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丿貫―古き良き伊勢佐木の街並みにひっそりと現るラーメン屋

皆さんこんにちは。
今回は、前から気になっていました、関内駅から日ノ出町方面へ向かう所にある「丿貫(へちかん)」というお店を紹介したいと思います。

このお店は、伊勢佐木特集でも挙げられるほどの有名店でもあり、目の前を通った際、長蛇の列を成しており「ここの店はたぶんすごいんだろうなぁ」と勝手ながら思いました。

そんな丿貫さんですが、昼はラーメン屋、夜は居酒屋という二つの顔を持つお店でもあります。

はじめに店内情報ですが、カウンター席が10席程度です(入り口には消毒液があり、それぞれのカウンターにはアクリル仕切り板がありましたので、感染対策もされていました)。
メニューについて、ラーメンと和え玉がそれぞれ3種類用意されており、「煮干しラーメン Classic」と「黒酢の和え玉」は常設、それぞれ残りの2種類は日替わりとのことでした。
トッピングは「うずら味玉」と「チャーシュー」の二種類。チャーシューは豚肩ロースを使用しており、ローストポークのようなオシャレさ漂うものになってました。


1. 後からグッと煮干しの旨味くる「煮干しラーメン Classic」

煮干しラーメン自体あまり食べたことがないのですが、今回はここの名物でもある「煮干しラーメン Classic」を注文いたしました。

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はじめの一口は、煮干し―魚特有の臭みとあまりにもあっさりした味に「あれっ?」と戸惑いました。ちょっとした違和感を覚えながら細麺をすすると、麺由来の麦の味がドンとやってくる旨味がありました。麺は喉ごしがよく、芯のある―でも粉っぽさが一切ない強い噛み応えが癖になるほど。
それでも、煮干しスープの味の良さがピンと来なかったので、更に食べ進めることに。すると、ある地点を境にその旨さが一気に込み上げてきました。そこからはもうノンストップ。食べれば食べるほど、淡白ながらも旨味を凝縮した「煮干しの醤油」がどんどん出てくるし、「あっさりとした脂感」が食欲を加速させる。さらに、添えられたたまねぎの粗みじん切りのパンチある味が、醤油の味で飽きさせることなく、最後まで食べ進めることが出来ました。

チャーシューもチャーシューで素朴な肉の味がしっかり出ており、ラーメンの味を邪魔をしない―けれども、チャーシューの主張もしっかりなされておりました。


2. 濃厚な味と絶妙なオイリーさが凄い癖になるホタテ和え玉

煮干しラーメンの味を食べ終えた後、濃厚なものが食べたいと思い、メニューに目を配ると、メニューには三つの和え玉が。
・黒酢の和え玉
・ホタテの和え玉
・牡蛎の和え玉
今回は濃厚系で行きたかったのですが、ホタテか牡蛎かで非常に悩みました。どちらも海のクリームさを感じられるものとなっており、どちらが正しい答えか……などずっと考えた末「ホタテの和え玉」を頼みました。
※「牡蛎の和え玉」を言ったつもりでしたが、どうやら「ホタテの和え玉」と言っていたみたいでした。。。よくやる自分のミスなんですよね……。言い間違い、ダメゼッタイ。

この和え玉を一口食べた時の衝撃が本当にすごかった。濃厚さと旨味は勿論でしたが、煮干しラーメンを食べた時の麺の感じとはまた違い、また「粉っぽさが無い芯のある歯ごたえ」と「喉ごしのよさ」が最大限に活かされていました。
最初に感じたのがホタテの旨味。臭みもなく、ホタテ本来のクリーミーさがしっかり効いている上、麺の旨味としっかり噛み合っていました。その噛み合わせもしっかりされており、また、麺がしっかりしたものですので、噛めば噛むほど旨味が絡み、それがとんでもないものへと昇華していたと思います。しかも、麺自体がくっつくことなく、するすると啜れるところがよく、また、その旨味の中から感じるオイリーな様子が、まるで「洋食」を食べている錯覚にも陥りました。とにかく表情が豊か。
これだけ濃厚なのに、味のくどさが一切なく、食べれば食べるほどもっと食べたくなる和え玉でした。
食べ終えてもその濃厚さと味の余韻に浸りたくなるもので、本来ならサッと水で流すところを、暫くの間、口の中で味をとどめておくほどでした。本当においしかった。


さて、今回は丿貫さんのラーメンについて書かせていただきましたが、あの和え玉の味が忘れられないため、折を見てまた足を運ぼうと思います。

お店情報:丿貫福富町本店

住所:神奈川県 横浜市中区 福富町仲通 2-4
営業時間:
 ・昼:11:00 ~ 15:00
 ・夜:17:30 〜 22:00 ※日本酒専門居酒屋
※夜の部営業には「和え玉」はございません。
アクセス:
 ・JR根岸線関内駅(北口)徒歩5分
 ・京浜急行本線「日ノ出町」駅から徒歩7分

※メニューについては、丿貫福富町本店【公式】さんの公式Twitterをご覧ください。


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