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第39回おうちでレガシー カバレージ Round3  柳統也(黒単デプス) VS Swimmy(Death and Taxes)

おうちでレガシー。皆が思い思いのデッキを持ってくるこのイベントでは、持ち込まれるデッキが千差万別。ミラーマッチの発生する可能性というものは限りなく低かった。

だが、参加者が増えるにつれ、流行りのデッキやメタデッキなどで重複が出るようになり、ミラーマッチが成立するようになってきている。今回のイベントでも16人参加者がおり、「Death and Taxes」を持ち込んだプレイヤーが3人、「黒単デプス」が2人と、結構偏ったメタゲームとなっている。

…なぜ冒頭にメタゲームの話をしたのかというと、この全勝卓に勝ち上がってきた「柳統也」と「Swimmy」、彼らの持ち込んだデッキは「Death and Taxes」と「黒単デプス」。もうお気づきのことだとは思うが、これは既に1ラウンド目のフィーチャーでお届けした内容である。

Death and Taxesと黒単デプスが入り乱れることとなった第39回おうちでレガシー。どのような結末を迎えるのだろうか。

■Game 1

先手Swimmy。1ターン目、Swimmyは《乾燥台地》をセット。即座に起動して《平地》をサーチして《霊気の薬瓶》をセットしてゴー。対する柳は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》をセットしてゴー。

2ターン目、Swimmyは《リシャーダの港》をセットしてターンを渡す。これに対し柳は《暗黒の儀式》を唱えると、《敵対工作員》を唱えてターンをもらう。柳のターン。《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》をタップされるが、《演劇の舞台》をセットして《探検の地図》を展開し、コンバットしてSwimmyのライフを17点にしターンを返す。

3ターン目、Swimmyは《溢れかえる岸辺》をセットして起動…するが、ここで柳の《敵対工作員》の能力が誘発。手札、ライブラリーの情報を丸裸にしつつ、柳はSwimmyの《平地》を追放していく。そのままターンを渡す。柳はターンをもらうと、相手の《リシャーダの港》に対応して《探検の地図》を起動。《暗黒の深部》をサーチしてセットしてターン終了。

4ターン目、Swimmyは《Plateau》をセットしてターンを回す。柳はターンをもらうと、《真髄の針》をキャスト。これに対応し、Swimmyは《剣を鍬に》で《敵対工作員》を追放。更にそのままカウンターが3になっている《霊気の薬瓶》を起動。《護衛募集員》を盤面に出し、《ちらつき鬼火》をサーチしていく。その後《真髄の針》が着地。《霊気の薬瓶》を指定してターンを回す。更に《吸血鬼の呪詛術士》を展開してターンを返す。

5ターン目、Swimmyは《平地》をセットし《ちらつき鬼火》を展開。《護衛募集員》をブリンクして2体目の《ちらつき鬼火》をサーチしてターンを渡す。

柳はエンドステップに《吸血鬼の呪詛術士》を生贄に捧げ、マリッドレイジトークンを生成する。そのまま柳のターン。飛行20/20の巨体でどつきあげるが、これは《ちらつき鬼火》にブロックされる。そのまま柳は《闇の腹心》を展開してターンを返す。

6ターン目、Swimmyは《皇国の地、永岩城》をセット。5マナ払い《孤独》をプレイ。マリッドレイジトークンを処理しつつ、コンバットしてターンを渡す。

柳はアップキープに《暗黒の儀式》をめくり、手札に加えてドロー。まず《思考囲い》でSwimmyの手札をチェック。《ちらつき鬼火》と《霊気の薬瓶》2枚のうち、《ちらつき鬼火》を処理。そのうえで《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》をセットして《吸血鬼の呪詛術士》を展開してターンを返す。

7ターン目、Swimmyは先ほど公開した《霊気の薬瓶》を展開し、《不毛の大地》をセットしてゴー。アップキープに《リシャーダの港》に対応して《暗黒の儀式》から《敵対工作員》を展開。柳がめくれたカードは《探検の地図》。そのまま展開しSwimmyに渡す。

8ターン目、Swimmyは《カラカス》をセット。柳の《暗黒の深部》コンボへ圧をかけていく。柳は《演劇の舞台》を封印され、アップキープに《古えの墳墓》を手札に加えると、そのままセット。《真髄の針》を唱えて《不毛の大地》をけん制しようとする。対応してSwimmyは《不毛の大地》を起動し柳の《演劇の舞台》を処理していく。更に柳は追加の《真髄の針》を展開。指定したカードは《カラカス》。コンボへの準備を着々と進めていく。

しかしSwimmyも粘る。9ターン目、Swimmyがここでトップデッキしたカードは《スカイクレイブの亡霊》。《カラカス》を指定した《真髄の針》を処理していく。更に柳のアップキープに《古えの墳墓》をタップさせて動きを封じていく。

しかし、柳が自身のメインフェイズにセットしたカードは、《ウルザの物語》。普段はクソデカトークンが出ることで有名な土地だが、ここでは4枚目の《真髄の針》を持ってこられることが一番大きいだろう。

この後の動きがあまりなかったので、ダイジェストでお送りしよう。柳は続くターンでさらに追加の《ウルザの物語》をセット。更にそのあとのターンで《ウルザの物語》から《真髄の針》をサーチ。《カラカス》を封じたうえで《暗黒の深部》をセット。二度目の邪神に対して、Swimmyは対処するすべを持っていなかった。

▲盤面が複雑怪奇すぎる

柳1ーSwimmy0

■Game 2

先手はSwimmy。1ターン目、Swimmyは《平地》から《ルーンの母》を展開しゴー。柳は《沼》から《真髄の針》を展開し、《ルーンの母》の起動型能力を止める。

2ターン目、Swimmyは《Plateau》をセット。攻撃し柳のライフを19点にしたのちに《石鍛冶の神秘家》を唱えて《カルドラの完成体》をサーチ。これに対し柳はターンをもらうと《沼》をセットして《思考囲い》。柳の手札は《カルドラの完成体》《孤独》《永久のドラゴン》《ちらつき鬼火》《護衛募集員》。柳はマリッドレイジに刺さる《孤独》を処理し、さらに《真髄の針》で《石鍛冶の神秘家》を指定してターンを返す。

3ターン目、ここで柳がトップデッキしたカードは《カラカス》。即座にセットし、コンバットして柳のライフを15点にすると、《護衛募集員》を展開。《ちらつき鬼火》をサーチしてターンを渡していく。だが、柳も《ウルザの物語》をセットし《倦怠の宝珠》を展開してゴー。

4ターン目、Swimmyはコンバットして柳のライフを12点に。更に《Plateau》をセットして《ちらつき鬼火》を展開してゴー。柳はターンをもらうが、何も動けずゴー。

5ターン目、Swimmyは《ちらつき鬼火》で柳のライフを9点に。更にそこから《不毛の大地》をセットし、《ウルザの物語》を処理。対応して柳は《ウルザの物語》からトークンを生成する。更にSwimmyは追加の《ちらつき鬼火》を展開して圧をかけつつ、ターンを柳に渡す。

柳のターン。盤面にSwimmyの行動を抑えるカードは大量にあるものの、柳の目の前のクロックを処理できる手段がない。ひとまずは《沼》をセットし《闇の腹心》を展開してターンを返していく。

6ターン目、柳は全クリーチャーでコンバット。《ルーンの母》《護衛募集員》が討ち取られるものの、柳のライフは2に。Swimmyは《永久のドラゴン》を平地サイクリングし…といったところで柳が投了。クロックで地道に殴り続けたSwimmyが2本目を取っていった。

▲相手の行動を阻害できても、肉がないと厳しいという例

柳1ーSwimmy1

■Game 3

先手は柳。ゲーム開始前、柳の手札の《虚空の力線》を盤面に置いてゲーム開始。1ターン目、柳は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》をセットして《思考囲い》。

Swimmyの手札は《ルーンの母》《霊気の薬瓶》《カラカス》《不毛の大地》…そして、なんと《剣を鍬に》が3枚。意地でもマリッドレイジを通さないという気概を感じる手札だ。柳はひとまず《ルーンの母》を指定してゴー。Swimmyは《不毛の大地》をセットして《霊気の薬瓶》を展開してターンを返す。

2ターン目、柳は《暗黒の深部》から《吸血鬼の呪詛術士》を展開してゴー。対するSwimmyは《カラカス》をセットし、《不毛の大地》で《暗黒の深部》を処理し、《剣を鍬に》で《吸血鬼の呪詛術士》を処理してターンを返す。

3ターン目、柳は《ウルザの物語》をセットしてゴー。柳はターンをもらうと、《不毛の大地》をセット。早々に《ウルザの物語》を処理していく。更に、カウンターが2個たまった《霊気の薬瓶》を起動。手札から出したカードは《スレイベンの守護者、サリア》。

柳の顔が険しくなる。そう、柳はこのゲーム、土地やマリッドレイジに干渉手段が多いSwimmyに対し、《暗黒の深部》でゲームを決めることを考えていない。柳がサイドボードから用意したカードは《虚空の力線》と《Helm of Obedience》。全く土地と関係ないコンボを仕込むことで、カウンターパンチをお見舞いすることを狙っていたのだ。

しかしこのルート、《スレイベンの守護者、サリア》がいると非常にマズい。なぜなら《Helm of Obedience》は4マナ。《スレイベンの守護者、サリア》がいるとそれが5マナになり、土地を縛る事に長けているDeath and Taxes相手には唱えづらくなってしまうのだ。

ひとまず4ターン目、柳は《沼》を置いてゴー。Swimmyはターンをもらうとコンバットで柳のライフを20点に。

5ターン目、柳は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》をセットすると、《疫病を仕組むもの》を展開しようとする。が、これに対しSwimmyは《カラカス》で《スレイベンの守護者、サリア》をバウンス。ターンをもらうと《剣を鍬に》で処理していく。

更に柳は2点ライフを払い、《外科的摘出》をプレイ。《暗黒の深部》を追放していく。ライブラリーを確認し、《Helm of Obedience》コンボが搭載されたことが明るみに出る。その後、《霊気の薬瓶》から《スレイベンの守護者、サリア》を展開してターンを渡す。

6ターン目、柳は《思考囲い》をプレイ。Swimmyの手札は《剣を鍬に》《カラカス》、そして《スレイベンの守護者、サリア》が2枚。

ひとまず柳は《スレイベンの守護者、サリア》を処理するが、《暗黒の深部》を奪われ、さらに《スレイベンの守護者、サリア》がここまでにらみを利かせる状況では、もはやSwimmyのペースである。Swimmyはこの後、《リシャーダの港》を展開し、徹底的に相手のマナベースを縛り上げ、《Helm of Obedience》コンボまで到達させることはなかった。

▲こんなんどうすりゃええねん!!!

柳1ーSwimmy2

■対戦動画

■デッキリスト

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