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第38回おうちでレガシー カバレージ Round3  しゅ〜いえ(スタックス) VS ぴかいち(4Cヨーリオン)

筆者が何となく始めた「おうちでレガシー」。初めのうちは友人ら数名と遊んでいたイベントだったのだが、それも今は昔。現在の「おうちでレガシー」は、何故かはわからないが、様々な場所から多くの猛者が集う、地下闘技場となっている。今回全勝を決める卓に勝ち上がってきた二人のプレイヤーも、それぞれ「強者」と言っていい実力を持っている。

一方のプレイヤーは「スタックス」を持ち込んだ「しゅ~いえ」。アーティファクトを使うデッキをこよなく愛し、先日行われた「第15期レガシー東海王決定戦」にて青単親和を使い優勝。見事東海王の称号に輝いたプレイヤーである。

もう一方のプレイヤーは「4Cヨーリオン」を駆る「ぴかいち」。数多のトーナメントやイベントで結果を残している強豪プレイヤーである。その活躍はレガシーにとどまらず、モダンではかつて「第11期モダン神決定戦」にて勝利をおさめ、モダンの神として君臨していたこともある。

いわばこの全勝決定戦、「王」と「神」の戦いである。どちらの力が上なのか。その答えが今明かされる。

■Game 1

先手はぴかいち。1ターン目、ぴかいちは《島》をセット、しゅ~いえは《平地》をセットしてターンを終える。

2ターン目、ぴかいちは《吹きさらしの荒野》をセットしてターン終了。しゅ~いえは《不毛の大地》をセットしてターンを返す。ぴかいちはこれを見て《吹きさらしの荒野》から《森》をサーチ。ターンをもらっていく。

3ターン目、ぴかいちは《吹きさらしの荒野》をセット。即時起動して《平地》をサーチし、《豊かな成長》を《平地》へとエンチャント。《不毛の大地》にとがめられない5色土地を作りながらドローしてターンを渡す。しゅ~いえはエンドステップに《永久のドラゴン》を平地サイクリングし、《平地》を探してターンをもらう。

しゅ~いえのターン。《トロウケアの敷石》をセットし、先ほど持ってきた《平地》を捨てながら《モックス・ダイアモンド》を展開すると、4マナ払い、《難題の予見者》をプレイする。ぴかいちは対応して《渦まく知識》をプレイ。手札を入れ替えると、しゅ~いえに対して公開する。

公開された手札は《エラダムリーの呼び声》《ドミナリアの英雄、テフェリー》《Volcanic Island》《溢れかえる岸辺》《虹色の終焉》2枚。しゅ~いえは迷うことなく《ドミナリアの英雄、テフェリー》を追放しターンをぴかいちへ返す。

4ターン目、ぴかいちは《Volcanic Island》をセットし、先ほど《渦まく知識》で隠しておいたカード、《創造の座、オムナス》をプレイ。カードをさらに1枚引きながら、ターンをしゅ~いえに渡す。

しゅ~いえはターンをもらうと、《不毛の大地》をセットして5マナ払い、《孤独》をプレイ。ぴかいちの《創造の座、オムナス》を処理。その後、《難題の予見者》でぴかいちのライフを19点にしてターンを返す。

5ターン目、ぴかいちは《吹きさらしの荒野》をセットし、《エラダムリーの呼び声》をプレイ。サーチしたクリーチャーは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》。そのまま《吹きさらしの荒野》から《Tropical Island》をサーチしてプレイ。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を墓地へ送りながら3点ゲイン、ドロー、そして《溢れかえる岸辺》のセットを行い、ターンをしゅ~いえへ渡す。

しゅ~いえはターンをもらうと、《三なる宝球》を展開。ぴかいちを縛りにかかる。ぴかいちは対応して《溢れかえる岸辺》から《Tundra》をサーチ。そのまま1マナ払い、《剣を鍬に》で《難題の予見者》を処理してドローする。

しゅ~いえはその後、《孤独》でコンバットし、ぴかいちのライフを18点にした後、《不毛の大地》をセット。都合3枚の《不毛の大地》を使い、ぴかいちのデュアルランドをすべてかち割ってターンを返す。

6ターン目、ぴかいちは焦ることなく《森》をセットし、脱出コストを払いながら《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を墓地から唱えていく。追加で《霧深い雨林》をセットし、ターン終了。しゅ~いえはターンをもらうと、《煙突》をセットしてターンを返していく。

7ターン目、ぴかいちは《霧深い雨林》をセットして起動、《平地》をサーチして、《ドミナリアの英雄、テフェリー》を招聘。これ以上ぴかいちを抑えることができないと悟ったしゅ~いえは、ここで投了した。

▲最近は3マナの彼をよく見かけるが
5マナの彼もかなり強いのだ

しゅ~いえ0ーぴかいち1

■Game 2

2ゲーム目はしゅ~いえが先手で開始。1ターン目、しゅ~いえは《平地》をセットしてゴー。対するぴかいちも《霧深い雨林》をセットしてゴー。1ゲーム目と同じ静かな立ち上がりを見せる。

だが、動きが静かだったのはここまで。2ターン目、しゅ~いえは《古えの墳墓》をセットすると、3マナ払い《三なる宝球》を展開。一気にマウントをとっていく。ぴかいちは《霧深い雨林》から《スパーラの本部》をサーチしてターンをもらうが、《Volcanic Island》をセットするにとどまってしまう。

3ターン目、しゅ~いえは《トロウケアの敷石》をセットして《大いなる創造者、カーン》を招聘。‐2能力で《液鋼の塗膜》をサーチしてターンを渡す。ぴかいちは《Tundra》をセットしてターンを返す。

4ターン目、しゅ~いえは《液鋼の塗膜》をプレイ。即座に起動して《スパーラの本部》をアーティファクト化し、《大いなる創造者、カーン》のプラス能力でこれを破壊する。

これに対応し、ぴかいちは3マナ払い《エラダムリーの呼び声》をプレイ。サーチしたクリーチャーは、《無のロッド》内蔵クリーチャーでおなじみの《溜め込み屋のアウフ》。そのままターンをもらい、《森》をセットして「俺もしんどいんだからお前も苦しめ」と言わんばかりに《溜め込み屋のアウフ》をプレイしてターンを返す。

5ターン目、しゅ~いえはそんな精一杯の抵抗に対し《忘却の輪》をプレイ。《溜め込み屋のアウフ》を追放して《液鋼の塗膜》を起動する。ぴかいちはこれ以上の抵抗はできないと判断したのか、盤面をたたんだ。

▲お前の土地、ねえから!!

しゅ~いえ1ーぴかいち1

■Game 3

最終ゲームの先手はぴかいち。1ターン目、《Tropical Island》をセットしてゴー。対するしゅ~いえは《古えの墳墓》から《精神迷わせの秘本》を展開してターンを渡していく。

2ターン目、ぴかいちは《吹きさらしの荒野》をセットしてゴー。対するしゅ~いえは《精神迷わせの秘本》を起動し占術。そのままターンをもらうと《ウルザの物語》をセットして《三なる宝球》をプレイ。対応してぴかいちは《渦まく知識》を撃つが、そのまま着地してしまう。

3ターン目、ぴかいちはアップキープに《吹きさらしの荒野》から《Tundra》をサーチしてドロー。《平地》をセットし3マナ払って《豊かな成長》を《平地》へエンチャントしてターンを渡す。

しゅ~いえはエンドステップに《精神迷わせの秘本》を起動。占術を行ったうえでターンをもらうと、《平地》をセットして《難題の予見者》をプレイ。ぴかいちの手札を確認する。ぴかいちの手札は《スパーラの本部》《思案》《剣を鍬に》《虹色の終焉》《開闢機関、勝利械》《孤独》。しゅ~いえは悩んだ後、《剣を鍬に》を追放してターンを返す。

4ターン目、ぴかいちは3マナ払い《思案》。トップを並べ替えてドローし、《スパーラの本部》をセットしてゴー。しゅ~いえは《精神迷わせの秘本》で占術しターンをもらうと、メインフェイズに《ウルザの物語》を起動。構築物トークンを生成するとそのまま《ウルザの物語》の第三章の能力で《探検の地図》をサーチ。そのまま《難題の予見者》で殴りつけてぴかいちのライフを15点にしてターン終了。

5ターン目、ぴかいちは《溢れかえる岸辺》をセット。そのまま起動して《Volcanic Island》をサーチしてターン終了。しゅ~いえはターンをもらうと、トークンと《難題の予見者》でコンバット。ここに対しぴかいちは《孤独》をプレイし《難題の予見者》を追放してドロー。トークンはブロックせずにぴかいちのライフは10点まで削れる。更にしゅ~いえは《開闢機関、勝利械》を対象とし《真髄の針》をプレイしてゴー。

6ターン目、ぴかいちは《孤独》でコンバット。自身のライフを13点にしながらしゅ~いえのライフを11点に削る。《霧深い雨林》をセットして起動。《森》をサーチして2マナ払い、《永久のドラゴン》を平地サイクリングし《Savannah》を手札に加える。更に、4マナ払って《永久のドラゴン》のコピートークンを生成してターンを回す。

しゅ~いえはエンドステップに《精神迷わせの秘本》を起動して占術。蓄積カウンターが4つ貯まったので生贄に捧げて4点ゲインしターンをもらってターンをもらい、《探検の地図》をサーチして《ウルザの物語》をサーチ。そのままセットして《忘却の輪》でトークンを処理。トークンで殴りつけてぴかいちのライフを9点にしてターン終了。

7ターン目、ぴかいちは《孤独》でコンバット。しゅ~いえのライフは10点、ぴかいちのライフは12点となる。その後、《Savannah》をセットし、3マナ払い《空を放浪するもの、ヨーリオン》を手札に加えターン終了。しゅ~いえのターン、とりあえずはトークンでコンバット。ぴかいちのライフは9点に。そのままターンを返していく。

8ターン目、ぴかいちは満を持して《空を放浪するもの、ヨーリオン》を展開。しゅ~いえは対応して《セヴィンの再利用》を切って3マナ払い孤独をプレイ。ぴかいちの《孤独》を処理していく。ぴかいちは《豊かな成長》をブリンクし、カードを引いてゴー。

しゅ~いえはターンをもらうと、2マナ払い《ウルザの物語》からトークンを生成し、さらに《モックス・ダイアモンド》をサーチ。更に《虚空の杯》をX=1で展開し、ぴかいちの行動をキッチリ封じたうえでトークンでコンバット。

この時点で両者のライフはしゅ~いえが8点、ぴかいちが12点。しゅ~いえの盤面には5/5が2体。対するぴかいちは4/5飛行が1体。つまり、対応手段がない限り、しゅ~いえ側が有利な盤面である。

しかし、ぴかいちには対応手段がちゃんとあった。ぴかいちは2マナ払うと。手札の《耐え抜くもの、母聖樹》の魂力能力を起動。攻撃してきたトークンを破壊していく。たった1枚のカードで状況が大きくぴかいち側へ傾いていく。

しゅ~いえは《耐え抜くもの、母聖樹》の能力で《平地》をサーチしてターンをぴかいちへ返していく。9ターン目、ぴかいちは《空を放浪するもの、ヨーリオン》でコンバット。しゅ~いえのライフを4点まで追い込む。更に《虹色の終焉》で《モックス・ダイアモンド》を追放してターンを回す。

しゅ~いえのターン。何とかして《空を放浪するもの、ヨーリオン》を処理しなくては次のターンに負けてしまう。だが、手札に目の前の飛行クリーチャーを処理するだけの手段は残っていなかった。

▲お互いに粘り強く立ち回っていくも
最後は僅差でぴかいちが勝利をつかんだ

しゅ~いえ1ーぴかいち2

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■デッキリスト

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