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第26回おうちでレガシー カバレージ Round3 カエル男爵(UB忍者) VS 烏丸マキ(感染)

東海地区。一般的には愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県を指す(Wikipediaより引用)地域である。太古の昔はド田舎だったこの地区だが、鎌倉時代を境に、幕府と京の動脈として重宝されるようになり、鎌倉幕府の直轄領として管理されていた。

また、戦国時代になると、織田信長、徳川家康、今川義元と言った強豪の武士たちが台頭。「桶狭間の戦い」や「長篠の戦い」「小牧・長久手の戦い」「関ヶ原の戦い」などの大規模合戦が東海地区で繰り広げられ、権力争いの場となった。

その気風が今でも残るのだろうか。今でも東海地区は闘争を求めてやまないMTGプレイヤーが多く残ると伝え聞く。今回おうちでレガシーの全勝決定戦に進んだ二人のプレイヤーも、東海地区を本拠地とするプレイヤーである。

両者2-0でここまで勝ち進んできたが、勝てば全勝、負ければ2-1。さながら天下に覇を唱えた徳川家康と、全てを失った石田三成、その結果は雲泥の差である。

ここがおうちの関ケ原。お互いに一歩も引かない雰囲気の中、合戦の火ぶたが切られた。

■Game 1

まずはマリガンチェック。カエル男爵はキープだが、烏丸の方はダブルマリガンを選択。烏丸先手でゲームスタート。1ターン目、《霧深い雨林》をセットしてゴー。対するカエル男爵は《島》から《思案》。並べ替えてドローしながら0マナで《羽ばたき飛行機械》を展開。ターンを烏丸へ返す。

2ターン目、烏丸は《墨蛾の生息地》をセット。着々と攻めを仕掛ける準備をしながらゴー。カエル男爵は《沼》をセットし《羽ばたき飛行機械》でコンバット。

パワー0のクリーチャーで殴りかかるこの行為、通常は意味がないのだが、このデッキには意味がある。2マナ払いながら忍術コストを払い、手札の《巧妙な潜入者》と《羽ばたき飛行機械》を交換。そのままダメージを烏丸に与える。烏丸の残りライフ18に。そのまま《巧妙な潜入者》の能力が誘発。カードを1枚ドロー。

その後、先ほど手札に戻した《羽ばたき飛行機械》を0マナで再度展開する。これに対し、カエル男爵の土地がフルタップなのを確認した烏丸が動く。《霧深い雨林》から《Tropical Island》をサーチ、そのまま2マナ払い《目くらまし》。《墨蛾の生息地》の突破口を開こうとする。

しかし、カエル男爵も《島》を手札に戻しながら《目くらまし》。《羽ばたき飛行機械》を《目くらまし》から守る。カエル男爵もまた、この局面におけるこのカードの重要性を理解していた。

3ターン目、烏丸は《Tropical Island》から《ぎらつかせのエルフ》。数を並べてとにかく相手にダメージが届くようにする構えだろうか。対するカエル男爵、《沼》をセット、《沼》から《ぎらつかせのエルフ》に対し《致命的な一押し》。相手のクロックを処理していく。その後、《巧妙な潜入者》でパンチ。烏丸のライフは15点へ。その後《沼》から《変わり身ののけ者》を展開。烏丸に圧をかけていく。

4ターン目、烏丸は《Tropical Island》から《貴族の教主》を展開、ターンをカエル男爵へ。カエル男爵は《汚染された三角州》をセット。少し悩みながら、《巧妙な潜入者》と《変わり身ののけ者》でコンバット。ブロックされないことを見計らい、《汚染された三角州》を起動し《Underground Sea》をサーチ。その後《沼》《Underground Sea》から忍術コストを払って《変わり身ののけ者》を手札の《巧妙な潜入者》と交換。烏丸のライフは11点に。

その後、さらにそれぞれの《巧妙な潜入者》の能力が誘発し、4枚ドロー。盤面のみならず、圧倒的なアドバンテージで烏丸を一気に追い込む。

追い込まれた烏丸。仕掛けるならこのタイミングしかないだろう。5ターン目、烏丸は《Tropical Island》をセット。《Tropical Island》から《墨蛾の生息地》を起動。更にもう一枚の《Tropical Island》から《厚鱗化》。《墨蛾の生息地》を6/4にして殴りつける。

ブロック指定、カエル男爵は《羽ばたき飛行機械》をブロックに差し出し…《致命的な一押し》を《墨蛾の生息地》に。《墨蛾の生息地》を除去する

カエル男爵のターン、《霧深い雨林》をセットし、《巧妙な潜入者》2体でコンバット。烏丸のライフは7点になり、さらにカエル男爵は4ドロー。更に《沼》から《改良式鋳造所》をプレイ。クリンナップに《汚染された三角州》をディスカードしてターンを返す。

6ターン目、烏丸はドローし、投了。圧倒的な勢いのカエル男爵を覆すことはできなかった。

カエル男爵1ー烏丸マキ0

■Game 2

2ゲーム目、烏丸が先手を取るが、苦しいダブルマリガンからのスタートを強いられる。

1ターン目、烏丸は《Tropical Island》をセット。ターンをカエル男爵へ。対するカエル男爵は《Underground Sea》から《改良式鋳造所》。しかしこれは烏丸が《呪文貫き》によりカウンター。その後《羽ばたき飛行機械》を展開してゴー。

2ターン目、烏丸は《ペンデルヘイヴン》をセット。2マナ払い《荒廃の工作員》をプレイしてターンをパス。カエル男爵のターン、《虹色の眺望》をセット、《Underground Sea》から《致命的な一押し》、《荒廃の工作員》を対処していく。

3ターン目、烏丸は《墨蛾の生息地》をセット、さらに《Tropical Island》から《思案》をキャスト、ライブラリートップを3枚チェックして並べ替えてドロー。手札を整えていく。カエル男爵のターン、《虹色の眺望》から《島》をサーチ、その後2マナで《悪意の大梟》をプレイ。きれいに《墨蛾の生息地》を抑え込むクリーチャーを展開し、カードを1枚引きながらターンを返す。

4ターン目、烏丸は《新緑の地下墓所》をセット、即時起動し《森》をサーチ。そこから1マナ払い、さらに代替コストとして4点ペイ。《四肢切断》を《悪意の大梟》へ。とりあえず攻めに転ずる布石を置きながら、ターンをカエル男爵へ。カエル男爵は《Underground Sea》から《改良式鋳造所》をプレイ。ターンを烏丸に返す。

5ターン目、烏丸は《森》から《墨蛾の生息地》を起動。カエル男爵へ攻めかかる。《ペンデルヘイヴン》で2/3にしたところで、カエル男爵は4点ライフを払い《墨蛾の生息地》へ《殺し》。烏丸はこれに対し《夏の帳》。徹底的に《墨蛾の生息地》を守る構えだ。しかし、さらにカエル男爵はこれに対して《島》から《狼狽の嵐》。結果、《墨蛾の生息地》が処理される。

邪魔なクロックがいなくなったところで、カエル男爵も動き出す。烏丸のエンドステップ、《改良式鋳造所》を起動、《羽ばたき飛行機械》を4/4構築物トークンへ作り替える。そしてカエル男爵のターン。まずは4/4構築物トークンでパンチ。烏丸のライフは11点に。ターンを烏丸へ渡す。

6ターン目、盤面上は不利なものの、烏丸は2枚目の《墨蛾の生息地》をセット、なおも食い下がる。カエル男爵はエンドステップ、2マナ払いながら霊気装置トークンを生成、ターンをもらう。カエル男爵のターン、構築物トークンで殴りつけ烏丸のライフを7点まで追い込む。その後《Underground Sea》から《変わり身ののけ者》を展開。ターンを渡す。

7ターン目、烏丸は《樹木茂る山麓》をセット、《森》から《墨蛾の生息地》を起動し、コンバット。カエル男爵はこれに対し《改良式鋳造所》を1マナ払い起動、霊気装置トークンを飛行機械トークンに変換してブロック。

無論、ここまでは烏丸の想定の範囲内。ブロックされたのを見計らい、《ペンデルヘイヴン》を起動。更にピッチコストで《激励》。更に《Tropical Island》から《狂暴化》。都合12/7トランプルの感染生物がカエル男爵に襲いかかる。

烏丸にとって、この瞬間、相手が土地をフルタップし、リソースをすべて振り切ったこの瞬間こそが、唯一カエル男爵の首を取る、最高で最後のタイミングだった。

しかし、この状況でも対応が可能であるのが、レガシーという環境である。

カエル男爵は代替コストとして《意志の力》を追放、《狂暴化》へ《意志の力》を撃ち込んだ。トランプルを失わせ、飛行機械トークンは討ち取られたものの、カエル男爵は無傷のままそこに立っていた。

カエル男爵のターン、構築物トークンと《変わり身ののけ者》でコンバット。その後、忍術コストを支払い《変わり身ののけ者》を《虎の影、百合子》に交換。めくれたカードは《意志の力》。都合10点のダメージを烏丸へ与え試合終了。おうちの関ケ原、天下分け目の戦いに勝利したのは、カエル男爵だった。

カエル男爵2-烏丸マキ0

■実況動画

■デッキリスト


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