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第27回おうちでレガシー カバレージ Round3 しゅ~いえ(青単親和) VS Kiyoaggro(URデルバー)

現環境、レガシーの王道と言えるデッキは何であろうか?レガシープレイヤーにこの質問をすると、必ずと言っていいほど同じ答えが返ってくるだろう。そう、「URデルバーである」と。

《秘密を掘り下げる者》《ドラゴンの怒りの媒介者》《濁浪の執政》という非常に強力なクロックを擁し、かつ《目くらまし》《意志の力》という妨害手段も豊富。何より、《表現の反復》で多少のアドバンテージロスは巻き返すことが可能である。まさに死角なし、名実ともにレガシーの王である。

しかし、「神河:輝ける世界」発表により、その牙城を崩すことができるのではないかと言われるデッキが名乗りを上げている。そのアーキタイプの名は「青単親和」、俗に「8cast」と呼ばれているデッキである。以前から圧倒的な展開力と尽きることのないドロー力で名をはせていたデッキだが、今回、新カードの採用により、より一層迫力を増したとのことである。

依然レガシーに君臨するURデルバーを握る「Kiyoaggro」、そしてそれに立ち向かわんとする青単親和を握る「しゅ~いえ」。今週のおうち最終戦は、そんな戦いとなった。

■Game 1

先手を取ったのはKiyoaggro。まずは《Volcanic Island》をセットしてゴー。相手の出方をうかがう。対するしゅ~いえは《ライオンの瞳のダイヤモンド》《オパールのモックス》《古えの墳墓》を展開。そして《古えの墳墓》から2マナ払い、X=1で《虚空の杯》をプレイ。

デッキが全否定される恐れがあるため、Kiyoaggroはこれに対し《渦まく知識》。解決後、まずは《渦まく知識》を切って《意志の力》。しゅ~いえはこれに対し《湖に潜む者、エムリー》を切り《意志の力》。更にKiyoaggroはこれに対して《Volcanic Island》を戻して《目くらまし》。しゅ~いえは対応して《ライオンの瞳のダイヤモンド》を起動し、手札をすべて捨てて《目くらまし》の要求マナを払う。壮絶なカウンターの撃ちあいの末、なんとか《虚空の杯》が盤面へ着地、しゅ~いえはターンを返す。

2ターン目、Kiyoaggroは《Volcanic Island》をセット、ターンを渡す。しゅ~いえのターン、ドローしてきたであろう《虚空の杯》をX=1でキャスト。「絶対に1マナ呪文を許さない」と主張しながら、ターンをKiyoaggroへ。

3ターン目、Kiyoaggroは《不毛の大地》をセット、即座に起動ししゅ~いえの《古えの墳墓》を割りに行く。しゅ~いえのターン。カードを引くもこのターンは何もできずにターンをKiyoaggroへ返す。

4ターン目、Kiyoaggroは《沸騰する小湖》をセットしてゴー、しゅ~いえのターン、《オパールのモックス》から青マナを捻出し、マナが軽減された《湖に潜む者、エムリー》をプレイ。4枚切削され、墓地に落ちるのは《湖に潜む者、エムリー》《評議会の座席》《睡蓮の花びら》《オパールのモックス》。一気にアドバンテージを広げていく布陣を敷いていく。

5ターン目、Kiyoaggroは《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をサーチ。2マナ払い、唱えるのは《表現の反復》。ライブラリートップを3枚見て、1枚を手札に、1枚をライブラリーボトムに、そして《樹木茂る山麓》を追放。そのまま追放した《樹木茂る山麓》をセット、ターンをしゅ~いえへ渡す。

しゅ~いえのターン、色々やれることはあるのだが、ここはとにかく失ったアドバンテージを稼ぎ直したい。まずは《ミシュラのガラクタ》をセット。起動してKiyoaggroのライブラリートップをチェック。めくれたのは《不毛の大地》。しゅ~いえに嫌な汗が流れるも、《湖に潜む者、エムリー》の能力で再度《ミシュラのガラクタ》をキャスト。ターンをKiyoaggroへ。

6ターン目、Kiyoaggroのアップキープにしゅ~いえが《ミシュラのガラクタ》のドローを解決。その後、《不毛の大地》をセット、《Volcanic Island》2枚を横に倒し、墓地から《表現の反復》《渦まく知識》《意志の力》《目くらまし》《沸騰する小湖》を追放。7/7まで膨れ上がった《濁浪の執政》をプレイする。エンドステップにしゅ~いえは《ミシュラのガラクタ》を起動。Kiyoaggroのライブラリートップは《秘密を掘り下げる者》。そのままターンをもらう。

しゅ~いえのターン。まずアップキープにスロートリップ。そして1ドロー。《古えの墳墓》をセットし、《オパールのモックス》も絡めて3マナを捻出。《練達飛行機械職人、サイ》をプレイ。しかし、これはKiyoaggroが《Volcanic Island》を戻して《目くらまし》を撃つことで処理。その後しゅ~いえは《湖に潜む者、エムリー》を起動し、墓地の《ミシュラのガラクタ》を再度キャストしてゴー。

7ターン目、Kiyoaggroはまず《不毛の大地》で《古えの墳墓》を処理し、さらに《不毛の大地》をセット。満を持して《濁浪の執政》で襲いかかる。ここまで《古えの墳墓》を数回起動していたしゅ~いえに7点パンチは脅威そのもの。ライフを6点まで詰められる。そのままターンをしゅ~いえへ。

エンドステップにしゅ~いえは《ミシュラのガラクタ》を起動。めくれたKiyoaggroのカードは《思案》。そのままターンをもらう。が、スロートリップで引いてきたカードと、通常ドローで引いてきたカードで、《濁浪の執政》は処理できない。そのまま盤面をたたむ。

「《目くらまし》ケアが正解だったかあ…」

後のしゅ~いえのこの言葉に、些細な選択で1本目を落とした無念が凝縮されていた。

しゅ~いえ0ーKiyoaggro1

■Game 2

2ゲーム目、しゅ~いえの先手でゲームが始まった。1ターン目、しゅ~いえは《島》をセット、そして《ライオンの瞳のダイヤモンド》《ウルザのガラクタ》を展開、マナを軽減した状態で《島》から《湖に潜む者、エムリー》をプレイ。

Kiyoaggroはこれに対し《思案》を切って《意志の力》を撃つが、しゅ~いえも負けじと《思考の監視者》を切って《意志の力》。無事《湖に潜む者、エムリー》が着地する。切削されたのは《島》《ライオンの瞳のダイヤモンド》《虚空の杯》《意志の力》。ターンをKiyoaggroへ渡す。

Kiyoaggroのターン、《Volcanic Island》をセットし《秘密を掘り下げる者》をプレイ。安定したデルバームーブだが、果たしてしゅ~いえの展開に対して間に合うのか。エンドステップにしゅ~いえは《ウルザのガラクタ》を起動。アトランダムに確認したKiyoaggroの手札は《思案》。そのままターンをもらう。

2ターン目、しゅ~いえは《古えの墳墓》をセット、2マナ払い、手札からX=1で《虚空の杯》をキャスト。Kiyoaggroはこれに対し《渦まく知識》を切って《意志の力》。だが、しゅ~いえはさらに《湖に潜む者、エムリー》を起動。先ほど打ち消された《虚空の杯》を唱えられるようにする。そして《ライオンの瞳のダイヤモンド》をクラック、手札を捨てて《虚空の杯》をX=1で唱える。これは無事着地。ターンをKiyoaggroへ。

Kiyoaggroのターン。アップキープに確認したライブラリートップは《渦まく知識》。《秘密を掘り下げる者》が変身し《昆虫の逸脱者》となる。戦闘フェイズ、《昆虫の逸脱者》がしゅ~いえに襲いかかり、ライフ14に。その後、《溢れかえる岸辺》をセットしてゴー。

3ターン目、しゅ~いえのターン。このまま行くと《昆虫の逸脱者》に殴られるが、心配無用と言わんばかりに《ウルザの物語》をセット。更に《湖に潜む者、エムリー》から《ウルザのガラクタ》をキャスト、即時起動してKiyoaggroの手札を確認に行く。Kiyoaggroの手札は2枚。公開されたカードは《思案》。Kiyoaggroの手札は現状《渦まく知識》と《思案》のみ。つまり、なにも身動きが取れないという事実が明るみに出てしまう。

Kiyoaggroのターン、まずはアップキープでしゅ~いえが《ウルザのガラクタ》分のドローを解決。Kiyoaggroは《霧深い雨林》をセットし、《昆虫の逸脱者》でコンバット。しゅ~いえのライフが11点に。ターンをしゅ~いえへ返す。

4ターン目、しゅ~いえは追加の《古えの墳墓》をセット、《湖に潜む者、エムリー》から墓地の《ウルザのガラクタ》をキャスト、Kiyoaggroに対して起動するが、先ほどと手札の内容は変わっていないため、これはドローのためだろうか。そのままターンをKiyoaggroへ渡す。

Kiyoaggroのターン、アップキープでカードを引くしゅ~いえを尻目に《霧深い雨林》《溢れかえる岸辺》をそれぞれ起動し、《Volcanic Island》を2枚サーチ、少しでもデッキ圧縮をしてドローの質を高める。その後ドロー。しかし、これと言った動きはなく、《昆虫の逸脱者》でしゅ~いえを攻撃し、ライフを8点に詰めてターン終了。

エンドステップ、しゅ~いえが動く。《古えの墳墓》から2マナ払い、第二章まで到達していた《ウルザの物語》を起動。構築物トークンを生成する。そして5ターン目、第三章を迎えた《ウルザの物語》、その誘発能力にスタックして《古えの墳墓》から《ウルザの物語》の第二章能力を起動し、構築物トークンを生成しつつアーティファクトサーチ。探してきたのは《影槍》。

その後、追加の《ウルザの物語》をセット、《ウルザの物語》と《島》から《影槍》を召喚酔いしていない構築物トークンへ装備。更に《湖に潜む者、エムリー》を起動し、墓地の《ウルザのガラクタ》をキャスト。

攻撃宣言、6/6絆魂トランプルががKiyoaggroを襲う。Kiyoaggroのライフが10点、反対にしゅ~いえは絆魂で10点にライフを持ち直す。第二メインフェイズでしゅ~いえは《ウルザのガラクタ》を起動。めくれたKiyoaggroの手札は《渦まく知識》。ターンをKiyoaggroへ渡す。

Kiyoaggroのターン。先ほどまで順調に《昆虫の逸脱者》でクロックを刻めていたのだが、状況が一転。高水準のクロックが出てきた上に絆魂でライフレースが逆転されるという危機的状況に追い込まれてしまう。アップキープにしゅ~いえのスロートリップを見届けながら、《昆虫の逸脱者》でコンバット、しゅ~いえのライフは7点に。そのままターンを返す。

6ターン目、しゅ~いえがトークンでコンバット、Kiyoaggroは受けきれず、静かに盤面をたたんだ。

しゅ~いえ1ーKiyoaggro1

■Game 3

1-1でもつれ込んだ最終戦、先手はKiyoaggro。1ターン目、Kiyoaggroは《汚染された三角州》をセットしてゴー。

しゅ~いえのターン、《ライオンの瞳のダイヤモンド》《オパールのモックス》を展開して《評議会の議席》をセット。2マナ払い、場に展開したのは《心悪しき隠遁者》。ターンをKiyoaggroに返す。

Kiyoaggroはエンドステップ、《汚染された三角州》から《Volcanic Island》をサーチ、《稲妻》を唱えて《心悪しき隠遁者》を処理していく。

2ターン目、Kiyoaggroはドローゴー。対するしゅ~いえは《古えの墳墓》をセットし、《評議会の議席》《古えの墳墓》から降霊コスト3マナを支払い、《心優しき霊》をキャスト。だが、これはKiyoaggroが《表現の反復》を切り《意志の力》で対処。

その後、しゅ~いえは《オパールのモックス》から1マナ払い、《湖に潜む者、エムリー》をキャスト。墓地に落とされたのは《河童の砲手》《ウルザのガラクタ》《永劫のこだま》《心悪しき隠遁者》。ターンをKiyoaggroへ返す。

3ターン目、相手の手札の枚数を確認し、《不毛の大地》をセット。そして《Volcanic Island》から唱えるのはX=0で《溶融》!しゅ~いえの場に展開されていた《評議会の議席》《ライオンの瞳のダイヤモンド》《オパールのモックス》を一気に焼き切り、ターン終了。

しゅ~いえのターン、一気にすべてを失ってしまったが、まだ《湖に潜む者、エムリー》は生き残っている。ひとまず《ウルザの物語》をセット、《古えの墳墓》から2マナ払い《虚空の杯》をX=1でキャスト。更に《湖に潜む者、エムリー》から《オパールのモックス》を再キャスト。

4ターン目、Kiyoaggroは《不毛の大地》を《ウルザの物語》へ。そして《沸騰する小湖》をセット、起動して《Volcanic Island》をサーチ。そして2マナ供給し、墓地から《沸騰する小湖》《溶融》《稲妻》《意志の力》《不毛の大地》を追放し、《濁浪の執政》を展開。6/6飛行がしゅ~いえににらみを利かせながら、Kiyoaggroはターン終了。

このまま行くとあのデカブツにしゅ~いえは負けてしまう。ならばどうするか。デカブツにはデカブツをぶつけるに限るのだ。

しゅ~いえのターン。まず《湖に潜む者、エムリー》を起動し《ライオンの瞳のダイヤモンド》を墓地からキャスト、《古えの墳墓》をセットし、2枚の《古えの墳墓》から4マナ供給。更に《オパールのモックス》から青マナを供給し、足りないマナ分《ライオンの瞳のダイヤモンド》《虚空の杯》をタップ。

そして盤面に送り込まれるは…期待の新人、《河童の砲手》!自身が盤面に出たので、+1/+1カウンターを置きながら盤面に送り出される。

更にしゅ~いえは《ライオンの瞳のダイヤモンド》を起動。墓地にある《永劫のこだま》をフラッシュバック。お互いに墓地と手札をライブラリーに突っ込み、7枚カードをドロー。ターンを終了する。

5ターン目、Kiyoaggroは2マナ払い《溶融》をX=1でキャスト、しゅ~いえの《オパールのモックス》《虚空の杯》を処理、さらに《溢れかえる岸辺》をセットして起動、《Volcanic Island》をサーチして《秘密を掘り下げる者》をプレイ。そのまま《濁浪の執政》でコンバット。しゅ~いえのライフは6点まで追い込まれる。

しゅ~いえのターン。ギリギリまで追い込まれたしゅ~いえだが、ここで最後の意地を見せる。《湖に潜む者、エムリー》から《オパールのモックス》をキャスト。《評議会の議席》をセットし、《オパールのモックス》から唱えられるは《影槍》。

そのまま《古えの墳墓》から2マナ払い《河童の砲手》へ装備。更に《評議会の議席》から《改良式鋳造所》をプレイ。更に、《古えの墳墓》から2マナ供給、《虚空の杯》をX=1でキャスト。都合11/11絆魂トランプルアンブロッカブルと化した《河童の砲手》がKiyoaggroにアタック。しゅ~いえのライフが13、Kiyoaggroのライフが5へ。一気にライフを逆転させる。

6ターン目、一気に形勢逆転されたKiyoaggro、ここはひとまずブロックで切るように、《濁浪の執政》と《秘密を掘り下げる者》では攻撃せず、《表現の反復》をキャスト。回答を探しに行く。その後、追放した《不毛の大地》をセット、ターンをしゅ~いえに回す。

しゅ~いえのターン。《湖に潜む者、エムリー》から《虚空の杯》をX=0でキャスト。ブロックできない状態にして《河童の砲手》の大砲をKiyoaggroへ向ける。

Kiyoaggroは手を差し出した。新旧青ファッティ対決。激しい戦いの末、最後に立っていたのは、しゅ~いえだった。

しゅ~いえ2ーKiyoaggro1

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