札に戻された《忍耐》を再度プレイ。Kiyoaggroの墓地をライブラリーボトムに戻しながら、《濁浪の執政》をブロック。到達を持つ《忍耐》を差し出しながら、ひとまずこのターンをしのぐことには成功する。

…しかし、夜光にとっては依然最悪の状況が続く。盤面にはほぼ除去が不可能なクロックが2体、そして何より自身のライフは1。自身のターンに引いてきたカードと相談しても、現状を覆すようなことはできなかった。

夜光0ーKiyoaggro2

■実況動画

■デッキリスト


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