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第25回おうちでレガシー カバレージ Round2 Kiyoaggro(URデルバー) VS クララ(ANT)

「絶対勝つからな!!」

先週のおうちでレガシー、その全勝インタビューで飛び出した発言である。発言者はクララ。先週初参戦ながら3-0を達成した、熟練のANTプレイヤーである。そして、発言の先に立っていたのは…クララと同じく東海地区でその名をとどろかせるデルバーの覇者、Kiyoaggro。

筆者が住んでいるのはシンガポール。遠く離れた東海の地で何が起こっているのか、彼らの間にどういった確執があるのかわからない。ただ、これだけは言える。「互いにプレイングを高めあった者同士が、今回のおうち全勝を巡り激突する」ということ。

静かにシャッフルを始める両者。どういうやり取りをしているかは実況席には聞こえない。だが、ピリピリとした雰囲気は伝わってくる。

■Game 1

先手はクララ。1枚マリガンしてゲームスタート。まずは《Underground Sea》をセットしてゴー。対するKiyoaggroは《Volcanic Island》から《ドラゴンの怒りの媒介者》をプレイ。とにかく早期にゲームを決めたい構えである。

2ターン目、クララは《Underground Sea》から《思案》。ライブラリートップを並べ替えてドローし、《汚染された三角州》をセット。ターンをKiyoaggroへ渡す。Kiyoaggroは《Volcanic Island》から2体目の《ドラゴンの怒りの媒介者》をプレイ。そして《不毛の大地》をセットし、即時起動してクララの《Underground Sea》を破壊。その後、クララに《ドラゴンの怒りの媒介者》で殴りつける。クララのライフは19点に。その後ターンをクララへ返す。

3ターン目、クララは《汚染された三角州》を起動し《島》セット。その後、《睡蓮の花びら》をセットし、相手の《目くらまし》をケアしながら《思案》。大切なストームのタネを使ってまでドローするということは、土地がとにかくほしいのだろうか。その後、願いが通じたのか《Volcanic Island》をセット。Kiyoaggroにターンを渡す。

Kiyoaggroのターン、まずは《渦まく知識》。《ドラゴンの怒りの媒介者》が2体いるので、諜報2回+3ドロー+2枚戻しという訳の分からない性能と化した《渦まく知識》だが、まずはライブラリートップの《Volcanic Island》と《汚染された三角州》を墓地へ。

その後3ドローして2枚ライブラリートップへ戻し、《沸騰する小湖》をセット。即座に起動して2枚目の《Volcanic Island》をサーチ。次に唱えたのは《思案》。ライブラリートップの《思案》と《若き紅蓮術師》を墓地へ落としながら昂揚を達成。肝心のドローは、悩むそぶりを見せながら入れ替えてドロー。その後、3/3飛行と化した《ドラゴンの怒りの媒介者》で殴りつけ、一気にライフを12点まで削る。そのままターンをクララへ。

4ターン目、相手のクロックを看過できなくなったクララは、このターンに行動を起こす。まず《渦まく知識》をキャスト。手札を整えながら《睡蓮の花びら》をクラックして《暗黒の儀式》。マナプールにたまった黒マナを1マナ使い、Kiyoaggroへ《強迫》。

暴かれた手札は《稲妻の連鎖》《濁浪の執政》《不毛の大地》《不毛の大地》《霧深い雨林》。クララは《稲妻の連鎖》を墓地へ送り、一気に動き出す。残った黒マナ2つを使い《陰謀団の儀式》を唱え、《Volcanic Island》の赤マナを絡めながら《炎の中の過去》。浮いた2マナから墓地の《陰謀団の儀式》《暗黒の儀式》を唱えて黒マナを7マナ。その後《強迫》を再度Kiyoaggroに撃ち込む。

残ったマナは6マナ。そして、最後に残ったクララの手札から唱えられたのは《冥府の教示者》。ストーム数はこの時点で8。Kiyoaggroは静かに盤面をたたんだ。

Kiyoaggro0ークララ1

■Game 2

2ゲーム目、Kiyoaggro先手からスタート。まず1ターン目、もはやお約束となった《沸騰する小湖》から《Volcanic Island》をセットし《ドラゴンの怒りの媒介者》。対するクララは《沸騰する小湖》をセットしてターンを返す。

2ターン目、Kiyoaggroは《Volcanic Island》から《秘密を掘り下げる者》をプレイ。《ドラゴンの怒りの媒介者》でクララを殴りつけ残り19点。クララのターン、《沸騰する小湖》から《島》をサーチ、《沼》をセットして《思案》。来たるべきXデーに向けて準備しつつ、Kiyoaggroにターンを返す。

3ターン目、アップキープに《秘密を掘り下げる者》の能力を解決。ひっくり返らずそのまま《秘密を掘り下げる者》と《ドラゴンの怒りの媒介者》でパンチ。残りライフを16にしてクララへパス。

そしてクララのターン。まず《沼》から《強迫》。Kiyoaggroの手札は《紅蓮破》《目くらまし》《思案》《意志の力》《ドラゴンの怒りの媒介者》《不毛の大地》。《強迫》で抜くのは《意志の力》。

妨害手段はあるものの、ソフトカウンターなら問題ないだろうと判断したのか。一気にクララが動き出す。まずは《Underground Sea》をセット。《目くらまし》をケアしながら《暗黒の儀式》、《陰謀団の儀式》と唱えてマナプールの黒マナを4マナへ。更に《睡蓮の花びら》2枚と《ライオンの瞳のダイヤモンド》をキャスト。

そして《睡蓮の花びら》2枚をクラック、さらにマナプールの黒マナと《島》からマナを全部供給し、7マナ払って唱えられたのは《深淵への覗き込み》。ライブラリーの半分、すなわち24枚のカードを手札に一気に加える。

Kiyoaggroからすればマストカウンターであるドロー呪文、しかし、《目くらまし》では相手の《ライオンの瞳のダイヤモンド》からマナを払われてしまうため、断腸の思いでこれをスルー。その後、盤面に引いてきた大量の《暗黒の儀式》や《ライオンの瞳のダイヤモンド》《冥府の教示者》、そしてフィニッシャーである《苦悶の触手》をKiyoaggroに見せる。

Kiyoaggroはクララへ手を差し出した。「絶対勝つからな!!」クララの言葉が有言実行された瞬間であった。

Kiyoaggro0ークララ2

■実況動画

■デッキリスト


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