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第37回おうちでレガシー カバレージ Round1  ガイ(創造の歌コンボ) VS ぴかいち(4Cヨーリオン)

5/21。普通の人にはなんの変哲もない日だが、筆者にとっては大きなメモリアルデーである。そう、この日は筆者の誕生日である。

誕生日にはいろいろと欠かせないものがある。大きなケーキだったり、誕生日プレゼントだったり、でっかい花火だったり…まあ、いろいろ考えられるが、ここでこんなことを考えた人間がいる。

「そうだ、バースデーソングを歌おう。」

今回のおうちでレガシーの2回戦のフィーチャーテーブルは、そんなことを考えたプレイヤー、「ガイ」が座っていた。彼曰く、「マッサンの誕生日を祝うべく、バースデーソングを用意いたしました」とのこと。カードゲームでバースデーソングとはいかなるものなのか。訝しげな表情を浮かべる筆者をよそに、彼はウキウキしながらシャッフルをしている。

対するプレイヤーは「4Cヨーリオン」を使うレガシープレイヤー「ぴかいち」。その活躍は地元大宮にとどまらず、エターナルパーティーや神決定戦など、大型大会に出場、一定の戦績を残し続けている強豪プレイヤーである。

果たしてガイは、この強豪相手と天丼展開を乗り越えて目標を達成することができるのだろうか?

■Game 1

先手はぴかいち。1ターン目、ぴかいちは《霧深い雨林》をセットしてターン終了。ガイは《Tundra》から《思案》を唱えてライブラリートップをチェック。ドローしてゴー。エンドステップ、ぴかいちは《霧深い雨林》から《スパーラの本部》をサーチ、タップインしながらターンをもらう。

2ターン目、ぴかいちは《Volcanic Island》をセットしてターンを渡す。ガイは《汚染された三角州》から《Volcanic Island》をサーチし、再度《思案》。ここはシャッフルしながらドローしていく。

エンドステップ、ぴかいちは2マナ払い《永久のドラゴン》を平地サイクリング。《Savannah》をサーチしてターンをもらう。

3ターン目、ぴかいちは《Savannah》をセットすると、1マナ払い、《花の絨毯》を展開。その後、第二メインフェイズで《花の絨毯》から2マナを供給し、墓地の《永久のドラゴン》の永遠を起動。盤面に4/4飛行トークンを送り込む。

ガイはターンをもらい、《霧深い雨林》をセット。《Tropical Island》をサーチすると、3マナ払って《時を解す者、テフェリー》を招聘する。-2能力で先ほど生成されたドラゴントークンを虚空へと消し去り、ターンをぴかいちへ渡す。

4ターン目、ぴかいちは《霧深い雨林》をセットし、《花の絨毯》から青3マナを供給すると、まず3マナ払い、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を展開。1ドローし、手札の《吹きさらしの荒野》を追加でセットする。更に《渦まく知識》を撃ち、《吹きさらしの荒野》から《森》をサーチ。《豊かな成長》を《森》へエンチャントしドローしていく。

しかしその後、特に何もなかったのか《霧深い雨林》から《島》をセットし、3マナ払って《空を放浪するもの、ヨーリオン》を手札に加えてターン終了。

ガイはターンをもらうと、《霧深い雨林》から《島》をサーチ。そして4マナ払い、「バースデーソング」こと《創造の歌》を唱える。何かを悟った顔をするぴかいちだが、《時を解す者、テフェリー》がいるため、身動きを取ることができない。

そうこうしている間に、ガイはどんどんと0マナの呪文を唱え始める。《オパールのモックス》、《金属モックス》、《水蓮の花びら》、さらに展開した0マナ呪文を《否定の契約》で打ち消し、その《否定の契約》をさらに《否定の契約》で打ち消すといった大技も披露。

あれよあれよと薄くなるガイのライブラリー。ひとしきりドローを楽しんだ後、最後にガイが唱えたカードは《タッサの信託者》。この時点でライブラリーが4枚。2枚ドローし、残りライブラリーは2枚。信心以下のライブラリー枚数となったので、この時点でガイの勝ちが決まった。

▲バースデーソングを高らかに歌い切った男の図。
やりすぎで盤面がエライ事になっている。

ガイ1ーぴかいち0

■Game 2

再度ぴかいちの先手でスタート。ぴかいちは《溢れかえる岸辺》から《Tropical Island》をサーチして《豊かな成長》を貼り付けてドロー。ターンをガイへ渡す。ガイは《沸騰する小湖》から《冠雪の島》をサーチして《思案》を唱え、ターンをぴかいちへ返す。

2ターン目、ぴかいちは《吹きさらしの荒野》から《Tundra》をサーチすると、2マナで《翻弄する魔道士》を展開。ぴかいちは巨大なメモ紙を用意すると、墨痕鮮やかに「うた」の二文字を書く。

ぴかいちが指定したカードは《創造の歌》。実はガイのデッキには致命的な弱点がある。このデッキ、《創造の歌》が着地すると、ほぼ勝ちが確定する。裏を返せば、デッキの動きをすべて《創造の歌》に依存しているため、これを封印された場合、ほぼ何もできなくなるのだ。

…その後、色々なやり取りがあったが、ここでは割愛させていただこう。最終的にこのゲームに立っていたのは、最序盤に相手のアキレス腱を断ち切ったぴかいちだった。

▲コンボデッキにおいて最も絶望的な瞬間。
サイドボード後はこの対処が焦点となる。

ガイ1ーぴかいち1

■Game 3

最終ゲームはガイの先手でスタート。1ターン目、ガイは《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をサーチして《思案》。対するぴかいちも《天上都市、大田原》から《思案》。両者今後のゲーム展開を組み立てていく。

2ターン目、ガイは《Tundra》をセットして《表現の反復》をプレイ。普通は土地をセットする前に唱えるこの呪文だが、追放したカードは《水蓮の花びら》。なるほど、これなら0マナでも展開することが可能となる。一気に《創造の歌》の4マナへリーチをかけてガイはターン終了。ぴかいちは《霧深い雨林》を展開するにとどまる。

3ターン目、ガイは《渦まく知識》を唱えて手札を整え、《Tropical Island》をセットしてゴー。

ぴかいちのターン、先ほどセットした《霧深い雨林》から《Savannah》をサーチすると、再び《翻弄する魔道士》を繰り出す。指定は《創造の歌》。再度脇から現れる「うた」のメモ紙。一転してガイが窮地に追い込まれる。

4ターン目、ガイはひとまず《Tundra》から《渦まく知識》を撃つが、対応が見つからずゴー。ぴかいちはターンをもらうと、《翻弄する魔道士》でガイを攻撃しライフを17点に。クリンナップで《虹色の終焉》をディスカードしターンを渡す。

5ターン目、ガイはドローしてゴー。ぴかいちはターンをもらうと攻撃してライフを15点にし、《森》をセットして3マナ払い、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を展開。ドロー後《Plateau》をセットしてターンを返す。

6ターン目、ガイは《水蓮の花びら》を展開してゴー。対するぴかいちはターンをもらうと、《翻弄する魔道士》でコンバットしガイのライフを13点にしてターンを終了する。

7ターン目、ガイは《表現の反復》を唱えるが、これはぴかいちが《紅蓮破》を唱えて妨害する。ぴかいちはターンをもらい、ぴかいちのライフを11点に削る。

その後ぴかいちは《島》をセットし、3マナ払って《覆いを割く者、ナーセット》を招聘する。ガイは顔をゆがめる。そう、この《覆いを割く者、ナーセット》、「《創造の歌》から得られるドローを全部無効にする。」と言っているようなものである。ぴかいちはそのまま‐2能力を起動。持ってきたカードは《否定の力》。ガイに対して圧をかけていく。

8ターン目、ガイは《オパールのモックス》を展開してゴー。ぴかいちは《覆いを割く者、ナーセット》の-2能力で《紅蓮破》をサーチし、ガイのライフを9点まで追い込む。更に手札から《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を展開。《溢れかえる岸辺》をセットしてターン終了。

エンドステップ、ガイは《紅蓮破》で《覆いを割く者、ナーセット》を処理していく。そして9ターン目、ガイは《思案》を唱え、さらに《表現の反復》を唱えて対応を探しに行く。ぴかいちは《翻弄する魔道士》で攻撃しライフが7点に。

10ターン目、ガイはドローゴー。対してぴかいちはエンドステップに《エラダムリーの呼び声》をプレイ。サーチしてきたカードはよりによって《溜め込み屋のアウフ》。そのままターンをもらうと《溢れかえる岸辺》を展開しコンバット、ライフを5点まで削る。

そして先ほどサーチした《溜め込み屋のアウフ》を展開。今までガイが展開したマナアーティファクトを無効にしていく。更に《空を放浪するもの、ヨーリオン》を手札に加え、ぴかいちはターンをガイへ返す。

いよいよ追い込まれたガイ。だが、ガイはここで乾坤一擲の手に打って出る。ぴかいちのエンドステップ、ガイは《激しい叱責》をプレイ。これでぴかいちのヘイトベア―を無力化し、次のターンに《創造の歌》を展開する流れだろうか。

だが、ぴかいちはこれに対し《赤霊破》で対応。対応してガイは《Tundra》を戻して《目くらまし》。マナを払おうとぴかいちが《溢れかえる岸辺》を切ったところで再度ガイが《Tropical Island》を戻して《目くらまし》。《赤霊破》の無力化に成功する。

だが、ぴかいちは《Tundra》をサーチすると、《空を放浪するもの、ヨーリオン》を追放して《意志の力》。流石にこれにはガイも対処できず、《激しい叱責》はかき消えてしまう。

その後、ガイは《思案》などを唱えて対応を探しに行くが、結局、このヘイトベアーを乗り越えることはできなかった。

▲ヘイトベアーの対処が焦点となるマッチ。
当然、ヘイトベアーに対する対処も織り込み済みとなる。

ガイ1ーぴかいち2

■対戦動画

■デッキリスト

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