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第33回おうちでレガシー カバレージ Round3 しゅ~いえ (白単スタックス)VS なかみ(ダイスファクトリー)

多種多様なアーティファクトを用いることができるレガシー。その中におけるアーティファクトを主体としたデッキは、大きく分けて2通りに分類できる。

1つは「アーティファクトを用いて、相手の動きを大きく制限する」というデッキ、いわゆるロックデッキである。《虚空の杯》《三なる宝珠》《絡みつく鉄線》などを叩きつけ、《煙突》などでパーマネントをじわじわと削っていく戦略をとるデッキがそれである。しゅ~いえが今回用いる「白単スタックス」はこれに分類されるだろう。

もう1つは「アーティファクトを用いて、コチラの出せるマナを一気に増やして圧殺する」というデッキである。《厳かなモノリス》《通電式キー》の組み合わせから始まり、これまたレガシーでは由緒正しいデッキである。なかみが今回持ち込んだ「ダイスファクトリー」もこの一種であり、蓄積カウンターを増やすことでマナ出力を増やすデッキである。

似通ってはいるが、設計思想は全く異なっている二つのデッキ。しかし、似通っているがゆえに、双方のデッキがメインボードから採用しており、かつ双方に決定的に刺さってしまうカードが存在する。

それがこの《大いなる創造者、カーン》である。アーティファクトをサイドボードから持ってこられるため、アーティファクトを主軸とするデッキにはほぼ入っているカードである。

その一方で、「対戦相手のアーティファクトの起動型能力を封印する」という文言も書かれており、アーティファクトを主軸とするデッキにとっては天敵となりえるカードでもあるのだ。

つまりである。この試合、こうも言い変えられる。

「先に《大いなる創造者、カーン》を出した方がほぼ勝ち」

…おうち史上、過去例を見ないほどの不毛な戦いが幕を開けようとしていた。

■ Game 1

先手はなかみ。1ターン目、《霊体のヤギ角》をX=0で展開し、《裏切り者の都》から《地核搾り》を展開してターン終了。対するしゅ~いえは《爆発域》を捨てて《モックス・ダイヤモンド》を展開、さらに《カラカス》をセットしてターン終了。

2ターン目、なかみは《地核搾り》をタップし《霊体のヤギ角》の上に蓄積カウンターを乗せ、かつ《地核搾り》を生贄に捧げ、《霊体のヤギ角》の蓄積カウンターをさらに2つ増やす。更に2マナ払い《通電式キー》と《多用途の鍵》を展開。ガチャガチャしてマナを出し、《大いなる創造者、カーン》を招聘。

ここでしゅ~いえ投了。おうち史上最速、2ターン目での投了となった。

■ Game 2

先手はしゅ~いえ。1ターン目、しゅ~いえは《古えの墳墓》から《虚空の杯》をX=1で展開。なかみのデッキの主軸である1マナのアーティファクトを封じていく構えである。なかみのターン。《古えの墳墓》をセットし、キッカーを1回起動し《永遠溢れの杯》を展開しターン終了。

2ターン目、しゅ~いえは《平地》をセットし、2マナで《精神迷わせの秘本》を展開しターンをなかみへ。なかみは《古えの墳墓》をもう一枚置き、4マナ払い《神秘の炉》をキャスト。ライブラリートップを確認するが、これは《神秘の炉》をタップし追放。その後《オパールのモックス》を展開しゴー。

エンドステップ、しゅ~いえは《精神迷わせの秘本》を起動し占術。3ターン目、アップキープに《精神迷わせの秘本》を起動し占術を行いドロー。《ウルザの物語》をセットしてゴー。

なかみのターン、まずは《神秘の炉》の能力でライブラリートップを追放し、4マナ払いさらに《神秘の炉》を展開。

ここからなかみの展開が止まらない。というのも、ライブラリートップが《神秘の炉》で疑似的なライブラリーとして使えるためである。一気にアーティファクトを並べた後、こちらも《ウルザの物語》を展開してターン終了。

4ターン目、しゅ~いえは《精神迷わせの秘本》を起動し占術。更に《不毛の大地》を展開しなかみの《ウルザの物語》を対処しターン終了。

なかみのターン。あふれ出るマナを使い、まずは《難題の予見者》でしゅ~いえの手札を確認。手札は《皇国の地、永岩城》《爆発域》《カラカス》。その後、《ウルザの後継、カーン》を招聘し、-2能力で7/7の構築物トークンを生成しターンを返す。

エンドステップ、しゅ~いえは《ウルザの物語》からトークンを生成。5ターン目、《ウルザの物語》の能力を再度起動しトークンを生成し、さらに能力で《真髄の針》をサーチして場に展開する。指定は《ウルザの後継、カーン》だろうか。その後、召喚酔いが抜けているトークンでコンバット。これはなかみのトークンに受け止められるが、《皇国の地、永岩城》と組み合わせることで相打ちに持っていく。

なかみのターン。4マナ払い《大いなる創造者、カーン》を招聘。圧倒的にパーマネント差が付けられた状態でのこのカードは、疲弊しきったしゅ~いえの心を折るには十分だった。

しゅ~いえ0ーなかみ2

■ 実況動画

■ デッキリスト

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