星として

夜空を見上げれば
星々が瞬いている

大きな星
輝いている星

彼らはやがては砕けて散る
運命にある

つまりは、死に向かって、刻々と
自ら命を燃やし続けている訳だ

生があれば死がある

その事を彼らも知っているに違いない

そうでなければどうして
あれ程に懸命に生きるだろうか

エクスタシーの中にも虚無を抱えている
その張り詰めた両極のエネルギーこそが重要だ

しかし
そうやって見つめ続けていると
いつも或る事に思いが行き着くのだ

星々
それ以前の事として
星になろうとして
星になれなかったもの達は
何処へ行ってしまったのだろう

星になれなかったもの達は
どこにどうしているのだろう、と

法則性に入る事もなく
法則性からも切り離されたもの達は 

新井昌広