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中年義務教育 (2001/08/29)
国にぜひやってもらいたいことがある。25歳、35歳、45歳になる男女に義務教育を受けさせるということだ。
25歳は初等中年学校に入学し、中年の心構えを教わる。
35歳は中等中年学校に入学し、中年生活のチェックと軌道修正を行う。
45歳は高等中年学校に入学し、理想の中年を作り上げる。
すべて男女共学の1年制で、その間は仕事をしてはならない。
とする。
「えー?この歳になってまた学校かあ」
と思う人もいるだろうが、良い面もある。
25歳で独身の人は、将来の伴侶とめぐり逢うチャンスがある。
35歳で倦怠期の人は、結婚生活を見直すチャンスがある。
45歳でバツ1の人は、再婚者と出会うチャンスがある。
「初等で失敗したけど、中等か高等でまた探せばいいや。それまで適当に遊んどこ」
と人生を前向きに捉えられる。
この効果で出会い系サイトは止めざるを得なくなり、迷惑メールも減っていくだろう。
もう一度修学旅行に行ける、というのもある。
「もう二度と経験できないと思っていたでしょう?でも、もう一度経験できます」
というキャッチコピーを政府は使える。遠足もある。体育祭もある。もちろん部活もある。
中年野球もある。3大紙で唯一高校野球をやっていない読売が主催すればいい。
「読売新聞主催 第1回全国中年学校野球選手権」
となるだろう。
青春に対し中春という言葉ができるだろう。
「中春を謳歌しよう」と言ったり、「中春時代」という歌が流行ったりして。
教科書や教材や学用品が必要となるため、その方面の業種が潤い、景気も少しは回復するだろう。
学校は廃校になった校舎を使えばいい。
公立だけでなく、私立も当然できるはずだから、少子化で困っているところには朗報となるだろう。そうなれば、私立のいい中年学校に入ろうとする人間も出てきて、中年学校進学予備校もできるだろう。
なんだ、いいこと尽くしじゃないか。
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